前回イオンの株主優待についてご紹介しましたが、イオンは系列子会社の多くでも独自の優待を設定しています。
業績や配当も加味して考えると、親会社のイオンよりも魅力的なものもあれば、優待は出るが業績が悪く先行き不安なものなど様々ですので、ひとつづつ紹介していこうと思います。
親分のイオンとイオンの優待についてはこちら
【優待】8267 イオン 【桐谷さん】 | グデーリアンの投資ブログ (ameblo.jp)
優待についての考え方についてはこちら
【優待】株主優待の良し悪し【桐谷さん】 | グデーリアンの投資ブログ (ameblo.jp)

●8905 イオンモール
■株主優待
100株所有で3000円のイオンギフトカードがもらえます。
権利確定2月
500株と1000株でランクアップし、1000株以上5000株では長期保有でさらにランクアップします。
ただ、費用対効果が薄く、優待目当てで持つなら100株がパフォーマンスがよいです。
■企業について
ショッピングセンター(イオンモール)の管理運営を行っています。
イオングループ各社に対して、モールの店舗を貸し出しています。
不動産セクターに分類されます。

■利回りについて
3000円のギフトカードに加えて、配当が1株につき50円出ますので、100株所有なら合計8000円となります。
現在の株価が1799.5円ですので、総還元利回りは4.4%となります。
四季報によると、24年のEPSが87.9ですから、配当金だけで見た配当性向は57%とイオン本体よりは健全ですが、優待と合わせた配当性向は90%を超えてしまい、ちょっと高すぎるかなぁという印象。
ただし四季報では、25年度のEPS予測は117.8となっており、それで計算すると今期は配当性向42%、優待も含めても68%まで下がりますので、これが達成できるなら・・・といったところでしょうか。
日本株が軒並み上昇している現在では利回りが良い部類ではありますが、EPS以外のファンダメンタルもそんなに良いわけではないので、今買うのは割高かなぁという感想。
(PER24.8 PBR0.88 ROE4.51 ROA1.27)
もう少し値下がりしたところで総還元利回り5%以上で買いたい気がします。

■優待の継続性について
クオカードと違い、自社のみで使えるギフトカードなので、売り上げとして確実に還元されます。
その意味では同じ金券としてはクオカードよりは継続しやすいと思います。
親会社のイオンが、タコ足配当をし続けながらも減配や優待を廃止していないので、そういう意味でもあまり廃止の不安はない気がしています。
