
本日発表されたインフラ関連の企業、ショーボンドホールディングスと日工の決算。
実は今回の発表、ショーボンドは「1年間(通期)」、日工は「直近3ヶ月(第1四半期)」と、対象の期間が異なります。
それぞれの具体的な数字、注目の株主還元策、そして明日の株価の見通しを。

1. ショーボンドホールディングス(1414)
4分割されて買いやすくなっているショーボンド。
本日が本決算でした。
業績の中身:14期連続増益!利益率「24%」の化け物級高収益
2026年6月期の通期実績は、売上高が前年比1.7%減の892億400万円とやや低調でした。
高速道路会社などの発注遅れが影響した形です。
しかし、他社に施工を任せる「補修材料」の販売が大きく伸びてカバー。
経常利益は1.6%増の214億8500万円、純利益は2.5%増の154億3900万円を確保し、14期連続の純利益増益を達成しました。経常利益率はなんと24.0%という、建設セクターでは驚異的な高収益体質を維持しています。
続く今期(2027年6月期)も、売上高900億円(0.9%増)、経常利益216億円(0.5%増)と、手堅く9期連続の過去最高益を更新する見通しです。

株主還元策:総額50億円の自社株買い + 実質「1.6%」増配
前期の年間配当を従来予想から0.25円増額し、107.25円で着地させました。
そして今期の配当予想は、4分割後の現在の株価ベースで年間46.50円を予定。これは前期の分割後換算(45.75円)と比較して、実質1.6%の増配(9円の増配相当)となります。
さらに、明日8月11日からスタートする「上限50億円(発行済株式総数の2.2%)」の大規模な自社株買いも同時に発表。
利益の60%を配当に回し、総還元性向90%を目指す強力な姿勢です。
明日の株価見通し:底堅くも上値も重そう
業績自体は予想通りの順当な横ばいですが、50億円規模の自社株買いと実質増配が同時に示されたことが最大の好材料です。下値はある程度堅そうですが、来期のガイダンスが微増という事もあって、一定の失望売りも出るかもしれません。

2. 日工(6306)
アスファルトプラントなどの最大手である日工。
前年のもたつきを吹き飛ばす強烈なスタートです。
業績の中身:前年同期比で経常利益「6.8倍」の強烈V字回復
2027年3月期の第1四半期(4-6月期)実績は、売上高が前年同期比42.5%増の118億22百万円、経常利益はなんと6.8倍の4億59百万円と急反発。
前年同期に沈んでいた2億3百万円の最終赤字から、今期は2億3百万円の黒字へ完全に見事な浮上を果たしました。
この背景には、前期末時点で334億円(前年比46%増)も積み上がっていた潤沢な「受注残」があります。
主力のコンクリートプラント事業の売上高が101.2%増(約2倍)となるなど、大型物件の売上計上が極めてスムーズに進みました。
これにより、上期(4-9月期)計画に対する経常利益の進捗率は40.3%に到達。過去5年の平均進捗率(34.2%)を大きく上回る、非常に貯金の大きいスタートです。

株主還元策:利回り「4%超」の高配当を維持
今回は第1四半期のため新たな発表はありませんが、通期の業績予想(経常利益38.3億円)とともに、年間42円の配当計画を据え置きました。
日工は中期経営計画で「配当性向100%またはDOE4%のいずれか高い方」という、利益のほぼ全額を株主に返す非常に尖った還元方針を掲げています。
今回の1Qのロケットスタートにより、年間42円(配当利回り4%超)の維持・達成への安心感が一気に強まりました。
明日の株価見通し:ポジティブな好反応
経常6.8倍は、前期の落ち込みからの反動なので、見た目ほどではありませんが、今期としても1Qの時点でこれだけの40%と進捗率の高さを見せたため、市場は通期計画の達成を確実視し、好意的に受け止める可能性が高いです。
高配当株としての魅力も手伝い、地合い次第ではありますが買い先行の動きになりそう。
