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戦争戦争ってテンション上がってんじゃねーよ、おたんこなす。
嬉しそうな顔して「この戦争は仕方がない」なんて言ってる奴を見ると本当に嫌になる。
そんであれだろ、8月になったら蛍の墓見て平気な顔して「泣けました」とか言うんだろ。
もう分かってんだ、馬鹿。ネタは上がってんだよ、すっとこどっこい。
俺か。俺は戦争反対。あれはよくない。
でもな、1週間前にここで007が面白かったとか書いちゃったから説得力が全然ない。
イギリスと北朝鮮がドンパチやってる映画を面白いって書いた奴が
いまさら、戦争は駄目ですって言ってもしょうがない。あれはタイミングが悪かった。
あの007の部分だけロードオブザリングとかに書き直したら怒られるかな。
でもあれは映画だからな。戦争は映画だけにしてくれってな。
ちなみに今回の戦争に関して、某ラブサイケデリコサイト管理人にコメントを求めたら、
空から色々落としたら危ないと思うみゃと言ってました。日本はまだまだ平和だなと感じました。かしこ。

仕事を休んで、1年半ほど付き合っている美砂子っていう人と007を観に行った。
こういう事を書くとまた日本人なお前らは、日本人しちゃってるお前らは、
やれ勤労の義務がどうのこうので駄目人間だって言うかもしれないが、
前の日に全財産の8割を賭けて挑んだ中国人とのトランプで何もかもなくなって、
何もかもがどうでもよくなって、朝起きて職場とは反対に向う電車に乗って、
1ヶ月振りぐらいに会いに行ったわけだ。
そしたら向こうも仕事を休む事にしたんで、9時半から始まる上野の映画館に向った。
朝の9時半から007を観ている大の大人がいるのかと思いきや、これが超満員。
そしてまたこの007が面白い。もうこういう映画には細かいツッコミはいらない。
いかにも悪そうな大ボスみたいなのが、何が欲しいってジェームズボンドに
聞くシーンがあるんだけど、そこでのジェームズボンドの答えが「速い車」だもん。
これは凄い。この映画のキモ。他の大人が言ったらただの頭の悪い近所の親父になっちゃうんだけど、
ジェームズボンドが言うからどこまでもカッコイイ。思わずうなずいちゃう。
映画が終わるとちょうど昼の12時を回ったところで、ご飯でも食べようかって、
美砂子さんがカバンから、東京一周グルメの旅なんて本を広げて道の真ん中で読み出しちゃって、
ここが良いとかここが近いとか、結局有名なラーメン屋に行って食べたんだけど、
そこで俺はさっき観た映画についてあーだこーだって色々と語ってるんだけど、
美砂子さんは塩ラーメン食べながら、でかい声で「これ、たいしたことない」なんて言って、
パッて向こうを見たらラーメン屋の親父が腕組みしてジーッとこっちを見ていて、まいった。
そのあと、安いモーテルに行ったら今度は受付の禿げた親父が何故かドラえもんの全身タイツ着てて、
全身タイツって言っても首から上はただの親父で便所のサンダル履いて「3500円です」なんて言って、
そんで5千円渡したら「お釣りです」って、四次元ポケットみたいところから1500円を出してきて、
これ子供が見たら泣き出すだろうなと思いつつ、すったもんだの末、夕方まで爆睡。
それからアメ横で、帽子と口紅2本と新しい携帯電話が欲しいって言うんで買って渡して、18時半に別れた。
帰り道、今日が人生のピークじゃないかしらと本気で思った。のび太口調で本気で思った。

あけましておめでとうございます。
いやーまいった。なんでも聞くところによると、ヤフージャパンって雑誌の
今月号に、この日記が小さく紹介されているとかいないとか。
いやいやこれは凄いよ。お前らね、こういう事を俺に言わすんじゃないよ。
誰も言わないから自分で言わなきゃしょうがねーだろうっていう。
俺もいよいよヤフージャパンだよ。
ヤフージャパンって言ったら凄いんだから。凄いお堅い機関なんだから。
テレビで言うとNHK、電車で言うとJR。
そういうお堅い人達が俺の事をほんの少しでも認めてくれたってのが素直に嬉しいよな。
それでそういう雑誌読んでる賢い将来有望な人達が、雑誌見て俺のページ見に来てくれて
全然更新してなきゃまずいだろ。いよいよ明日は紅白ですとか書いてたらまずいだろって。
せめて、あけましておめでとうございますだろうってな。
そんなわけでひとつ、今年も宜しくお願い致します。
 
 
ヤフージャパンを見て来てくれた皆様へ。

はじめまして。新爆と申します。華の24才です。
将来は公務員を目指しています。西日暮里っていう高級住宅街に住んでいます。
趣味は乗馬観戦です。馬のトモの付き具合などを研究しております。あと、三島由紀夫を少々。
もうACだのこころだのああいう品のない人達とは違います。出が違います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。かしこ。

■中島みゆき

中島みゆき、紅白出場。

ここ4、5年、大晦日は地元の連れの家で紅白を見ながら麻雀をして年を越している。
今の若い奴ら、湾岸戦争を経験していない今の若い奴らはどうか知らないけど、
俺らが若い頃はやっぱり大晦日と言えば、紅白だったんだ。これを見なきゃ年が越せない。
いやいやそれ以前に選択肢が紅白しかなかった。他の番組がなにをやっていたのか全然記憶にない。
その頃の紅組トップバッターと言えば、森口博子だった。森口博子が歌を歌うのを見るのは
1年の内でその時だけだったんだけど、はっきり言って森口博子はめちゃくちゃ歌が上手くて、
その森口博子がトップを飾る紅白に威厳と格を感じたものだった。
まあ森口博子に関してはAC兄さんの方がうるさいだろうからこのへんにしておく。
対するその頃の白組の目玉は、エックスジャパンだった。当時はまだまだ演歌歌手が幅をきかせていて、
袴や着物を着たそれら大物演歌歌手の中で、金色の髪の毛をおっ立てて悪魔みたいな化粧をして、
横文字を叫ぶエックスジャパンが幼い俺の目には、すごく斬新で華やかでグロテスクに映ったんだ。
それでも母親なんかは毎年エックスジャパンを見るたびに、あんな大人になっちゃ駄目だよって。
勉強しないとあんなんなっちゃうんだよって俺を諭していた。
そう、紅白はその年最後の教育の場でもあったのかも知れない。

その紅白に今年は中島みゆきが出るという。これは脅威だ。
中島みゆきに関しては俺かイチリンかというぐらい中島みゆきには一目を置いているつもりだ。
俺は中島みゆきの歌の中で「狼になりたい」という曲が1番好きなのだが、
「夜明け間際の吉野家では」の詩で始まるその曲は、夜明けの吉野家の様子を中島みゆき節で
見事に歌った歌なのだが、俺はそれを聴いて涙し、鬼作「吉野家」を完成させたのだ。
お前らが馬鹿の一つ覚えみたいに、よーしパパどうのこうのとか言ってる根底には、
中島みゆきの想いが脈々と流れている事をどうか覚えておいてほしい。

時が経ち紅白も年々、浜崎やらグレーやらウンコみたいな商業優先主義的唄い屋が、
イエーイ来年発売のニューシングル買ってねと言わんばかりにド下手な歌を歌って
本当に嫌になるのだが、それでも今年中島みゆきが出る事には一光の救いを感じるわけだ。
腐っても紅白。今年も国士無双を夢見ながらその年の流行歌を聞く事になるだろう。

■有馬記念

有馬記念。
言わずと知れた日本最高峰のレース。その売上、実に700億円なり。
毎年発売締め切り1時間前を切ると、1分間あたり3億円のペースで馬券が
売れていくという、この国のどこが不況なんだと思える異様な状況が繰り広げられる。
有馬だけは取りたい。競馬ファンなら誰もがその年最後に願う事。
有馬を取るか取らないかで、おせちのレパートリーが決まり、重箱の段数が決まる。
オグリキャップが勝った年、お年玉が10倍だった事。
スペシャルウィークが負けた年、遊玄亭をキャンセルして彼女と別れた事。
たがが有馬、されど有馬。人の人生をも狂わす有馬記念。
有馬だけは下手な馬券は買えない。
競馬ファン同士で昔の有馬記念の話をする度、あの年はあの馬を買っていたとか
あの馬は消してしまったとか何年先までも自分の買った馬券と向かい合う事になる。
つまり有馬の馬券は、そのまま己の競馬の履歴書となるんだ。
そして俺は5年後、10年後言いたい。
あの年、一頭の3歳牝馬が本気で、真剣に、勝つと思っていたと。
ファインモーション単勝。