履歴
人に誇れる経歴や業績など皆無な人生の私だが、それは趣味においても同様である。
例えば写真歴とか謡曲歴何年…趣味の同人会報などの自己紹介には必ず掲載されている。
さらにはアイドルのファン歴というのもある。
私は先日のブログには謡曲歴三十年などと書いたが、実際は年数なんてどうでも良い。経歴自慢など愚かな事だな…と思う
しょせんは今しかない。今日巧く出来ても、明日は素人以下の大失敗を踏む事もある。
最近、思うのだ。
老いの心は昔日を振り返るばかりなのだな…と。
能を習い始めた頃、これから何年続けようなどと考えていただろうか。
師匠の稽古は厳しかったし、何かと楽しい事ばかりではないけど、止めようと思わなかった。
それくらい能とは、自分の時間と全身全霊を打ち込むだけの価値があった世界だ。
しかし、積み上げた経験より今の時間が大切である。
自分の積み上げが、あまりに何にもなくて、それは現世に私が心残すものがない…とも言えるのだ。が、しかし、何もないから居続ける事も可能だ。
何事も初心。
恋は初恋初体験こそが美しく儚い。
人生もまた。
おやすみぃちゃん。
