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ミスター・スポック

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アメリカで耳尖らせる美容整形が流行しているらしい…。

宇宙歴2268年四月。宇宙探査船USSエンタープライズ号ブリッジにての会話。

カーク艦長『ミスタースポック。…我々人類が君と似た形の耳にするのが流行りだそうだ。この件について貴官の冷静な判断を求めたい。』

スポック『…甚だ興味深い現象です。我々バルカン人に比較して、著しく聴覚や他の能力に劣る人類の気紛れにすぎません…より論理的に言うならば、耳の形だけ我々に似せても聴覚は向上しないでしょうね。これは、申し上げにくいのですが、つまり猿真似です』

カーク『いや…聴力向上というより若者によるお洒落の一つらしいのだが、』

スポック『雑駁な意識に支配される人類の美意識には個人差があります。また流行とは一過性の現象であって、いずれ廃れてしまえば(ケガレ)に似た感覚で周囲に疎まれたりもします…』

カーク『ミスタースポック、(ケガレ)とは何か。君の母星バルカン語ではないな』

スポック『はい…(ケガレ)とは、まだ地球が分離国家群時代にあった時、日本という小国家の民俗学における学術用語です…』

カーク『やれやれ…君の教養は底知れないな。アハハハ』

スポック『…』
(バルカン人は笑わない)

桜の香り

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定点観測している隣町にある川沿いの桜並木。先日から満開を迎えた。

この木を選ぶ理由は特にないが、晴れの日は青空に桜を抜く構図が取れる。

少し右側に間があって枝が連枝を求めて伸びているように見えるのが好きだ。

周囲は花見客とカポーで一杯…とにかく人が沢山でている。

一説には桜の香りは人間を陶酔させ、あるいはリラックスさせる効果がある。
桜も誘因しているのだろう。

何しろ、桜の下には人が埋まっているとか、冥土の入り口があると古来より云う。
明日は雨。
しかし、雨の下で桜を眺める風狂な友はいないものかな。

私は雨香る桜も粋な遊びと思う。

延びたマカロニウェスタン

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レミントン45口径パーカッション式拳銃。

西部劇と言えばジョン・ウェインやヘンリー・フォンダ、あるいは『荒野の用心棒』クリント・イーストウッドの腰に下がるコルトリボルバー45口径『ピースメーカー』が有名だ。しかし、南北戦争後を描いた西部劇ならば、むしろレミントンの方がリアルに史実的かも知れない。

その辺りに着目したのか、クリント・イーストウッドは自ら主演した『ペイルライダー』では、このレミントンで活躍する。
ニップル式雷管と実弾実包の6発、銃弾の装填は簡便ではなく、二丁は腰に下げないと複数相手に撃ち合いには不利だ。
どこか古式銃の面影が濃い。

昨日見た『トゥルーグリット』の老保安官も、このレミントンを二丁使って馬上で撃ち合っている。
ちなみに実在した開拓時代のアウトロー、ビリー・ザ・キッドなどが現れる頃にはレミントンは時代遅れになって、前述のコルト式に変わっていたようだ。


下の写メで解るとおり、銃弾を装填するには回転式薬室を丸ごと外す必要があり、スペアの薬室ごと取り替えるにしてもタイムロスは避けられず…。

実は、このモデルガンは私の急逝した友人の形見品。

彼は、私の影響によって西部劇映画を追いかけたフシがあって、まさか本当に『形見の拳銃』を受け取るとは思ってもおらず、たまに取り出しては、友人を偲ぶことになるわけだ。

今更ながら本当に『西部劇』めいてしまい…あちらで、何となくマカロニウェスタンの扮装をしながら、得意げに笑っているようにも思える。