[目次]第3章 栄養失調の夫の食欲を回復させる

~ 全18記事で完結 ~

 

 

 

(1)食欲不振は、接触障害の経験を生かせ!思い出せ私!2022年2月6日(日)

術後、夫から電話がかかってきて食べ物を口にすると吐いてしまうと言ってきた。便秘薬を飲んでも便が出ないらしい。腸閉塞に近い状態でとても苦しいとのこと。絶食、栄養点滴で体力はずいぶん落ちている。夫を栄養失調から回復させる。自分の摂食障害の経験が夫の役に立つかもしれない。

 

 

(2)丁寧にキチンとダシからとった味噌汁 2022年2月7日(月)

退院して帰って来た夫に何を食べさせるか…。体調が悪い人に出す食事はかなり気を遣う。化学調味料は多分、胃が受け付けない。具材と汁が調和した味でないと拒否されてしまうだろうなー。

 

 

(3)退院翌日の食事。夫婦で食欲不振。食べなれたものを食べる!2022年2月20日

栄養失調で退院してきた夫の姿はまさにゾンビだった。大きな腫瘍を取った隙間には腸が移動してきている。腸の配置が落ち着いていないせいもあるのか便が出にくい。便が出れば食べられる。この1週間が勝負と肌感覚で感じている。

 

 

(4)退院2日目の食事 ラーメンが食欲増進のキッカケになりそう  2022年2月21日

夫の食欲に火が付けたものは、「しょうゆラーメン」だった。「切り餅にしょうゆ」も美味しそうに食べていた。私の場合は、そうめんだった。

 

 

(5)手作りの”りんごジャム”とトースト 2022年2月21日

味が素朴で手作りのものはカラダが拒否しない。私が食べることが楽しみになったのは「リンゴジャムトースト」だった。夫もリンゴから出る水分が美味しいと言った。

 

 

(6)退院3日目 肉を食べたがる 2022年2月22日

肉を食べたがるが、食べても美味しいと言わない。惣菜の照り焼きチキンは無理だった。美味しかったのは「いなり寿司」。

 

 

(7)大建中湯とすりおろしリンゴ

夫に食べさせる食事は、少しでも栄養素が取れるようにしたい。大建中湯もお湯でなくすりおろしリンゴを加えて栄養価を高める。

 

 

(8)高カロリーバランス栄養食 ”赤ちゃん粉ミルク” や ”カロリーメイト”2022年2月21日

食べられる量が非常に少ないので、食事だけで栄養を取るのは無理。栄養補助食品の助けを借りる。栄養素不足とカロリー不足は「カロリーメイト」で補う。

 

 

食べられる量が少しずつ増えてきた。胃がまだ小さいので食事回数を増やすことで摂取カロリーを上げる。

 

 

退院後初めて自分から食べたいものをリクエストしてきた。「寿司が食べたい」というより、酢飯が食べたいらしい。ここから先は一安心。体は細いが気持ちは虚弱から抜けた。

 

 

お菓子は手っ取り早いカロリー摂取方法。1日の摂取カロリーが少ないので、間食でカロリーを増やす。

 

 

(12)退院6日目 炭水化物の摂取量が明らかに増えた 2022年2月24日

病理検査の結果を聞きに行った。1週間前の夫だったら体力がなくて行けなかった。この1週間で劇的に体力が回復したのでドクターも安心してくれたかな。帰りは「鉄火巻き」を買って帰った。

 

 

(13)添加物安心の”シャトレーゼの”プリン”

添加物が入っていないおやつを見つけるのは難しい。シャトレーゼのプリンは100~120円と手ごろな価格で添加物が入っていない。

 

 

(14)退院7日目 お皿のサイズを大きくし不快感が出るかチェック

食事量が取れない人に、普通サイズのお皿はとても大きく感じられ最初から食べることに拒否感を持たせてしまう。今までより一回り大きなお皿を試す。

 

 

(15)食事の最終チェック、あえて違うものを食べて相手の食欲をチェック

あえて夫婦で違うメニューを出す。テーブルに沢山のメニューを並べる。私のメニューにも興味を示すか。興味を示したら食べさせるようにする。胃袋を徐々に大きくしていく。

 


ここまでが退院してから一週間の話。たった1週間だが、ここで自分から食べることを放棄したら生きる気力を失い、さらに衰弱していく。



◆参考◆


術後3~8ヶ月の状態。食事は普通量が食べれているのに、栄養のバランスが悪いことでトラブルになった。



 

(16)退院してから2カ月後 低血糖によるイライラ解消に「炭水化物」 2022年6月22日

退院してから2ヵ月ぐらいして、夫がイライラするようになった。離婚まで言い出した。恥を忍んでかかりつけ医に素直に相談。血液検査をしたら、低血糖によるイライラだと言われ良いタイミングでの受診だと言われた。

 

 

(17)デパスでイライラを落ち着かせる

低血糖症以外の要因のイライラ。夜飲んでいた「デパス」を日中にも飲むようにアドバイスを受ける。
どうにも収まらないイライラの解決方法を知った安心感からか、だんだん術前の状態に戻ってきた。

 

 

(18)その後、2023年現在の食欲

手術前の時と同じ食欲に戻っている。ただ、お菓子好きで糖質を取りすぎなのは気になる。