大甕神社の不思議な繋がり(4)巨大な石の伝説 | パオンのブログ

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最初から続いている不思議な話です。
読まれていない方は、ブログのテーマ・「まとめ」から
読んで見て下さい。

第四話

 

前の記事からの続きです。

前の記事をお読みでない方は、一話を読まれてないと話が繋がりませんし、このシリーズの不思議を感じられません。

是非、一話からお読み下さい。

 

大甕(おおみか)神社からスタートした今回のシリーズ、この神社に祭られている星の神の正体を、北辰信仰から見てきました。

それは、東山道を使い伝播した天台宗が関わっているのではと紐解いてきました。

今日は、大甕神社に伝わる二つに割れた伝説から紐解いて行きます。

 

[石に閉じ込められた、鉄の一族]

***二つに割れた大きな石伝説と八咫烏

日本の山岳地帯を縦断する東山道は、鉄の道でもあるのです。

古代一大鉄の産地であった伊吹山から、美濃の刀鍛冶で知られる関市を通り、終焉の多賀城にも最古の鍛冶遺跡、舞草刀で知られる舞草(もぐさ)鍛冶遺跡があるように、「鉄」で結びついているのです。

 

日光戦場ヶ原の紐解きでも「鉄の一族」の関りが感じられました。

大甕(おおみか)神社の伝説からも、それは、感じられるのです。

 

その話は、

峠の石が、天にまで届くぐらい巨大化して、織物の神(倭文の神)が鉄の靴を履いて蹴ったところ、石が砕け、かけらの一つが河原子(日立市)へ、もう一つが石神(東海村)に落ちたと言われているのです。

 

日光の神と神との戦いの伝説も、織物の神が、猿の特徴を持つ鉄の一族に応援依頼し、弓の名人が矢を放ち敵を撃退するのです。

また、私の長年の読者の方なら、不思議な感じを受けたことでしょう。

以前、こんな記事を書きましたね。

千葉に堕ちた隕石です。

私にとって、印象的な出来事で、不思議な共時性が現れた出来事だったのです。

(二つに分かれた隕石の話はコチラ)

 

二つに分かれる星の神の石は、大甕神社の星の神の名に見られる「香香」の重なりにも含めてあるのではないでしょうか?

それは、寝返った同族(香)が、分かれた事を表わしているように感じられるのです。

 

この伝説の中に「鉄」が出てきます。

普通なら「矢を射る」でしょう。

鉄に意味がある事を示しているとしか思えないのです。

「靴」にも意味があるはずです。

蹴鞠を足で蹴る事に私は意識が行きます。

 

蹴鞠と言えば下鴨神社で、サッカーのシンボル八咫烏です。

八咫烏は、神武天皇東征で、伊香氏族を攻めた時に導いた伊香氏族の片割れだと私は考えています。

その八咫烏は、カラスの神社で知られる厳島神社から来たと思われ、厳島神社が織物の神・市杵島姫を祀る事も繋がりを感じさせるのです。

 

***一子相伝の舞「抜頭」と、宿魂石と、結界石との繋がり

それは、海の「イカ(烏賊)」の字にも含まれていると考えてきました。

(烏賊と厳島の紐解きはコチラ)

(烏賊と伊香氏の紐解きはコチラから続いています)

 

これらは、大甕神社の祭神と、争いを表す由緒に重なるのです。

厳島神社には、元旦に舞われる一子相伝(秦氏族による)の舞楽「抜頭(ばっとう)」があります。

これは、簡単に言うと「やられたから、やり返す」話です。

大甕神社の由来も、香取・鹿島の神がやられた事から、やり返す話ですね。

以前の抜頭の記事では、「石にされる」と、「死者の蘇り」の内容を含んでいました。

大甕神社の宿魂石の意味と、結界石の呪文が、「抜頭」と一致するのです。

 

日光戦場ヶ原の神と神との戦いで、鉄のグループに対し、織物グループであるヘビを助けたのが、別の鉄の部族(大黒様信奉)と思われる小野猿丸が放った矢で、鉄の靴と重なるのです。

 

 

[神大根王と、ヤマトタケルの死と、大甕神社の伝説]

大甕神社の由来が「復讐」であるならば、鉄と繋がる神大根王と、ヤマトタケルの話につながるのです。

伊吹山の神大根王との争いの話では、伊吹山の一族にヤマトタケルが殺されました。

もし、大甕神社の話も繋がっているのなら、ヤマトタケルの父親が「足彦天皇(景行天皇)」と呼ばれ、子も「足仲彦天皇(仲哀天皇)」も呼ばれる事から、足一族の復讐とも取れるのです。

その足彦天皇は、神大根王の娘、乙姫を奪い、側室にしたのです。

天皇家にとって母様は、「香香(かか)様」で「火火様」なのかも知れません。

 

日光のヘビと、ムカデの争いの元になった藤原秀郷伝説の発祥の地は、伊吹山の麓にある「火」の神を祀る御神山である事も、そう思わせるのです。
 

その復讐劇を感じさせる話が、大甕神社の「鉄の靴で蹴った」なのではないでしょうか。

 

[石にされた星の神とメドゥーサ]

巨大な石は、宿魂石に閉じ込められ、二つになった鉄一族の星の神となります。

不思議な事に、数年前に千葉に堕ちた習志野隕石も、横浜辺りで、何かがぶつかって来て二つに割れたのです。

これは、将門の切られた頭が帰りたかった場所で、上記の「抜頭」と不思議な繋がりを見せます。

ロシアに堕ちた隕石も同じように何かがぶつかって来た事で知られます。

不思議な一致なのです。

 

石に閉じ込められた話は、北の地、岩手にも見られます。

岩手の語源は、鬼を石に閉じ込めるです。

星の神=鬼

なのではと感じるのです。

 

話は大きく飛びますが、ロシアだったと思うのですが、UFOの化石らしきものが100万年前の地層から多数発見された事がTVで流れていました。

そこには、巨大な石造物(現代の物)が造られていたと記憶しています。

ひょっとしたら神代の時代には、メドゥーサのように石にしてしまう兵器があったのかもしれませんね。

UFOは、他の星から来たとすると、

本当に、星の神の一族は、石にされてしまったのではないでしょうか。

 

また、豊田市の足助にある猿投神社にはヤマトタケルの兄の墓があり、美濃に幽閉されたとも言われ、美濃洞戸の星宮神社には、メドゥーサ伝説に類似した話があるのです。

(星宮神社とメドゥーサの記事はコチラ)

 

少し、話が脱線しました。

 

第五話へ続く