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How to 車椅子の旅!

車椅子だからこそ、旅はさらに楽しく出来る…

 親友のダンナが主宰しているZepp東京で開かれたサルサ大会に、日曜日に出かけ、Nobuchanは、「裸に近い格好の若い女性を沢山見て」とても幸せでした。

 ロビーでは、メキシカンのお店がブリトーなどのスナック類を販売していました。最初は近くのレストランに食べに行こうと思ったのですが、雨が降り出したので急遽、そこで間に合わせることにしました。三ノ輪にある「ソル」という、南米・メキシコ・スペイン料理のお店のコロンビア人オーナーが、家族と一緒に楽しそうです。

 で、食べて、で、おいしくて、で、信ちゃんは言いました。「Norichan、ちゃんとお店に食べに行こうよ」
 このような場合、もちろん三ノ輪なのは分かっているのですから、自宅にもどったらまず、三ノ輪・ソルで検索すると思うでしょう? 違います。郡山の、新幹線の出口なのに車椅子用のエレベーターがない、いやーな思いをした経験から、最初はまず、駅がバリアフリーか否かを調べます。三ノ輪は、合格。よかった。
 それから、お店をチェック。ランチにと考えたのですが、残念ながら、夕方からしかやっていません。とするならば、以前計画を立てた、都電荒川線探訪を実行しようかな。あのとき、すでに宿泊ホテルもチェック済みです。
 今週末は福島に行くので、三ノ輪訪問は、当分先のことになりますが、こうやって、いろいろと行きたいところが増えるのは、本当に楽しい。そうやって、いろいろ検索するのも楽しみです。
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三ノ輪・ソル(南米・メキシコ・スペイン料理バー)
 めっきり寒くなりました。待ちに待った、福島への紅葉の旅に出かけることにしました。
 よく旅行をするねと言われますが、正直、いつまでこうして二人で元気に旅行が続けられるか、まったく分かりません。車椅子をトランクに入れるのも、段々辛くなって来ました。結構重いのですよ。特に、電動車椅子は・・・。
 10月末にと最初は考えたのですが、31日にコンサートの打ち合わせが入ったので、11月4日の日曜日に出発と決めました。今回の一番の目的は、二本松の菊人形祭です。
 実は去年、二本松市の岳温泉に行ったとき、「今年の菊人形は例年の10分の1にもならないほど小規模です。必ず以前のように復活しますから、来年どうぞ」と、ホテルのフロントマンに言われました。
 それに、小名浜にもやっぱり行ってみたい。そして、福島アクアマリンに行きたい。個性的な水族館だそうです。
 ということで、いつもの、大好きな宿泊所探しが始まりました。
 一日目、ミッケ!!!
 正直、公共の宿はどうしても年齢層が高く、自分たちも老夫婦なのに、まわりが老夫婦ばかりだと「なんだかねえ」になる私たちですが、やっぱり施設が整っているので、信ちゃんとの旅にはありがたい。温泉旅館は良いですが、和室は信ちゃんがNG.値段もなかなかです。
 ここはバリアフリーの部屋があり、2食付きで6,000円のお得プランあり。まずは、ここを目指すことにします。

福島県いわき市  国民宿舎勿来の関荘
http://www.iwakicity-park.or.jp/nakosonoseki/imgs/Nakosonosekisou.jpg
 電動車椅子は、とても便利です。かなりの坂も登れます。砂利道も、石の大きさにもよりますが、進みます。
 ところが、大きな欠点があります。後ろの補助輪を出し忘れると、ちょっとした坂や段差で、後ろにひっくり返るのです。
 実は、ロンドンの街中で信ちゃんは後ろにひっくり返り、丁度私が真後ろに居て支えたのですが、信ちゃんの体重と車椅子を合わせると100キロ以上になり、起き上がることが出来ませんでした。ロンドン市民の方たちに助けられて、何とか起き上がり、お礼を言おうと思ったら、あっと言う間に皆さんはその場を立ち去られました。そのスマートなサポートに、感激しました。
 そして、この北海道での洞爺湖温泉の宿でのこと。旅館の7,8センチの敷居にひっかかり、後ろに倒れました。幸いなことに、後ろにリュックを背負っていたので、それがクッションになり、強く頭を打つことはありませんでした。
 どちらの場合も、私の不注意です。補助輪を出し忘れて、他のことに気を取られていました。
 今日、電動車椅子の定期点検に来たエンジニアの方が、「補助輪に結束バンドをつけたいのですが」と言いました。補助輪を所定の位置に出さないと、結束バンドが後輪の車軸にぶつかり、音がします。信ちゃんは、補助輪が出ているかどうかを音で、チェック出来ます。
 それだけのことですが、これって凄い! 発想の転換。感謝です。
 翻訳の仕事に二日ばかり追いまくられ、どっと疲れた私に、同じマンションの方から朗報が。新規大手食品スーパーが三連休初日の9月15日にオープンすると言うのです。
 早速、PCを開き、チラシを見ると・・・・
 おお、おお、ありました。いくつかの目玉商品の中に、私たちが大好きな、明治ブルガリア・ヨーグルトが。一つ99円で、お買い上げ制限なし。いいですね。2つまで、などといわれると、結構気持ちが萎えるものです。
 9時開店とのことで、9時少し前に並ぶ覚悟で店に近づくと、もう、オープンしていました。
 オオゼキは生鮮中心の、食品専門のスーパーなので、久しぶりに買い物欲がむくむく。結局、3日間、その日の特価製品を求めて、通いました。このところずっと食材買いには、節約がモットーだったので、特価の食材をしこたま買い込む快感は、いやあ、楽しかった。
 そんな中で、役所さんがCMに出ている、マルちゃん正麺が半値以下で特売していたので、2袋、お買い上げ。
 Nobuchanと「おいしいね」と言いながら食べたのですが、これ、作り方がいつものインスタントと異なる。一つ当たり500ccのお湯で茹でるのですが、スープは別に作っておいて、麺のお湯を捨てて・・・・というのではなく、茹でたお湯をそのままお椀に入れたスープの素に注ぐ。これって、結構画期的。麺の温度が下がりません。
 そのほか、豚肉の塊を買い込み「煮豚」を作ったり、その中に99円の卵を半熟にして一晩漬けたり。
 新規開店のスーパーに、久しぶりに料理好き魂が刺激されました。またどこかで生鮮食品のスーパーが新規オープンしないかなあ。多少遠くても、キコキコとオバチャリに乗ってまいります。

これまでも、生産地が表記されるのが商習慣になりつつありましたが、311以降、幼いお子さんをお持ちの家庭では、本当に気を使われて大変ですね。そこで、「生産地が明記されていないものは買わない」という方が増えたのか・・・あらゆる食品に生産地が表記されるようになりました。そして311以降は、この先、放射能の影響が出るまでにきっと天空に呼んで貰えるだろうとNobuchanと、積極的に福島や茨城産の食材を購入してきました。
 そして・・・・
大洗からフェリーに愛車を乗せての、12泊13日の素晴らしい北海道のドライブ旅行から戻って以来、産地は北海道と書かれた食材が目につきます。これまでもじゃがいもや玉葱は定番でしたが、思わぬ食材も北海道産なのだと、妙な感心をしている、今日この頃です。
 で、北海道と言えば「鮭」です。「秋鮭」は本当においしい。しかし、高い。つい、それなりにおいしい、多少安い、ノールウェー産やチリ産のお世話になっています。そんな中で、「北海道の鮭」を見つけました。切り身だと高くて手が出ませんが、「鮭の半身の切り落とし」が、398円で売っていたのです。早速自宅に戻り、大き目の切り落とし部分は焼いて食べることに。それでも、かなりまだあらが残っているので、初めての「鮭カレー」を作ることにしました。
 サイトを読んでいると、「心は鮭スープをカレー味にする」のが良さそうだと結論。愛用のベルギー産の冷凍野菜を使って野菜が形がなくなるまで煮てから、元気な茨城産のナスをどっっちゃり入れて、チャチャと作ってみました。
¥٥륮¡¼»ºÎäÅà6¼ïÎà¤ÎÌîºڥߥ寥¹500g97±ߥȥޥȡ¦¥ʥ¹¡¦¥º¥å­¡¼¥ˡ¦¥ѥץꥫÀ֡õÎС¦¤¿¤ޤͤ®²èÁü これが、意外や意外・・・・評判がいいのです。
 
 これからは、いろいろな「魚のあら」を安く買ってきて、いろいろな「フィッシュ・カレー」を作ってみましょう。

 北海道の食事は、どこも、とても気に入りました。米はおいしいし、野菜は新鮮で甘いし。ただし、浦河で食べた「海鮮丼」と「イタカタラコ丼」に、私たちには納得できませんでした。

 襟裳岬から黄金街道を広尾町に北上して、天馬街道を通って(三角形の二辺を走りました)浦河に出たのは、一時少し前、昼食の場所を探します。浦河は夏イカで有名な土地なので、以前ネットでチェックしておいた和食のお店「松山」を国道沿いに見つけたとき、迷わず入ることにしました。入り口がフラットで、車椅子でも楽に入れます。お店の方が、ドアを押さえていてくださいました。


 Nobuchanは「海鮮丼」、私は「イクラタラコ丼」です。

 ちょっと待たされてから、丼たちがやってきました。で、食べ始めたNobuchan・・・「Norichan,これ変」「どうしたの?」「ご飯が酢飯ではない。普通の、それも暖かいご飯なんだ。これなら刺身定食にすべきだった」

 すでに私もマヨネーズのかかった「イカタラコ丼」に唖然としていたところだったので、「魚はおいしい?」「うん」「ならば、よかったね」と言って、二人でもくもくと食べました。

 私たちには暖かいご飯に魚を乗せて食べる習慣はなく、イカやタラコにマヨネーズをかける習慣もありません。ところが北海道ではどうも、「海鮮丼」のご飯は、温かい普通のご飯が主流のようです。その後宿泊した支笏湖の休暇村での海鮮丼バイキングでも、ベースのご飯として、暖かいご飯と、暖かい酢飯が並べられていました。

松山 - 外観写真:入り口です  松山 - メニュー写真:

 

 うーん。処変われば品変わるですが、「イカタラコ丼」のマヨネーズは百歩譲っても、「海鮮丼」の暖かい白飯は、やっぱり嫌だ。


浦河 お料理「松山」

http://www.matsuyama1932.com/


 北海道では、さまざまな宿を体験しました。

 旅ではいつも気軽に利用するビジネス・ホテル・チェーンのコンフォート・ホテル。今回は北海道に到着した夜の苫小牧でお世話になりました。ここは比較的新しいビジネス・ホテル・チェーンなので、郡山のサンルートのように、狭くて横にしないと車椅子が入らないエレベーターに、むやみと勾配が急な入り口のスロープ、というようなことはありません。

 さらに今回、一年前に宿泊した奈良のコンフォート・ホテルよりも進化していました。

1) ドアにストッパーがついている。

2) バスルームに段差がない。

 ドアのストッパーは、最後に泊まった東室蘭のやはり最近人気のルートインにもありましたが、ルートインは、バスルームへの段差。通常よりは低いですが、フラントではない。コンフォートはな、なんと!!!フラントなのです。これって、車椅子のNobuchanには、本当に嬉しいことでした。

 

 襟裳岬から日高を巡り、再び苫小牧から今度は西への旅の、最初の宿が、支笏湖の休暇村でした。兄夫婦は、休暇村が大好きでよく泊まっているようですが、私たちは初体験。自然が美しく、素晴らしい散歩を楽しみましたが、それ以上に最後の支払いのときが忘れられません。

 フロントの方が非常に丁重に「障害者手帳をお持ちですか? でしたらお一人1,500円割引させていただきます」と申し出てくださいました。やったね!! 3,000円は、年金生活者としては大金です。兄に早速電話をしたところ、義姉は障害者手帳を持っているのですが、、「えっ、知らなかった」と兄は驚いておりました。

 障害者割引はいろいろあるので、事前のチェックが大事ですね。


支笏湖 休暇村 http://www.qkamura.or.jp/shikotsu/

北海道の13日間のドライブ旅最後の日は、室蘭で、隣りの伊達市に本店がある、回転寿司割烹「和さび」に行きました。最初は、北海道の最後だから、ジンギスカンをと思ったのですが、なんと、室蘭の焼肉やさんは一斉に、火曜日が定休日のようで、市内を結構走り回ってみましたが、開いている店がなし。

 羊ちゃんがダメなら、魚ちゃん、という安易な選択で、宿泊した東室蘭駅前のホテルから徒歩5分の「和さび」に行きました。

 これが「ア・タ・リー!!」。本当においしかった。Nobuchanは、その日の昼間に室蘭の水族館で見たソイがあると言われて、初めてトライして、めちゃ気に入りました。注文すると、その場で焼いてくれる出汁巻き卵は熱々で、これまた大いに気に入りました。

 もちろん、ばっちりバリアフリーで、ゆったりと食事を楽しむことが出来ました。値段も、回転すしとしては多少高いですが、雰囲気と味を考えると、とても良心的だと思いました。


 回転寿司割烹和さび - 外観写真:店の外観 【 2011年7月 】  回転寿司割烹和さび - 料理写真:玉子 【 2011年7月 】


伊達「和さび」室蘭店

http://tabelog.com/hokkaido/A0108/A010803/1031000/

 Nobuchanが一人で運転をして(私はペーパードライバーです)、13日間の太平洋沿岸北海道のドライブの旅、無事終了しました。

 素晴らしい自然と、魅力的な人々との出会い。おいしい食べ物。語りつくせないほどの貴重な経験をさせてもらいましたが、やっぱり食い意地が一番。

 一番、印象に残ったお店はここです。

きのこ王国 - 外観写真:外観です  きのこ王国 - 店内写真:


 きのこの専門店で、支笏湖から洞爺湖へと抜ける国道沿いに、忽然と登場します。

 車椅子でも自由に回れる広い通路。Nobuchanは大喜びで、キノコの瓶詰めなどの試食を楽しみました。100円の名物きのこ汁は最高です。きのこカレーは、まあまあでした。

 いよいよ明日から北海道の道央、襟裳岬、支笏湖に洞爺湖を巡るドライブ旅行に出かけます。まず大洗港からフェリーで苫小牧へ。19時間の旅になります。

 

 Nobuchanが倒れてから、初めての道をこれほど長くドライブ旅行を楽しむのは初めて。それ以前は、エジプトを除き、トルコでもスリランカでも、レンタカーを借りての旅でした。

 車の旅は、寄り道の旅。どんな発見が待っているか、ドキドキです。

 

 今回は、電動と折りたたみ。二つの車椅子を持って行きます。

 車椅子を二つ並べて、襟裳岬から夕日を眺めたりしたらなんだかロマンチック。夢は広がります。