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文系サラリーマン独学勉強部屋

予備試験経由で司法試験合格、TOEIC930点、証券アナリスト合格、ITストラテジスト合格
趣味=資格の会社員が文系社会人の独学勉強について書いていきます

こんにちは、ぎんざけです。

 

論文の書き方については、「規範と当てはめ」とか「法的三段論法」とか言われていますが、いまいちよく分からない方も多いのではないかと思います。

論文についてはサラリーマン経験が一番役に立ったところなので、稟議書の書き方を基にした論文答案の書き方について投稿します。

 

学生の方は稟議書と聞いてパッとイメージが分かないかもしれませんが、会社や役所において上司の承認(決裁)を求める文書のことを言います。

 

法律の論文問題を稟議書として起案すると次のようになります。
事案:A社はBに甲アパートを月8万円で貸すとの合意を行い、甲アパートの引き渡しを実施した。Bは賃料の支払いを1ヶ月遅延している。A社が賃料支払の督促を行ってもBが賃料を支払わない。
 
<A社稟議書>
0.背景
(上記の事案を書きます。論文答案では省略するところです)
1.本件解除の前提条件及び法的問題点
本件では、AはBとの間で甲アパートを対象とする賃貸借契約(民法601条)を締結し、目的物引渡債務を履行している。このため、Bに対し賃料支払請求権を有するが、Bが同債務を履行しないことから民法541条の催告による解除が可能かが問題となる。
2.上記法的問題点に関する所見
(1)民法541条の要件
民法541条は、解除の要件として①債務不履行と②催告後相当の期間の経過を掲げており、同要件を満たせばAは民法540条の意思表示により解除ができる。本件では、①Bが履行期を経過しても賃料債務の支払いを行っておらず、賃貸借契約上の債務不履行が生じており、②Aの督促は催告と評価でき、催告後相当の期間を経過している。このため、民法541条の要件を満たし、Aは原則としては解除可能となる。
(2)賃貸借契約の特殊性
もっとも、賃貸借契約は信頼関係を基調とする継続的契約であることから、解除を行うにあたっては、民法541条の要件に加えて債務不履行が信頼関係を破壊する強度のものであることが必要と考えられる。本件では、1ヶ月程度の賃料の支払い遅延であり、未だ信頼関係が破壊されたとは評価できず、賃貸借契約の解除要件を満たさないものと思料する。
3.決裁事項(結論)
上記の通り、本件でのBの賃料支払遅延は賃貸借契約の解除要件として必要な「信頼関係を破壊すると評価できる債務不履行」に該当しないため、現時点では賃貸借契約の解除は実施できないため、Bに対し賃料支払の督促を継続していく。
 
上記に沿って稟議書の構成要素を整理すると以下のようになります。
1.問題点及び検討の方向性 → 2.検討が必要な各点についての所見 → 3.結論
 
このうち、一般に論文答案で「規範と当てはめ」とか「法的三段論法」とか言われているのは、2.と3.のところの書き方になります。ややこしいことを考えなくても、論証を覚えれば書けるようになります。
 
一方であまり説明されることは少ないですが、稟議書の骨格を決めるのは1.であり、1.がダメだと2.も3.もゴミになります
個人的な意見ですが、論証覚えても点数がいまいちな人は、ここでつまずいていることが多いと思います。
 
なので、ある程度論証を覚えたのに論文が上手く書けない人は、過去問を基に1.問題点及び検討の方向性を書けるようになるよう練習をして、それが書けるようになれば飛躍的に論文の点数が伸びると思います。
 
「本件では〇〇であるため、☓☓が問題となる(上記の例だと、本件ではBが賃貸借契約上の賃料支払債務を履行しないため、催告による解除の可否が問題となる)というのが問題を一読して書けるようになるところまで以下に早く到達できるかが勝負です!

こんにちは、ぎんざけです。

 

今回は試験に合格するために必要な実力について投稿します。

試験前に不安になったときにぜひ読んでもらいたい記事です。

 

具体的に言うと「合格点60点の試験に確実に合格するには何点の実力が必要か?」という話です。

直感的には「60点の実力でいいのでは?」と思いますが、それで試験を受けると50%の確率で試験に落ちるのでお勧めしません。

逆にいくら勉強しても「当日ぶれて落ちるのでは?」という不安がつきまといますが、当日のぶれも含めてどのくらいの実力が必要かというのは統計学で(数学的に)計算できます

 

結論としては「試験問題数」と「確実に取りたい点数」をもとに、以下の表の通り「どのくらいの実力が必要か」というのが決まってきます。

(ここでは確実にというのは97.5%とします)

 

表の読み方ですが、問題数が50問で合格点が60%の試験があった場合、確実に受かるには72.6%の実力が必要ということになります

大学入試共通テスト(問題数400問と仮定します)を例にすると、60%(900点満点の540点)を確実にとるには64.7%(900点満点中607点)の実力が必要ということになります

 

模試よりも本番の点数が悪かった場合に、「試験上の空気にのまれた」「調子が出なかった」とかいうことをいう人がいますが、そんなオカルトは実は関係なく、上記の例だと模試より67点低いということはあまり起きない一方、30点くらい低くなってもそんなに不思議ではない、ということになります。

(単に試験問題がランダムに作られた結果、たまたま自分の解けない問題が多く出たというだけの現象です)

 

自分が確実に試験に受かるためにはどのくらいの実力が必要かという点を意識すると心に余裕が生まれるので、一度確認しておくことをお勧めします!

 

 

また、余談ですが、逆もまた然りで「合格点が低くて問題数が少ない」試験では偶然で受かるということが起きやすくなります

頭が悪いほど、また、問題数が少ないほど、点数はぶれやすくなります

 

具体的には合格点60点で問題数20問の場合、50点の実力で受けても15%くらいの確率で受かります

よく私大文系を狙うというのがバカにされることがありますが、実力が足りない場合の戦略としては極めて合理的です

(大学側は統計を勉強して試験制度を再考した方が良いと思いますが)

 

 

<以下は統計計算についての前提条件です。証拠として載せますが、読んでいただく必要はありません>

受験者の実力で問題の正答確率が決まるとする。解答は正解・誤答の2種類しかないこととし、ベルヌーイ分布を仮定する。

受験者の各問題の正誤は独立事象(互いに関連性がない)と仮定する。

2標準偏差の範囲内が95%。今回は不合格リスクだけを気にすれば良いので片側のみで97.5%。

 

こんにちは、ぎんざけです。

今回の投稿はやや過激なかなり個人的な意見を含みます。一個人の意見ということで読んでもらえればと思います(万一不適切表現や事実誤認があれば書き直しますので、コメントでお知らせください)。

 

さて、憲法は学ぶのが難しい科目です。なぜなら、憲法学者の多くが我が国の憲法を軽視しているからです。

 

憲法81条には「最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である」と書いており、国の制度として憲法の最終解釈権限は最高裁判所にあります

このため、憲法学というものがもしあるのならば、最高裁判所の憲法解釈の体系的整理を行いそこに齟齬や問題点があれば立法経緯や諸外国の事例をもとに建設的な批判を加えていく、という形になるはずです。

 

にもかかわらず、多くの憲法学者は、(突如ドイツやアメリカの例を持ち出し)適当に論理的一貫性のない学説を作った上で、最高裁判例を場当たり的に批判しています。憲法学はおよそ学問の域に達していないというのが私の意見です。

 

 

対して、最高裁判所はきちんとした役所として、憲法判断について極めて厳密な整合性を守っています。これを決裁権限という形で制度的に担保するのが裁判所法10条であり、あらゆる憲法解釈問題は大法廷が行った判断で解決されるようになっています

 
具体的には以下の場合には、必ず大法廷が判断することとされています(順番は条文と変えています)。
  1. 既存の大法廷判決がない事項について、初めて憲法判断を行う場合
  2. 判例変更を行う場合
  3. 違憲判断を行う場合

このうち重要なのは1番目と2番目です(3番目は政策的な規定であり、重要性は落ちます)。

この制度により、最高裁まで上がった憲法問題は必ず「過去又は今回の大法廷判決の判断」に依拠しています

なので、「憲法判例を学ぶこと」=「憲法判断をした大法廷判決を学ぶこと」ということになります。

 

 

ここで疑問に浮かぶのは、「じゃあ判例百選に掲載されている小法廷判決は何?」という点です。

結論から言うと、①憲法問題ではない事案についての判決、又は、②既にある大法廷判決を個別事象に当てはめた判決、又は、③裁判所法10条違反の判決ということになります。

 

①の判決は憲法解釈としては学ぶところはありません。具体例としては 「エホバの証人輸血拒否事件判決」で、小法廷判決で憲法判断はしていませんし、大法廷判決の引用もありません。これを憲法判例と呼んでいる学者は理性を疑ってしまいます(憲法問題が含まれているので憲法判断すべきだったという批判であれば問題ありません)。

 

②の判決は憲法の事例解釈としての意味がありますが、その前にオリジナルの大法廷判決が何かを必ず確認する必要があります。小法廷が憲法判断をする場合は、必ずオリジナルの大法廷判決が引用・参照されているので、それを確認するのが勉強の基本動作になります。

その上で、過去の大法廷判決の判断を今回の事案にどう当てはめたかを確認すれば、大法廷判決の判断をより深く知ることができます。

(とはいえ、こういった小法廷判決は、大法廷判決の学習が終わったあとに勉強することでいいと思います。)

なお、判例の抜粋では、いちばん重要なオリジナルの大法廷判決の引用・参照が削られていることがあります。最高裁HPで無料で見れるので、ぜひそちらで確認してください。

 

③の判決は裁判所が法令違反をしているので大問題なのですが、残念ながら一定数存在しています(私の理解不足であってほしいのですが)。具体例としては「堀越事件判決」で、公務員の政治活動について「猿払事件判決」を判例変更していますが、小法廷で判断しています。このパターンは悩ましく試験答案上はこの小法廷判決を書かないといけないのですが、個人的な信条としては過去の大法廷判決が新たな大法廷判決で判例変更されるまでは無視すべきものだと思います。

 

 

このように、最高裁判所の憲法判断は、裁判所法の決裁権限規定により、大法廷判決に必ず基づくことになっています。

そして、大法廷判決の憲法判断をつないでいくと、我が国の憲法解釈の体系的論理が一応浮かびあがってくるのです

 

繰り返しになりますが、これをやっている憲法学者はほとんどおらず、突然ドイツ法やアメリカ法について騒いでいるのが実情だと思います。

憲法を学ぶにあたっては、そういった議論は軽蔑しつつスルーし、最高裁判所判例の論理を学ぶことが最も重要です

(なお、個人的な意見として賛成できない最高裁判決も一部ありますが、それでもその判決がどういう論理でなされているかを覚えて理解することは憲法学を学ぶ上で価値があると考えています)

 

 

今回はあまり勉強のテクニック的な内容が含まれない投稿で恐縮ですが、少しでも読者の方の憲法学習の参考になれば幸いです。

 

 

 

こんにちは、ぎんざけです。

 

英語の勉強でいろいろな議論が巻き起こるのが単語の暗記です。
一例ですが、以下のようにいろいろな流派があり、令和になっても見解の統一は図られていません。
  • 「単語は単語帳で覚えてはダメ!文章を読む中で覚えるのがいい!」説
  • 「1単語につき複数の意味を覚えないといけない(1単語につき1つの意味を覚えるのは実力がつかない)!」説
  • 「単語は語源を覚えるのがいい。意味はイメージできる!」説

私の意見は、上記は全て「英語ができない人」か「英語しかできない人」の説で、勉強にあたってはコスパが悪いというものです。

 

私の説は真逆で以下の通りです。

  • 単語は単語帳で一気に覚えるのが最も効率がいい!
  • 1単語につき1つの意味をまずは覚えるべき!
  • 語源とかどうでもいいので、条件反射で意味が出てくるまで繰り返す!

 

英語に趣味として向き合うのではなく勉強として向き合う場合、最も早く英語ができるようになる方法が何かを考える必要があります。

ここで、英語ができるようになるというのは、「英語を日本語の7割くらいの速度で読めるようになる」」ということと一旦定義します。

 

まず効率の面ですが、英単語を知らずに文章を読んでも頭に入ってきませんし、時間もかかりますし、いちいち単語の意味を考えるという極めて不自然な読み方になります。つまり、知らない英単語が多数含まれている英文を読んでも、効率的な勉強時間にはカウントできません!

なお、単語を覚えずに英文を読み続ける方法でも膨大な時間を費やす方法でも英語が多少はできるようになります。ただし、この方法を突き詰めると英語しかできない人間が出来上がります。人生は意外と短いです、命を大事にしましょう。

 

また、複数の意味を覚えたり、語源を覚えたりは、1単語に覚えるあたりの時間がかなりかかります。300単語の3つの意味を覚えるのと、900単語の1つの意味を覚えるのでは、後者の方が英語が読めるようになります。ぶっちゃけ、2つ目以降の意味はあまり出てきません(複数意味を覚えたほうがいいのは、bookの「本」と「~を予約する」くらいです)。

 

もちろん、受験本番までには1単語複数の意味を覚えるところまでできた方がいいですが、基本的な1単語・1つの意味を覚えていない場合、英語学習のスタートラインに立っていないということがポイントです。

 

 

では、英単語をどう覚えたらいいですか、とりあえず適当な単語帳を買ってください。特に好みがなければターゲット1900でいいです。

覚え方は次の5ステップになります。

  1. 毎日1時間単語帳を読む(単語と意味と発音だけでいいです)」というのを2週間繰り返す。
  2. 休日1日使って、全単語の例文を読んでみる。
  3. 翌日、前から順に単語から意味が言えるかを確認し、意味が分からなかった単語を単語カードに抜き出す。
  4. 「毎日1時間単語カードを読む(単語から意味が分かるかを確認する)」というのを2週間繰り返す。このとき、意味が分かったカードはリングから外していく
  5. 最後に単語帳の全単語をランダムな順番で確認し、意味が分からないものを抜き出して単語カードを作る。

そんなに楽ではないですが、1ヶ月くらいで単語帳の単語の8割~9割くらいの意味が分かるようになります。

これ以上の10割は単語カードなどを使って数ヶ月使えば達成できますし、週2~3日(各1時間くらい)の片手間で大丈夫です!

 

ちなみに一番重要なのは1つ目のステップ(単語帳を読む)です。単語を見たことがある・何となく分かる状態にできると学習効率が飛躍的に伸びます

暗記と理解はつながっていて、「①聞いたことがある」→「②何となく分かる」→「③一応分かる」→「④結構分かる」という順番で進んでいき、これには1ヶ月位の時間を書ける必要があります。

ダメな勉強法は①~③をすっ飛ばしていきなり④に行こうとするので、結局何も残らないという悲惨なことになります。

 

「まずは1ヶ月書けて単語を覚える」ということができれば、コスパよく(短期間で)英語の点数があがり、英語勉強のスタートラインに経つことができます(その後の英語の勉強は非常に楽になります)!

 

 

こんにちは、ぎんざけです。

 

予備試験を受けようと思ったのは2019年7月下旬(海の日)です。それ以降合格までどう勉強したかを投稿します!

今振り返ると非効率な部分も多々あるのですが、一旦はありのままで書いていきます。

 

  • 前提
    私は大学の法学部を卒業しているので、法律の全くの初学者という訳ではありません
    ゼロから1年半で受かった訳ではないので、その点はご注意ください。
     
  • 2019年7月~11月
    論文過去問を7科目(+実務基礎)につき、問題と解説と解答を読みました
    かなり流し読みで、条文も引かず特にメモ等はとっていなかったので、反省しています。。。
     
  • 2019年8月~9月
    実務基礎はいまいちよく分からなかったので、論文の勉強と並行して「民事裁判実務の基礎」と「入門刑事手続法」を読み、まとめノートを作りました
    また、司法試験に備えて、「国際関係私法入門」にも一読し、まとめノートを作りました。
     
  • 2019年10月~12月
    上記のまとめノートづくりが終わったので、論文と並行して短答の過去問を読みました
    条文も引かずただ読んでいただけなので、こちらも反省しています。。。
     
  • 2020年1月~3月
    コロナで会社の飲み会もなくなり、せっせと論文過去問の2周目読みに突入しました。
    このときは、ちゃんと条文や基本書を引き(判例はあまり読みませんでした)、分からなかった部分は論証カードにまとめていきました
    また、実務基礎や国際私法のまとめノートは週1くらいで読みました。
     
  • 2020年4月~8月
    時間配分ミスで、5月の母の日までに短答の勉強が間に合わないことが判明。
    しかし、コロナで8月に短答が延期になったので、短答過去問を2.5周しました。
    1周目は分からなかった問題の条文と判例を全て確認しながら、問題集を前から後ろに解きました
    2周目はエクセルで乱数を作り、ランダムに全問題を解いていきました。2周目も分からなかった問題の条文と判例は全て確認するとともに、間違えた問題はリスト化しました。
    試験前1ヶ月くらいは、2周目で間違えた問題を再度ランダムに解き直し、間違えた内容をエクセルにまとめました
    なお、この期間は、論文については論証カードとまとめノートを2週間に1回くらい読んでいました。
     
  • 2020年8月~10月
    短答が明らかに合格する点数だったので(結果的には順位一桁)、急ぎ論文過去問をランダムに全問解き直しました(5分~10分くらいで書ける答案構成のみ。また、必要に応じて論証カードを追記・修正)。ちなみに予備試験の直近1年分だけは時間を測って実際にパソコンで答案を書きました
    論証カードは毎日(昼休み1時間)めくって暗記を続けるとともに、少しでも違和感が合ったものは帰宅後に判例・基本書にあたって書き直しました
     
  • 2020年10月~11月
    論文が終わって気が抜け、口述の勉強はあまりせず、「憲法ガール」や「憲法上の権利の作法」を読みました。まとめノートは「憲法上の権利の作法」についてだけ作りました。
     
  • 2020年11月~2021年12月
    伊藤塾からもらった(5000円で買った)口述の過去問を見て、意外に難しいことに気づき焦り始めます。
    そこで、新問題研究を読んでまとめノートの作成、民事執行・民事保全法を読んでまとめノートの作成、刑法(山口厚)の通読刑法・民法・刑訴・民訴の短答過去問の解き直し(全問)を行いました。
    また、まとめノート、刑法・民法・刑訴・民訴の論証カードは回し続けていました。
     
  • 2021年1月
    伊藤塾の口述過去問を2周するとともに、まとめノート、刑法・民法・刑訴・民訴の論証カードは回し続けていました。
    論文結果発表後は、伊藤塾と資格スクエアの口述模試を受けました。伊藤塾は刑事60・民事62、資格スクエアは刑事60・民事61でした(本番は121点だったのでほぼ一致です)。
    試験直前の1週間は、刑法・民法・刑訴・民訴・弁護士倫理の条文番号暗記(出そうな条文を約180ピックアップ)をしました。また、試験前日(金曜日は有給取得)は、民事裁判実務の基礎・新問題研究・入門刑事手続法を読み直しました
 
論文を何十通も書くような勉強方法は、サラリーマンにとっては現実的ではありません(コスパが悪いと思います)。
もちろん誰にでもうまくいく方法という訳ではないと思いますが、時短レシピの一つとして参考にしてもらえると嬉しいです!
 

こんにちは、ぎんざけです。

 

今日は司法試験と予備試験に独学で合格するまでにかかった費用について投稿します。私の場合は結論としては15万円でした!

なお、私は大学法学部卒業である程度法律をかじったことがあるので、純粋未習の場合は各科目入門書でプラス5万~10万くらい(トータルで20万円~25万円)を見ておいた方がいいと思います。

 

以下内訳です。

<予備試験に合格な費用の内訳(13万円)>

過去問  
 論文(スタンダード100) 29,260
 短答(体系別) 25,300
 口述(伊藤塾特別奨学生) 5,000
模試  
 口述模試(資格スクエア) 3,000
 口述模試(伊藤塾) 0
基本書(必須)  
 民事裁判実務の基礎 4,180
 新問題研究 1,650
 民事執行法・民事保全法 2,420
 民事訴訟法 5,940
 入門 刑事手続法 3,300
 刑法 3,520
 株式会社法 6,160
基本書(あったほうがいい)  
 民法(内田貴) 14,730
 商法Ⅰ-総則・商行 2,310
 商法Ⅲ-手形・小切手 2,530
 債権各論 3,278
 家族法 3,960
基本書(なくてもよかった)  
 民法の基礎 総則 3,410
 民法の基礎 物権 2,640
 債権総論 5,280
 会社法(リーガルクエスト) 3,190

 

 

加えて司法試験合格に必要な費用(予定、2万円)

国際私法  
 国際関係私法入門 2,750
 演習国際私法 3,740
 1冊だけで国際私法 3,520
憲法(補強用)  
 憲法上の権利の作法 2,750
 憲法ガール 2,750
刑訴(補強用)  
 刑事訴訟法 4,400

 

なお、書籍は一度でも見た本(本棚に収納された本)を全部載せているので、そんなに使わなかったなと言うものも含まれています。また、中古で買った本もありますが、基本的に新品購入したらいくらかかるかで書いています。

 

改めて振り返ってみると、「独学でも意外とかかったな」という印象です。。。

ただ、予備校を利用すると安くても50万円くらいかかるので、それに比べるとある程度安上がりだと思います!

 

ちなみにですが、一応私はフルタイムのサラリーマン(平均して8時~20時勤務)をしており、予備校代を払うくらいの貯金はあります。

にもかかわらず独学にしたのは、合理的に考えて予備校に通うのは分の悪い賭けと確信しているからです!


これについては、大学受験も同じだった(予備校に通わなかった)ので、まとめて別で投稿しています。

 

 

こんにちは、ぎんざけです。

 

今回は予備試験論文の問題児、法律実務基礎(刑事)の勉強方法についての投稿です。

この科目、10年分の過去問を見た人ならお気づきと思いますが、かなりの迷走ぶりを示しています。

ちなみに口述試験の刑事はもっと迷走しているので、もはや諦めるしかありません。

 

過去の出題について簡単に概観すると、事実認定(犯人性)公判前整理手続捜査(主として身柄拘束)訴訟手続(釈明、証拠)と何でもありです。捜索差押はまだ出ていない気がしますが(見落としていたらすいません)、口述で出題されていることを考えると論文で出ても全然おかしくありません。

 

一方、刑事実務基礎は刑訴の論文の範囲とも重なる部分があるので(伝聞証拠など)、それ以外で何をするべきかが問題になります。

私のオススメは以下の3ステップです。

もちろんこれに加えて、過去問は必ず全部やってください。

  • 入門 刑事手続法(有斐閣)
    手続きの流れについては、この本で勉強するのが一番だと思います。変に学説に深入りしていないので、条文引きながらこの本を読んで、まとめノートを作り、それを丸暗記するというのが基本的な流れになります。
    特に、公判前整理手続は死ぬ気で覚えてください。
  • 刑訴の短答過去問
    思いの外に優秀なのが、刑訴の短答過去問です。短答の勉強の仕方は別で今後投稿しようと思いますが、短答過去問は刑訴規則(証拠調べあたり)などがカバーされており、かなり網羅性が高いです。
    刑訴の短答過去問で安定して8割5分(欲をいえば9割)を出せるくらいには仕上げたいところです。
  • 事実認定
    刑事の事実認定は「合理的な疑いを超える証明」が必要ですが、状況証拠については「被告人が犯人でないとしたならば合理的に説明することができない」というのが判例の立場です。まず、このフレーズを完全に暗記してください。事実認定が問題になるのは100%状況証拠です
    上記の状況証拠の法理(勝手に名付けました)が、犯人性について「近接所持の法理(※)」などの亜種がありますが、こういったのを覚えるのはコスパが悪いので、状況証拠の法理を用いて現場思考で乗り切るのが良いと思います。
    (※)窃盗罪について、犯行時間・場所の近くで被告人が盗品を持っていて、それについて合理的な説明ができない場合、犯人っぽいよねという法理

 

 

こんにちは、ぎんざけです。

 

予備試験にあって司法試験にないものとは?

そうです、法律実務基礎と一般教養です。一般教養については書く価値がないので(点数はランダムです諦めてください)、法律実務基礎について民事と刑事に分けて投稿します。

 

まず今回は法律実務基礎(民事)の勉強方法についてです。

 

民事の法律実務基礎は、①訴状の様式(請求の趣旨)②訴訟物③要件事実(請求原因と抗弁)④事実認定(二段の推定と一般常識)⑤民事保全⑥民事執行の6テーマを理解するのが目標になります。弁護士倫理はどうでもいいので、後述の「版 完全講義 民事裁判実務の基礎[入門編]〔第2版〕(民事法研究会)」に載っている範囲だけざっと目をとうしておけば大丈夫です。

 

もう少し具体的に書くと、「事実関係を基に訴訟物と請求の趣旨が分かる[①と②]」、「その訴訟物について原告の主張する請求原因事実が分かる[③]」、「原告の請求に対する被告が主張するの抗弁事実が分かる[③]」、「証拠から事実が認定できる[④]」、「訴え提起前の仮差押・仮処分が分かる[⑤]」、「訴訟終結後の執行方法が分かる[⑥]」というのがこの科目が問う内容になります。

なお、弁論主義・処分権主義といった民訴の内容が分かっていることは前提条件です。

 

必要な教材は、新問題研究要件事実(法曹会)新版 完全講義 民事裁判実務の基礎[入門編]〔第2版〕(民事法研究会)基礎からわかる 民事執行法・民事保全法〔第2版〕(弘文堂) の3つだけです。

(その他過去問が必要ですが、法務省HPの問題と出題趣旨で十分です)

  • 新問題研究要件事実(法曹会)
    実質国定教科書です。かなり薄いので1時間~2時間で読めます。そして、これだけで試験年度によっては合格に必要な知識(事実認定と保全・執行除く)はカバーできます。
    この本にある事例を読んで、何の感情もなく「請求の趣旨」、「訴訟物」、「請求原因事実」、「抗弁事実」が言えるようになるようにするのがスタートラインです。
    なお、十分薄くてコンパクトなので、まとめノートもカードも作る必要はありません。
  • 新版 完全講義 民事裁判実務の基礎[入門編]〔第2版〕(民事法研究会)
    入門編と書いていますが、十分すぎる内容です。事実認定と保全・執行も一応カバーしています(ただ、保全・執行は薄いので補強した方がいいです)。
    民法と民訴をある程度学習している人なら、苦痛なく通読して意味が分かると思います。ただし、分量が結構あるので、反復学習するにはまとめノートを作った方がいいです。基本的に「請求の趣旨」、「訴訟物」、「請求原因事実」、「抗弁事実」を抜き出したものを作って週3回くらい読むのを1ヶ月繰り返せばいいと思います。
  • 基礎からわかる 民事執行法・民事保全法〔第2版〕(弘文堂)
    保全・執行はコスパが悪くなるのですが、他科目の状況と相談しつつ、極力この本を読むのをお勧めします。実務と理論のバランスが神がかっており、最終改定が古いのですが、これ以上にいい本を私は知りません(古い本なので、中古で買えば1000円しないくらいの値段で買えると思います)。
    なお、予備試験論文の時点では手が回らない場合でも、口述前に一読すると安心感・安定感が出てきます。こちらもまとめノート(A4一枚くらいの量で十分です)を作って覚えれば保全と執行は怖くなくなります。
 
3冊まとめて1万円しません。あと、新問題研究と民事裁判実務の基礎は、試験後にメルカリで売れば7割くらいの値段で売れます(そろそろ改定されるかなと思って売りました。が、改定されない。。。)。
予備試験を受験する人はぜひとも3冊セットで購入をお勧めします!!!(どこかのまわしものみたいになりましたが、私には1円も入らないのでご安心ください笑)
 

 

こんにちは、ぎんざけです。

 

各科目について、何となく暗記量が多い・少ないと感じている方も多いと思いますが、一参考情報として、科目毎の私の論証カードの分量を書きます。

論証カードについては以下を読んでください。

 

枚数を数えるのが面倒くさかったので、カードの厚さで紹介します。

  • 憲法:3.6cm
  • 民法:4.8cm
  • 刑法:4.4cm
  • 行政法:1.7cm
  • 商法:4.5cm
  • 民訴:3.8cm
  • 刑訴:3.4cm
  • 国際私法:2.6cm

商法が意外に多いですが、これは手形・小切手を含んでいるからなので、それを除くと刑訴よりも少なくなると思います。

 

こんにちは、ぎんざけです。

 

一つ前の投稿のまとめノートの暗記が終わったら、次は実際に論文問題(過去問、足りなければ演習書)に取り組んでいきます

過去問を後にとっておいてもいいことはありません、すぐに取り組む必要があります!

 

とはいえ、この段階では問題は多分解けないので、問題と解答・解説を読むという形で問題ありません。

そして、解答・解説を読んで、「ここを覚えていたら問題が解ける」というポイントをカードに抜き出してください(1問あたり多くて3つまで)

 

いわゆる論証カードですが、過去問(旧司法試験含む)でこれを作って覚えるという作業が終われば「運が良ければ予備試験に合格する」というレベルに達します

カードのイメージですが、以下くらいのレベル感で大丈夫です。

<サンプル>

表面:後遺症と既判力

裏面:前訴が最終口頭弁論期日までに支出された治療費を損害としてその賠償を請求し、後訴でそれ以後の治療費を損害として賠償請求した場合は、前訴と後訴の訴訟物は異なり、後訴に既判力は及ばない。

 

カードができたらよく切って(ランダムにして)覚えてきます。

わからないものを抜き出して、またよく切ってを繰り返し、全部なくなったらまた最初からやるというのを毎日1科目についてやっていく形で、3ヶ月位すれば8割くらいは覚えられていると思います。

 

ちなみにカードを読んでいて、内容がよく分からなかったら基本書・判例(最高裁HP)で確認してカードを書き直します。カードによっては5回くらい書き直すことになりますが、そういうものです。

特に刑法や民事訴訟法は理論の一貫性が重要なので、違和感を感じたりしっくりしないところは徹底的に潰す必要があります(刑法と民訴の理論が重要な理由は以下の投稿を読んでみてください)。

 

参考に私が作った全カードの分量の写真をつけておきます。国際私法も含んでおり、これを全部覚えたら司法試験受かる(予定)と考えたらそこまで分量は多くないと思っています。