美女は夜目、遠目は傘の中。
この夏、コンデジやステレオが猛暑で壊れて逝った。
入れ替わりに実家の押し入れや部屋に放置してあったジャンクカメラを修理して、フィルムの撮影三昧。
やはり、フィルムのアナログ性質は捨てがたい。インデックスから適当に選んでプリント。
ミノルタSR1s、レンズは55ミリ 135ミリの二本。いずれも旧式なマニュアル撮影。
傘を主題につもりはないが、女性の歩く姿には傘が似合うと私は思う。それは小さい女の子から喜寿を越えた元女の子まで、共通する美しさがある。
二枚目の日傘を差した女性を真ん中にした三人の女性、インデア系のスゴい美女達だった。声かけして、是非にも前から撮るべきであったと反省。
特にロングのワンピースを着た女性は、インド系英国人のハリウッド女優と思えるくらい美しかった。
やはりスナップ撮影はフィルム撮影に専科しようかな。
遭遇力
たまに自分のとは異なる毛髪が部屋で見つかる。私も髪は相当に長いが、色や質感が違う。むろん、心当たりなどない。電車内などで服に付いてくるんだろうか。
怖い。
連日、新聞には殺人事件が報道されている。統計的には凶悪事件は減っているという。しかし、事件密度と言って正しいのかは不明だが、都内ならば地区ごとの発生数などは、いささか気になる。
学生時代、杉並区に住んでいた。実は、私の居住地区は変質者や凶悪事件が多かった…らしい。何しろ、男子学生であったから痴漢が帰り道に潜んでいる事など知る由もない。
近所に越してきた知人の女性が、『この辺り、変なの多いんだよ。ロングコートに全裸男とかさ、知らなかったの?』
そうか…私が通りすぎるのを息を潜めて闇に隠れていたんだな。
むしろ、後年になってから恐怖を感じたのは痴漢ではなく某カルト教団の勧誘だった。
深夜、帰宅すると、今は収監されているメンバー達の名前付メッセージが、必ずポストに入っていた。
しかし、バイトと能楽漬けの毎日で早朝に部屋を出て、帰宅は終電間近であったから、誰かに会う事は皆無だった。
そう、一度だけ部屋にいる時に遭遇した事がある。美男美女の二人組で、話の具合から教育関係の学生を集めているようであった。
この半年後、私は杉並を離れた。憧れであった井伏鱒二の死去で魅力を失ったからだと思う。
もちろん遭遇力で私は井伏先生には二度お会いしている。憧れが強すぎて、ただ気後れして挨拶も出来なかった。
言い訳maybeな空
初秋…上を見上げたら『言い訳may beな空』が広がっていた。
昨日、写真納品の帰りに楽器屋に立ち寄る。AKB楽曲のスコアがあったら買うつもで(楽譜にも特典を!)…いつものように、譜面棚を見る。
あれ?、ない。無いぞ。
場所が変わったんかな、と思ったが…『AKBの楽曲譜面だけがない!』…まさか、『完売』って訳じゃあるまいね。
店員に聞けば良いんだが、演奏家が真面目にピアノやらメタルの楽譜を探す場所で、さすがに気後れした。店員や客達に『すんませんけど、あれ、音楽じゃないっすよ。オッサン、キモいわ』と言われそうな空気だし…海坊主そっくりの親父がエレキの試し弾きしてたりして、私の問いは場違い感が強い。
そんな気分を翌日まで引きずりながら、今は『言い訳may be 』を脳内リプレイ…。最近の楽曲である『希望的リフレイン』と『言い訳maybe 』は世界観が似ている。男の子による片想い路線と呼ぶべきか、言わば『同工異曲』という作品。主人公の男子も下手すりゃストーカーだからね。
♪気づかれないほど、髪を切ったんだね。僕は遠くで君を、君を見ている…。
教室内でガン見されていて少し気持ち悪いんだが、たぶん彼女は彼の行動に気がついている。『…ただの友達と思っていたのに…』この辺りが裏返しになっていて、お互いの心情を表出している。これが、中年の秋元康が描いた詞世界かと思うと『秋元康とは偉大なキモヲタ』なんだろうと思う。
しかし、音楽関連の書籍も豊富な楽器店内にAKB楽曲の楽譜が置いてないなんて、都内にある各能楽堂の書籍販売コーナーに『観世流』がないに等しい。




