履歴
人に誇れる経歴や業績など皆無な人生の私だが、それは趣味においても同様である。
例えば写真歴とか謡曲歴何年…趣味の同人会報などの自己紹介には必ず掲載されている。
さらにはアイドルのファン歴というのもある。
私は先日のブログには謡曲歴三十年などと書いたが、実際は年数なんてどうでも良い。経歴自慢など愚かな事だな…と思う
しょせんは今しかない。今日巧く出来ても、明日は素人以下の大失敗を踏む事もある。
最近、思うのだ。
老いの心は昔日を振り返るばかりなのだな…と。
能を習い始めた頃、これから何年続けようなどと考えていただろうか。
師匠の稽古は厳しかったし、何かと楽しい事ばかりではないけど、止めようと思わなかった。
それくらい能とは、自分の時間と全身全霊を打ち込むだけの価値があった世界だ。
しかし、積み上げた経験より今の時間が大切である。
自分の積み上げが、あまりに何にもなくて、それは現世に私が心残すものがない…とも言えるのだ。が、しかし、何もないから居続ける事も可能だ。
何事も初心。
恋は初恋初体験こそが美しく儚い。
人生もまた。
おやすみぃちゃん。
アイドル映画『銀座の恋の物語』
映画『銀座の恋の物語』を見ていた。
青年真っ盛りの石原裕次郎と浅丘ルリ子の華やかさ…時代は東京五輪を控えた昭和三十八年の東京銀座。
筋立ては恋愛ドラマの定番というべき王道作品。
アイドル映画というものは、ありていに言えば『ファンの救済』が主題だと私は思う。まぁ、何を置いてもだ。恋愛映画には良い音楽と、美男・美女・脇役の俳優陣。
記憶を無くした『眠れる森の美女』か…陰影を見せる浅丘ルリ子、そして脇を固めていた江利チエミが良いねぇ。
当時の浅丘ルリ子は、私が大好きな香椎由宇と面差しが似ている。それも素敵だ。
蛇足だがラブシーンの場合、恋人同士が抱き合うシーンについて聞いた話がある。二人の互いの腰が離れていると、むしろ嫌らしく見える…なんて古典的解釈があるのだ。
二人の腰がしっかり密接する姿勢が、逆に自然で恋の美しさを演出するんだって…。



