いつだって夢は遠くに見える
たぶん…昨夜は急逝した友人の月命日であったように思う。
ふと、思いだす。
初めて、この店に来たのは、新宿駅近くで飲める店を、その友人が探してきたからだ。
店に来たら、いつも分酒というコウリャンを醸造した度数65度の酒を2杯飲む。
2杯ならば、まだ歩いて帰れる。
3杯目は危険水域。
4杯は…よほどの分酒好きか、あるいは酔いつぶれたい場合を除き、お勧めしない。
三年前、私は仕事で大失敗して、やけ酒に分酒を大量に飲んで…まさに『血を吐いた』…のである。
その時、私の脳裏に流れてきたのが『RIVER』で、それまでは全く興味がなかった楽曲だし、ましてや多数の女の子集団の顔や名前など…知らなかった。
『君の心にも川が流れる…汗と涙の川だ。
失敗してしまっても、流されてしまっても。…』
幾度かブログで書いた話だ。その失敗は、未だに自分の至らなさを痛感する。それまで、学んでいたことが無駄だったような、それ以上に悔しく…悲しい。
要するに、あの屈辱を忘れないように飲んでいるんだな。
酒は一期一会
写メは佐久間象山の書より。
今日はお休み。
自分のテーマ写真を考えよう…と思い立ちスナップに出掛ける。
夕暮れの街。
一年くらい前に、一度立ち寄った居酒屋に入る。
カウンターに座り飲んでいたら、一人の紳士が入店して私の隣に腰を下ろした。
どうやら紳士は、この店店主と友人であるようだ。
以後…二時間あまり、私が氏に質問した話題を契機にして、深い含蓄のある話を聞かせて頂いた。
氏は、都内にある某超有名ホテルの総料理長を勤められている方で、相応に経験を踏まえた話題が豊富なのだ。
氏の語る…『夢とは良い料理を客に提供する事、誇りとは自分が勤めてきたホテルの料理人であること』…と。
とても、心地よい時間であった。この数日、私が多少の悩みを抱えていただけに、氏の『夢と誇り』という言葉が響く。
一期一会の偶然ではあったけど、見ず知らずの人と楽しく飲ませてもらえた事に感謝しよう。
明日の夢のために。
古本市
夜も八時を少し回った頃、池袋駅西口広場…古本市が開催されていたので立ち寄ってみた。
私は、本と自分の関係には宿世みたいな定めがあると思っている。要するに『縁』という事だ。
本の方からオーラを発して私を呼ぶ場合もある。不思議な縁で、そうやって自分が求めている本との出会いを楽しんできた。
しかし…最近、本にオーラが減ったように感じる。
私が老いたのか。
本に生命力がなくなったのだろうか。
だからと言って、本を捨てネットなどから、資料を漁って論文やブログ作成などは、造花を生花だと偽るような行為だ。
自分の手足を使って本を探し、読んでこそだ…えっ、アンタは、考えが古いよって?
まぁね。
情弱という範疇に暮らしているのは確かなのだが、自分の手足で調べるから糧になると信じていたりする。
それにしても、最近は古本市も…思わず財布から紙幣を取り出す事がなくなった。
しかし、東洋文庫の『甲子夜話・松浦静山著』は欲しい。
是非にも…あったら代金叩きつけても、手元に欲しい。
もし、入手したら全編読了するまで、引きこもった部屋から出ないで、ひたすら読み続けたい。


