今朝から発熱らしき症状で疲労が重なり、ついに幻聴幻覚が始まった。
何とか体を押し込みながら作業を終え、母校の能サークル稽古場へ。昼間の室内は陽光が差し込み暖かく、私は一人で畳の上に虚脱していた…ふと、気配を感じて目を開けると、私の前に十代後半の女の子が一人座っている。穏やかに私を見つめる視線と微笑。
誰だ…?
ここには私と、隣室で謡っている男子学生しかいないはずだ。
ふっ…と、彼女が日差しの中に消えた。
昼間の幽霊か。そうだ、この校舎は以前は女子高であったのを大学が買い取った場所だった。
幽霊であったのか。
あるいは処方薬による幻聴、幻覚なのか。
とりあえず、美しい子であったから良しとする。