食欲不振は、摂食障害の経験を生かせ!思い出せ私!

 

2022年2月8日(火)

Rev1)2022年2月19日(土)

 

 

2022年2月1日に夫はがん手術で、腫瘍と左腎臓・副腎を合併切除した。

手術は成功だったが想定外の出来事が起こった。

強い便秘が続き、食べ物を口にすると吐いてしまう。

栄養失調の状態で2/19に退院してきた。

 

 

 

 

 

食事が思うように取れないと夫からの電話。コロナ禍なので夫の様子を見に行くことができない。役に立つかどうか分からないが、自分が摂食障害だったときのことを思い返し、今回に役立てることができないか応用してみる。目標は夫の体重を45kg台から、51~52kgまで回復させること。(2年後に回復できた)

 

 

 

摂食障害の経験を生かせ①

手作りの食事

 

 

食欲が減退している時は、”舌”や”鼻”がとても敏感だった。それは過敏症と言っても良いくらい。

化学調味料や添加物が多く入っている惣菜や、コンビニ弁当は、原材料のラベルを見ただけで、プラスチック食品を見ているようだった。

 


和食でも洋食でも「本物の味」が大事。

最初に料理を口にしたときの味と後味に「舌」が拒絶しなければ、「もう少し食べてみよう」という気になる。

 

 

ファミリーレストランでの食事は、、、難しかったなぁ。コーヒーだけなら…。

 

 

 

摂食障害の経験を生かせ②

お皿のサイズ

 

 

自分が食べきれると思える食器のサイズ」でご飯を食べる。小鉢程度の大きさが丁度良かった。

小さな器に普通盛りされているのは、見た目に大事。普通のお皿に少量は、NG…。量はすごく少なくても全部食べられたということが大事。小さな器は100均に行くと手に入りやすい。

 

 

 

小さな小さな器に”普通盛り”されている食事

 

 

「ラーメン」のどんぶりは、洗面器に見えたなぁ。笑「長崎ちゃんぽん皿うどん」は、ホットプレートに盛り付けた料理のように見えた。笑「チョコレートパフェ」あの量は…拷問だ。ガーン

 

 

 

摂食障害の経験を生かせ③

お皿の色や素材

 

 

食べられる食材や飲み物が限定されていたので、どうしても料理に飽きてしまう。これは避けられない。

食事がなかなか進まない時は、「器のデザインや色や素材」で食べていた。

 

 

紙コップや、スーパーのお惣菜のパック、病院食を思わせるプラスチックの食器、真っ白な食器は、それだけで食欲減退。面倒でも、陶器のお皿に移し変えて食べていた。

 

 

■ 飲めた飲み物① 「コーヒー」

 

コーヒーもカップのデザインが変わると、別の味のように感じられ飽きずに飲める。食器の変化が欲しくて、通うお店をローテーションしていた。ヨーロッパのメーカーのコーヒーカップ、「柄や形に意味があるなぁ。」と思って飲んでいた。

 

 

■ 飲めた飲み物② 「ホットココア」

 

ココアカップは飲み口のタッチ感がとても大事。毎晩飲んでいたホットココアは、カップの飲み口が厚い、気持ちがほっこりした。飲み口が薄いのはココアの濃厚な味にに合わない。飲み物に合わせて、飲み口を厚くしたり、薄くしたり…本当に神経質だった。

 

 

 

 

摂食障害の経験を生かせ④

【静かな場所

 

 

騒がしい場所や、書類などが乱雑に置かれているテーブルで食事をとることができなかった。食べるときには「食べることだけに集中」したい。

 

 

外の空気が吸いたくて出かける時は、ランチタイムやディナータイムを外した時間帯。子供の「キャァーー」と奇声が聞こえない時間。席は隅っこの落ち着いた場所。お客がほとんどいない店内で、ホットコーヒーをちびちび飲みながら過ごす。窓から朝日が差し込む朝の8~10時の時間帯が好きだった。

 

 

 

摂食障害の経験を生かせ⑤

【せかさない

 

 

「食べながら話す」ことができなかった。食べるか、話すか…どちらかしかできない。

食事が冷めてしまうので、気を遣われて「早く食べたほうが…」と言われることもあるが、冷めても味が落ちない料理をオーダーしていたので問題はない。

 
 
アイスクリームなど溶けないうちに早く食べなければいけないものは、外では食べなかった。

ラーメンやそばも、急いで食べないといけないので避けていた。

 

 

この頃の苦痛は、食べること。人との「食事」。夫とまだ友人だった頃、食べるのが亀のように遅い私に対して、鶏の塩焼きをフォークに突き刺し、わんこそばのように口の前に持ってこられたことがある…。拷問だ。

苦痛以外のなにものでもなかった!

 

 

食事にかける時間は、大体1時間半。

「楽しくおしゃべり」をしながら、料理を食べきれた時の満足度は大きい。

 

 

 

 

 

かれこれ、25年くらい前の話。当時のことで思い出せるのは、こんなところ…。
また、思い出したことがあれば、ブログに書き足していこう。こんなことでもない限り、摂食障害の時の記憶は思い出すこともないだろうし…。