神龍ネット
読者登録をしていただいた方から、
「日本は社会主義そのものですよ。
中国に行くとそれを痛感します。」
と言うメッセージをいただいています。
はたなか
日本は資本主義の国ではないと言うお話は、
前回の略奪大国日本・その1 でお伺いしましたが、海外から見ると
よく分かるんでしょうかね?
神龍ネット
自分は海外へ出たことが無いので実感としては分かりませんが、
住み慣れたところから離れてみると、やはり色々と見えてくるので
はないかと思います。
前回では、
「社会資本に余剰が発生したときに、日本の場合は税金で巻き上げ
て社会保障に充てようとするのか基本方針だから、日本と言う国の
実態は社会主義であり共産主義なんだ」
と言う話をしました。
はたなか
今回はその続きで、
実際は民主主義ですらないんだ
と言うお話をしていただく予定ですね?
神龍ネット
そうです。
家族や団体や国家の一員である前に、まず独立した一個の人間がある
と言うのが民主主義で、反対に、一個の人間であるより先に家族や団体
や国家の一員である事が優先されるのが全体主義なんです。
はたなかさん、民主主義を最もよくあらわしているものってなんでしょう?
はたなか
なんでしょう?多数決とか?
神龍ネット
おそらく、少なくない数の人が、
「民主主義とは何か?」と聞かれたら
「多数決」と答えると思います。
でも、多数決ってただ単に議論を終わらせるための手段なんです。
多数決そのものが民主主義なのではありません。
民主主義の根本って、
「一人ひとりに掛け替えの無い尊厳が、間違いなくあるのだ」
と言うところからスタートしています。
だから、もっとも民主主義を象徴するのは、
「あなたのことは殺してしまいたいくらいに大嫌いだけれども、
あなたが自由に発言する権利は、命に代えてでも私が保証しよう」
という信念なんです。
「気に入らないからだまってろ」とか、
「口封じをしてしまえ」とか言う意識が入ったら、
もうその時点で民主主義では無くなっています。
はたなか
民主主義の根本は否定しないことなんですね。
神龍ネット
そうです。自分自身の存在を否定されないことが期待できて、
その期待をより確実にするために、自分も否定はしない。
そのためには、
男性だろうが女性だろうが、大人だろうが子供だろうが、仮に手足
を失ったり、目が見えなくなったり耳が聞こえなくなったりしても、
もし志半ばで命を失うようなことがあったとしたって、
自分自身の存在価値は何一つ傷ついていないんだ
と言うくらいの信念が必要です。
はたなか
そんな事は誰も教えてくれませんし、話題にしませんね。むしろ、
家族や地域や、会社や団体の一員であるからこそ生きる事が
許されているのだというような風に言われます。
神龍ネット
ですから、多くの日本人が民主主義だと思い込んでいるものは、
実際には単なる多数派工作だったり、その他の何か違うもの
だったりするんです。
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語り手:農家民宿はたなか
聞き手:神龍ネット