【優待】2702   日本マクドナルドホールディングス【桐谷さん】 | グデーリアンの投資ブログ

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投資をするうえで株主優待は一見してわかりやすいお得感がありますので、初心者中心に飛びつきがちなのですが、優待は貰えるが株価は下がるわ、配当金も減配されるわなんていう、いわゆる罠銘柄も多く存在します。

 

 

 

 

 

 

まずは最初に、以下に目を通していただいたうえでこの記事を読んでいただければ幸いです。

【優待】株主優待の良し悪し【桐谷さん】 | グデーリアンの投資ブログ (ameblo.jp)

 

●2702   日本マクドナルドホールディングス

 

■株主優待

1年以上100株所有で

 

・バーガー類引換券×6

・サイドメニュー引換券×6

・ドリンク引換券×6

 

が、ひとつづりになった冊子が、年に二回、合計12枚ずつがもらえます。

 

300株で3冊、500株で5冊ランクアップします。

 

○○円分の食事券という金額固定の金券で配布する優待はよくあるのですが、マクドナルドでは上記のようにちょっと違い、安い商品でも高い商品でも、引換券1枚で1商品と交換できます。

 

これが長期的に見てちょっといいと思うのは、インフレにより商品が値上げしたとしても、変わらずに1商品と交換できますので、変な話、ハイパーインフレが起こって短期間にビッグマックが1億円になったとしたら、ビッグマックと交換できる1億円の金券に化ける、インフレ対応型優待というところです。

 

実際、バーガー+ポテト+ドリンクのセットメニューは昔、500~700円程度でしたが、今は1000円近い商品も出てきましたから、その分だけ優待の価値も上がっているということです。

 

※ただし使用期限があるので、値上がりするまで何年も温めておくことはできません。

 

ちなみにこの引換券は、単品170円のハンバーガーから、ビッグマックのような高めの商品まで、サイドメニューやドリンクも、SからLまで、なんでも頼めますから、一番高いものを値段だけでチョイスしていくと、1セット1000円超えの金券になります。

 

なので、12セット×1000円と計算すれば、年間12000円の優待と計算することも可能です。

 

 

 

 

 

■企業について

米国マクドナルドの日本法人で、親会社の米マクドナルドは、世界最大のハンバーガーチェーンです。

 

日本でも、全国の店舗数は、2位のモスバーガーを2倍以上引き離した3000店ほどを展開しています。

 

株価は異物混入などで2000円以下まで値を下げた時期もありましたが、現在では7000円近くまで値上がりを遂げています。

 

業績は右肩上がりで利益率も高く、財務も自己資本比率70%越えと万全ですが、PERは34倍と割高です。

 

企業規模からすると意外なのですが、旧東証JASDAQ、現在は東証スタンダード市場に上場しています。

 

 

 

 

 

■利回りについて

上記のように金券を12000円で計算したとすると、今年の予想配当42円と合わせて、年間16200円になりますがが、株価が6970円と高いため、総利回りとしては2.3%程度です。

 

ただし、上記したように、インフレに伴って価値が上がっていくタイプの優待なので将来的に腐りにくく、長期保有向けかと思います。

 

過去2000円だった時期が長かったことを考えると、今の7000円の株価での購入はちょっと高いなぁとは思います。

 

でも・・・

 

実際一株7000円は、株式分割があってもいい水準に来ていると思います。

もし分割されて優待が維持されるなら、例えば2分割でも優待利回りは倍になりますから、絶好の買いチャンスになると思います。

 

 

■優待の継続性について

自社商品を支給する優待なので、企業の財務負担は額面より少なく、優待を使った場合でも店舗の売り上げとして計上されますから、小売業でよくある月次などでは数値をよく見せることができるので、継続する可能性は高いように思います。

 

以前は優待をもらえる条件に保有期間がありませんでしたが、今は1年以上保有が条件になったことで、つなぎ売り対策をしましたから、優待は続ける意思表示にも映りますしね。

 

 

 

 

 

 

■つなぎ売りとは

権利確定の時だけ現物を所有し、同時に空売りの両建てをすることでタダで優待をもらう方法です。

権利落ち後に、現物売りと空売りの買戻しをすることで、株価がどちらに動こうと損得なしになり、優待だけがゲットできます。

 

ただし、この時期は同じ事を考える人が多数いて、場合によっては空売り用の株が枯渇して、売り方は逆日歩という手数料を払うことになる可能性があります。

逆日歩の金額は需給によりますが、貰える優待の何倍もの逆日歩を払う羽目になることもあります。

 

個人的には、日本株が長期で上昇することがなくレンジ相場だった時期であればつなぎ売りで優待を狙うのもよかったかもしれませんが、インフレが起き、企業も還元姿勢を強め、株価も上がり始めた今、わざわざ行う必要はないと思っています。