はたなか
「お金は感謝の対価である」
というのは、ここ何回かの記事で
ずっと話題に上っていますけれども、
わたしたちのように農業に携わるものが、
絶対に忘れてはいけない感謝と言うのがあるんですよ。
シェンロンネット
大体予想はつくんですが、お伺いします。
それはいったいなんでしょう?
はたなか
それは、畑や作物に対する感謝です。
ブログネタ:うれしかった偶然
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はたなか
農業に偶然と言うのはねえ、無いんですよ。
シェンロンネット
「今年は豊作だった、うれしい偶然だ!」
とかは無いわけなんですね?
はたなか
ええそうです。畑が喜ぶことや作物が喜ぶことを積み重ねていって、
初めて豊かな収穫が得られるようになるんです。
シェンロンネット
逆に言えば、不作とか凶作とかも偶然ではない?
はたなか
そうですよ。
もちろん、台風などの災害の影響もあったりはしますが
作物や土地や気候に対する理解が足りていないから、
豊作になる条件をそろえてあげられないだけなんです。
シェンロンネット
必ずしも、たくさん採れれば良いと言うだけでもないでしょうし、
たくさん採れたからといって
農家の生活が豊かになるわけでもありませんが?
はたなか
だってそれは、人間の側の勝手な都合ですもの。
結局農家って、そこの土地が持っている豊かな力の
ほんの一部を借りて作物を作らせてもらっているに
過ぎないんですよ。
その土地に、
人格を持った精霊とか土地神様が
いるかどうかというのは、
まあ、信じている人もいるだろうし、
信じない人もいるだろうし、
人それぞれなんでしょうけれど、
少なくとも、
「つまらない、面白くない、儲からないから割に合わない」
と文句を言いながら農業をやっているのは、
何よりも生計を立てさせてもらっているその土地に対して
大変失礼な元だと思いますね。
シェンロンネット
土地に対する感謝が足りなくなっているから、
そこの土地での生計が成り立たなくなっている?
はたなか
それがすべてだとは言いませんけどね。
機会や農薬や化学肥料を使うかどうかって言うのは、
結局手段や方法の問題でしかありませんから。
シェンロンネット
土地に対する感謝って、どうやって現せばいいんでしょうね?
はたなか
生贄を捧げたりするって言うのはね、
たぶん違うと思うんですよ。
例えば、家族仲が悪くてケンカばかりしていると、
住んでいる“家”が悲しんでいる、
なんて言われる事があるでしょう?
畑や田んぼなら、手入れをするということもあるでしょうが、
そこの土地で楽しんで暮らせるようになることが
一番なんじゃないですか?
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