HOODのブログ -90ページ目

増殖するジャンク






納品の仕上げ。時間が空いたのでジャンクカメラ屋を見る…見てるだけのはずであったが、ワンコインでミノルタSR 1初期型があるではないか。


手にとると相応の年数を経た姿だが、シャッター機能や幕は衰えていない。一応に低速も出ている。

初期型の象徴『千代田光学』の文字、楕円形のボディなど、魅力的であり愛らしい。

これから仕事先に行かねばならず荷物は面倒。うぅ…悩む私に、店長氏が『ジャンクは取り置きしませんが、お荷物ならば特別に預かりますよ…』と。この数分後に店を後にしたが
、結果はご推察の通りである。

いつまで、この初期型が増殖するのかは定かではないが、ジャンク修理に飽きるまで続けるか…。


分解写真・三枚目…上カバーを外した巻き戻し部付近。何と裏蓋を止めるためのスプリングが『ピョコン』と飛び出した構造。後期型は、このスプリングをボディ側にセット内装されて見えなくなる。しかし、ミノルタ初期型は分解上のトラップや逆ネジもない。今回は分解、組み上げ作業も思いの外に進み、僅か一時間足らずでファインダー清掃、各ギアなどへの注油を完了、組上がってしまった。


『だいぶ、こなれてきたね』

先に修理されたカメラの九十九神が呟く。

以前に誰かが、分解を試みた形跡があったが、ファインダーなどには手を入れず注油だけで済ませたように思われた。

巻き上げが、少し硬いのでジッポオイルを注入。他は普通の機械油とジッポオイルを適当に混ぜたやつ。

外した上カバーは温水で洗う。タバコの脂や油汚れは『洗濯用粉せっけん』で落ちる。
乾かすのはドライヤー。カメラ修理にドライヤー使い始めて、それが意外と効果的なのだ。

ひとまず…揃った初期型ファミリー。これで終止符か。いや、単純に初期型が好きだからね。どうなるんだろう。

社中会

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昨日、所属している能社中の発表会が終わる。本来は舞台撮影だけなのだが、私の師匠が主催する会なので朝早くの出番で仕舞『天鼓』を舞った。私はあまり舞台上で失敗をやらかす事はないが、珍しく勘違いして型が少し狂ってしまう。
言わば…三回転半ジャンプがシングルのみで着氷するような具合。『舞いの見せ場は、ここだけではない!』と、もちろん『何食わぬ顔』で演技続行。でも…自分では、あれ!?ってな感じで型の繋ぎは意外に難しい時がある。

実は、少し狂いを生じた箇所は私なりの答えが出ていない型でもあって、たぶん意識的に寸断されていたんだな…。


その後は、ひたすら会の撮影に意識集中。

青衣の女


今朝から発熱らしき症状で疲労が重なり、ついに幻聴幻覚が始まった。

何とか体を押し込みながら作業を終え、母校の能サークル稽古場へ。昼間の室内は陽光が差し込み暖かく、私は一人で畳の上に虚脱していた…ふと、気配を感じて目を開けると、私の前に十代後半の女の子が一人座っている。穏やかに私を見つめる視線と微笑。


誰だ…?

ここには私と、隣室で謡っている男子学生しかいないはずだ。

ふっ…と、彼女が日差しの中に消えた。

昼間の幽霊か。そうだ、この校舎は以前は女子高であったのを大学が買い取った場所だった。


幽霊であったのか。

あるいは処方薬による幻聴、幻覚なのか。

とりあえず、美しい子であったから良しとする。