ニシダ☆テツヤ NSR -801ページ目

初冬の組み立ては(終)

例えば釣りはじめはアタリもなくサシエも盗られることのない低活性な状態だったとしましょう。

僕だったら今までお話してきましたように、やや割れるのに時間がかかる程度に締めこんだダンゴを、なるべく一定リズムで打ち返しながら状況の変化を待ちます。

これを最後までやり抜くだけのことでも釣れる時は釣れますし、一番確実な方法ではないかと思います。

初心者はまずこれを徹底して欲しいのですが、状況に変化を感じたら何かこちらから仕掛けて行くのも面白いです。

活性が出てきてダンゴが早く割れるようになったら、もっと強く締め込んで割れのタイミングを遅らせてみるのもいいでしょう。

ダンゴアタリが出始めてサシエが残るようになったら、温存していたボケにチェンジしてみるとか、ダンゴにアミエビを少しだけ加えて微妙な粘りを持たせてみるのも面白いかもしれません。

他にもここぞというときに誘いを入れてみたり、落とし込みや広角を試してみたり、アタリを待つ時のラインの張り具合をかえたりと、意図的に変化を持たせる手段はいろいろあります。

しかし、基本は最初にお話した待ちの姿勢を崩さないことで、何を仕掛けるにしてもチヌの気配を感じた時だけにしたほうが良いと思います。

海上では防寒着がなければ過ごせないほど寒くなっていても、海中は以外と賑わうことも珍しくない季節です。

うまくポイントを作り、ジアイを呼び込むことができれば、中型から大型のチヌが次々と愛竿を絞り込むような大興奮の場面を楽しむことも十分に可能なことです。

大切なことは決して釣り急がず、基本通りじっくりとダンゴで足元にチヌを寄せて、機が温まってからまとめて釣りきるイメージを持つことです。

寒い寒いといっても、しっかりとした防寒対策さえあれば年内いっぱいくらいは案外過ごしやすいものです。

うまくタイミングが合えばそこそこの数が狙え、しかも大型の期待度も高いこの時期です。

皆さんもぜひ釣り場で試行錯誤してみて下さい。

初冬の組み立ては(続き)

日によって場所によって、活性に大きく差がある季節だとお話ししましたが、

それは同じ日の同じ場所であっても、時間帯によって起こることでもあります。



前回の更新でコンスタントなスローペースとお話ししましたが、それも1日の中では変化していきます。

最初は割れるのに2分とか3分とかかかっていたダンゴも、チヌやボラがつつきだしたらアッと言う間に割れてしまいます。

チヌやボラだけでなく、フグやカワハギなどのエサトリがダンゴに触りに来ただけでも割れは大幅に早くなります。

季節に関係なく、ダンゴの割れるタイミングの変化は見えない海底の様子を察知する重要な要素です。

ダンゴの割れ方やサシエの盗られ方、穂先に出るアタリなどに注意を向け、その時に何をどうすればチヌをダンゴに近づけさせることができるのか、そこを考えることがこの時期の重要なポイントであり、面白いところだと思います。

そして、今竿下やその周辺にチヌがいると考えるか、いないと考えるかによっても攻め方は変わってくると思いますので、そのあたりのことを次回更新で考えてみたいと思います。

初冬の組み立ては

僕が思うに、初冬の時期ほど基本が大切な季節はないのではないでしょうか。

「基本に忠実なオーソドックスな組み立て」がこの時期のキーワードだと思います。

短く言うと


ダンゴをコンスタントに打ち込み、足元にしっかりポイントを作ってジアイを迎え撃つ


という感じです。




とまあ特別なことは何にもないようですが、そこはそれなりに僕なりに、いろいろと考えを巡らせながらの組み立てがあるわけですよ。

コンスタントにダンゴを、とは言いましても、気配も何にもないときにハイピッチでドカドカ打ち込むのではなく、ゆっくりとしたリズムを心がけています。

だいたい4~5分間隔くらいが目安かな?

1時間につき10~15投といったところです。

何も魚がダンゴに触ってこなければ、着底後2~3分くらい割れずにもつようにしっかりと締め込んで投入します。

そこからサシエが触られないようならそのまままた2~3分放置です。

この間、僕は無闇にサシエを動かしたりしません。

無理やり食わすようなことを最初からやってると、後でやってくるかもしれないラッシュのチャンスを自ら潰しかねないと考えています。

何かと仕掛けていくのは気配を感じた時や、状況変化を感じた時だけにして、そうでないときはただひたすらスローペースで待ちの姿勢を崩さないようにします。





おっと、もうお昼ですね。

この続きはまた次回更新で!