投資をするうえで株主優待は一見してわかりやすいお得感がありますので、初心者中心に飛びつきがちなのですが、優待は貰えるが株価は下がるわ、配当金も減配されるわなんていう、いわゆる罠銘柄も多く存在します。
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まずは最初に、以下に目を通していただいたうえでこの記事を読んでいただければ幸いです。
【優待】株主優待の良し悪し【桐谷さん】 | グデーリアンの投資ブログ (ameblo.jp)
●8267 イオン
■株主優待
100株保有で、買い物金額から3%、現金でキャッシュバックの受けれるオーナーズカードがもらえます。
株数によって優待内容は以下のようにランクアップします。
オーナーズカードの特典は他にもいろいろあるのですが、キャッシュバック以外の特典は株数を増やしても内容が変わらないので、コスパを考えると100株所有が一番いいと思います。
また、1000株以上保有でイオンギフトカードがもらえますが、上場しているグループ子会社の株主優待で、100株で3000円のイオンギフトカードがもらえたりするので、イオン本体を1000株持つくらいなら、イオン本体を100株と、子会社100株を持ったほうが、こちらもコスパはよくなります。
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■企業について
総合スーパー(GMS)と食品スーパーを経営する、皆さんがイメージする通りのイオンを経営する会社ですが、イオンの名前が付く多数の上場子会社がありますので、購入時に間違いないよう注意が必要です。
子会社の例として↓
・上記ギフトカードの貰える系列会社で挙げた、8905イオンモール
・フィンテック事業を手掛ける8570イオンフィナンシャルサービス
・イオンモール内の貸し店舗の運営をする3292イオンリート投資法人
・イオン内のゲームセンターを手掛ける4343イオンファンタジー
・イオンの名前は無いが、系列の靴屋2686ジーフット
系列で上場している子会社は、イオン北海道、イオン九州、イオンディライト、ライオン等々まだまだありますが、多すぎて書ききれません。
ただ、系列の子会社も独自の魅力的な優待を設定していることが多いです。
(時間があればいずれ別記事でイオン系列の優待を列挙してみます)
イオン本体としては、EPS53.7円に対して、年間配当40円ですので、配当性向は74%と高く、払い過ぎ感があります。
が、しかし、実はイオンは長年タコ足配当の常連でしたので、利益はこれでも好転しています。
※タコ足配当:EPS(一株当たりの利益)よりも、一株当たりの配当が高い、利益以上に配当を出してしまっている状態
しかも、今よりも低い年間配当36円でもタコ足配当だったのが、今年に入り、EPS53.7とタコ足配当を解消し、40円まで増配もしました。
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■利回りについて
買い物額に対して後日キャッシュバックという特殊な優待なので、純粋に利回りを出すのは難しいです。
配当利回りだけでいえば株価3233円に対して40円の配当なので、利回り1.24%ですから、それほど魅力は感じません。
ただし、オーナーズカードは3%のキャッシュバックの他にも
・お客様感謝デーの特典と併用可能
・系列の飲食店で10%割引
・系列の映画館が1000円で見れる
・イオンラウンジの利用が可能
・一部系列店でも利用可能
(未来屋書店、スポーツオーソリティ等、他多数)
と、持っていても把握しきれないくらい特典がありますので利回りという数字で出せませんが、かなりお得なことに間違いはないです。
一方、系列でも使えない店舗(ミニストップなど)もありますから、注意が必要です。
とりあえず株主になってオーナーズカードが届いたら、イオン内では会計の時に「これ使えますか?」と提示する癖をつけておきましょう。
■優待の継続性について
販促や系列事業とのシナジー効果があります。
また、ここ数年業績が回復してきたと言っても、ROAは0.36%程度で、PERは60倍を超えています。
つまり、超割高です。
そんな中でも株価は高水準にずっととどまっているのは、優待狙いの個人株主の握力が強いというのが要因の一つかと思いますので、それを考えれば、優待廃止は企業側も中々出来ないかと思います。
ただし廃止はない代わりに、イオンラウンジのサービス低下など(無料で提供されるお菓子が無くなった等)の経費削減が時折あったりはします。
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イオンはファンダメンタルで見ると割高ですが、優待人気で株価がなかなか下がらないので、買い時を考えるのが難しい銘柄ではあります。
ご自身がイオンで年間どのくらい買い物をしていて、オーナーズカードでどのくらい恩恵を受けれるか次第で、利回りが変わってくるのも判断を難しくさせるところですが、イオン経済圏にどっぷりの人にとっては回収も早くできると思いますので、持っておいて損はないと思います。
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