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桜に還る

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それでも桜は咲く。

北関東は桜が満開であった。
何をおいても冬を越えて春に桜を見る喜び。桜を楽しむ様は人それぞれで良い。
満開の下で飲んだくれようと、雨の下に傘をさして一人飲もうと、桜は全ての人々を招いているのだ。

遺伝子的には東北人の気質が強い私だが、実際どうなのか…と自問すれば曖昧だ。
上京して以来、都内生活が長くなり、郷里との繋がりは絶えてしまった。
それでも、阿武隈山脈や安達太良山の稜線を見ると『心の魂』を感じたりする。

もし魂があったら死んだ時には、あのあたりに還るのだろうか。
春を迎えた山裾には名前も付かず、ひっそりと咲く桜が東北には多い。
木によっては樹齢400年と云われる桜もある。

いや、そんな古樹でなくとも桜とは、山を行く旅人に春を告げてくれる存在だ。

そして、さまよう魂も還る場所として、桜はあるように見える。

亀裂

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沈下した小道。このあたりは数年前は水田。

実家のある茨城県北。
この辺りは、大規模な震災の跡は見られないが、大方の屋根は損壊。あるいは水田を埋めた住宅地などは地盤が弛み沈下などの被害がある。
隣町の原発は無事でだったが、改めて事故の怖さを自覚せざるを得ない。

実家も各所が損壊しており、壁や柱などガタガタになりながらも何とか立っている。

土筆

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実家の周囲にある空き地には、春らしく土筆が一面に生えていた。この時期、土筆を採る人が多いのだが…今年は全く見かけない。

それでも、春を謳歌するように土筆が佇む。