桜に還る | HOODのブログ

桜に還る

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それでも桜は咲く。

北関東は桜が満開であった。
何をおいても冬を越えて春に桜を見る喜び。桜を楽しむ様は人それぞれで良い。
満開の下で飲んだくれようと、雨の下に傘をさして一人飲もうと、桜は全ての人々を招いているのだ。

遺伝子的には東北人の気質が強い私だが、実際どうなのか…と自問すれば曖昧だ。
上京して以来、都内生活が長くなり、郷里との繋がりは絶えてしまった。
それでも、阿武隈山脈や安達太良山の稜線を見ると『心の魂』を感じたりする。

もし魂があったら死んだ時には、あのあたりに還るのだろうか。
春を迎えた山裾には名前も付かず、ひっそりと咲く桜が東北には多い。
木によっては樹齢400年と云われる桜もある。

いや、そんな古樹でなくとも桜とは、山を行く旅人に春を告げてくれる存在だ。

そして、さまよう魂も還る場所として、桜はあるように見える。