ブログネタ:読みたい本なに?
参加中
本文はここから
はたなか
前回の補助金は農家を乞食にするのか? で、
日本と言う国が法治主義の民主主義国家であり、
資本主義で経済が回っているように思われているが、
実際には
資本主義であったことも、
民主主義であったことでさえ1回も無い
というおはなしをうかがいました。
神龍ネット
ええそうです。ですから、今回はその続きと言うことになります。
ところで、前にも言いましたが、
聞き手と話し手が反対になってしまっていますね。
こういう堅くて重い話だと正直アクセスが下がるんですが、
話が納まるまでは続けましょう。
まずは資本主義の国ではないと言う方からです。
はたなかさんには、
先日ジェームズ・スキナー氏の「略奪大国」を取り寄せて読んで
いただいていますよね?
【送料無料】略奪大国
|
はたなか
そういえば、「日本は資本主義の国ではない」と言うことは
確かにこの“略奪大国”の中に書かれていましたね。
神龍ネット
そうです。ポイントだけお話しすると、
経済が発展して社会の中にお金が余ってきたときにどうするのか?
これが最大の分かれ道です。
社会の中で流通するお金、これを社会資本といいますが、
この社会資本に余裕が出来てきた場合に、新しいビジネスのための
投資にまわすのが資本主義なんです。
一方で、社会資本に余剰が出来たら
国なりが吸い上げて社会保障に充てようと言うのが社会主義であり、
お金の流れそのものを全て国が管理しようと言うのが共産主義なんです。
では、
実際日本が何をしているかというと、出来る限り税金で吸い上げて
それでも足りずに国債を発行して国民から返す当てのない借金をして、
補助金や生活保護をばら撒くことで社会保障にしようとします。
国民の方も、無意識のうちに
『困ったら無条件で誰かが助けて守ってくれるものだ』
という考え方をしている。
助けてくれるのが当然の権利だと思っているわけです。
これはねぇ、社会主義であり共産主義なんですよ。
決して資本主義国のあり方ではありません。
まぁ、そう言ってしまえば純然たる資本主義の国というのは世界の
どこを探しても存在しないことになってしまいますがね?
はたなか
そういわれてみれば、わたし自身もどこかで
「困ったら、黙っていても誰かが手を貸してくれるものだ」
と言う風な期待をしていたことは否定し切れませんね。
神龍ネット
日本で社会主義や共産主義が定着しなかったのも、看板として
掲げていないだけでやっていること自体は社会主義や共産主義と
大して変わりがないからでもあるんです。
なぜ新しいことを始められないのか? でも触れましたが、
明確なメリットが感じられなければ新しいものには手を出せません。
ましてや、実態が今と大差ないとなればなおさらです。
誤解を恐れずに少々乱暴なまとめ方をしてしまえば、社会主義や
共産主義、まぁ、全体主義なんかもそうですが、世の中全体を
自分の常識の中に無理やり押し込めようとする事なんです。
はたなか
そんなもの、納まるはずがありませんね。
神龍ネット
よく勘違いされているのですが、誰かに何らかの価値を提供して、
「ありがとうございます、助かりました。」
と思ってもらった分しか自分のところへは豊かさはやってこないんです。
はたなか
その通りだと思います。
神龍ネット
この価値の交換がもっとたくさん、規模を大きくして行われるよう
にして行こうと言うのが“資本主義”なんであって、
自分だけ儲けようとか、騙してお金をむしり取ろうとか、
正当性を主張してただでもらってしまおうとか、
私腹を肥やそうなんて言うのは全て略奪です。
どうすればもっと喜んでもらえるのか?
という問いかけからスタートしていないものは、
資本主義であるとはいえないんです。
はたなか
そうすると、困っているんだから無条件で助けてもらって当然だ
なんて思っていると言うことは?
神龍ネット
ええそうです。発想の根本が略奪になってますね。
乞食とかが“哀れさ”などの価値を発信してお恵みをいただいて
いるのに対して、
自分からは何の価値も発信することが出来ないと思っているのに、
乞食にはなりたくない人たちが、あれやこれやと屁理屈をつけて
無条件で助けてもらおうとしている。
でも、やっていることの実態は、
才覚をあらわして大きく稼いでいる人たちから可能な限り豊かさを
むしり取って自分たちのところへ届けて欲しいという
浅ましい願望でしかありません。
地域行政だって国の政治だって、
結局のところはそこに住んでいる人たちの願望の現われでしか
ありませんから、国民一人ひとりが心のどこかで
『豊かさをもっている人たちから富をむしり取って、それで自分
たちを助けて欲しい、そうしてくれるのが当然だ』
と思っている限り、誰が首長になって政権を握ったところで結局は
何らかの形で略奪を働くようになるんです。
自分たちよりも豊かな人たちからむしり取って助けて欲しい
と思うのなら、自分たちよりもより貧しくて困っている人たちを
助けるために自分たちが略奪を受ける事だって
受け入れなければなりません。
悲しいことですが、これがこの日本と言う国の現実です。
それがいやだと言うなら、せめて自分たちの周りでは
形を変えて正当化された略奪なんて言うものが起こらないように、
自分たちからは略奪を発信しないように心がけていくしかありません。
はたなか
それは非常に難しいことなんではないですか?
神龍ネット
そう感じられるのは非常に良く分かります。でもね、
「こいつは俺の言うことを聞かないから腹が立つ」
だなんて思った瞬間から略奪思考は始まっているんです。
だけど実際は、相手だって独立した一個の人間なんで、
「俺の言うとおりにするのが当然だ」なんて思っていたって
誰もその通りになんかしてはくれません。
まさしく、
「あなたの常識は、私の非常識」
なんですよ。
どのように話せば相手が話を聞いてくれるか?
どんな風に伝えれば相手が動いてくれるのか?
常に意識して、コミュニケーションの精度を上げていくしかありません。
はたなか
いやあ、普段そんな事を考えたことも無かったから、
どうすればよいのか見当も付きません。
神龍ネット
そういう教育は受けてきていませんので無理も無いんです。
そううしたら、例えば
これ、全部で81ページありますが、丸ごと全部読み込む必要は
ありません。ペラペラとめくってみて、ピンと来た所だけを日常で
応用してもらえば良いだけですから、持っていておいて欲しいと思います。
この無料レポートと、最初の方で紹介した
【送料無料】略奪大国
|
この略奪大国は、「読みたい」と言うより
「読んでおいて欲しい」1冊ですね。
そうそう、資本主義についての勘違い同様に、
日本はアメリカの傘の下に入って、一応民主主義国家の一員と
言うことになってますが、実際は民主主義国家でもありませんよね。
はたなか
それについても、詳しく話を聞きたいですね。
神龍ネット
詳しいことは次回に回しますが、簡単に言えば
家族や団体や国家の一員である前に、まず独立した一個の人間がある
と言うのが民主主義なんです。
反対に、一個の人間であるより先に、家族や団体や国家の一員である
事が優先されると言うのが、全体主義なんです。
どうでしょう?
「まず何より団結だ!絆だ!!和が大切なんだ!!!」
なんて言われたりしていませんか?
次回は、そういう方向のお話です。
⇒略奪大国日本・その2(予定)
語り手:農家民宿はたなか
聞き手:神龍ネット
関連記事
⇒補助金は農家を乞食にするのか?
⇒なぜ新しいことを始められないのか?