今回はアニメのキャラクターと現実の人間の戦闘検証依頼です。
アニメと現実の人間が戦うというのは起こりえないことなのですが、もしも現実にこの人がいたら?という感じで考察します。
「東京リベンジャーズ マイキーと堀口恭二」
僕は原作も途中までしか知らないので、最近のマイキーがどんな強さかはわかりません。
お互いあまり上背のない体格です。
マイキーは常人離れした打撃力をもっていて、特に蹴りが強いです。無敵のマイキーと言われているのも頷けるほどの破壊力。
対する堀口は日本人でもトップクラスの実力をもった総合格闘家。
二人が戦った場合、おそらくマイキーでは相手にならないです。
蹴りが速いし強いですが、堀口クラスの人間にヒットさせるにはモーションが大きすぎる。マイキーのスタイルは腰が高く明らかに打撃狙いとわかる。堀口のスピードで緩急つけた出入りや低いタックル、入りながらのパンチなどは劇中に出てくるケンカ相手とは明らかに技術が違い、ちょっと戦える相手ではないと思います。
「拳闘暗黒伝セスタス セスタスと井上尚弥」
古代ローマ時代の拳闘奴隷の生活を描いた漫画「セスタス」。ちょっと前のオリンピック前に放映されていましたね。いきなり8巻くらいからスタートしていて驚愕しました。
セスタスは体格が小さいながら、古代には存在しなかったボクシングの技術を用いて戦う少年です。大昔にはない技術なので、小柄な体格を覆して大人の大男から勝利をもぎとるのが痛快な作品です。
インファイト、アウトボクシング、カウンターなどを使いこなして戦います。
同じボクシングの比較で、古代ローマの大男を沈めてきたセスタスですが、さすがに井上相手に勝つことは不可能だと思います。
セスタスが古代ローマで勝ち星を積み重ねられたのは、セコンドであるザファルとの特訓で未知の技術を使うからです。当然ローマ時代にはネットはおろか雑誌すらなく、セスタスがどんな戦い方をするかわかりません。
そのためほとんどの選手が初見で未知の技術を目の当たりにすることになり、その上相手が小柄なので油断も生まれます。
実際、油断で先手を譲ってしまい、そのまま敗北するパターン多かったです。
セスタスの技術は現代のボクサーなら誰もが知っているものばかり。今までアドバンテージとして働いていたものが逆にセスタスの知らない、さらに高度なボクシング技術として襲い掛かってきます。
セスタスが勝つとしたら、現代ボクシングの裏をかいた反則攻撃。断頭などで虚をつくしかないでしょう。しかし、井上相手にあの動きをできるかと言われると、無理だと思います。
以上のことから井上が有利とします。
「名探偵コナン 毛利蘭と現代の格闘家」
蘭は女子高生で空手部の主将です。第一話を見る限り人間離れした破壊力を持っていて、身体能力はかなり高いとわかります。
ここでは現実に近い戦闘シーンを参考に検証します(そうでないと人間が10m以上も吹っ飛んだりするので)。
体格は細身で、真一よりは小さいのかな?と思います。実写化された際に演じた女優さんが160cmくらいだったので、それくらいかな?としておきましょう。
空手の腕前はそうとうなもので、都大会の優勝経験もあるそうです。
僕は全ての映画作品をみたわけではありませんが、僕が見た映画では軍人?と戦っていましたね。
今回は実在のプロ格闘家との検証依頼。
井上尚弥、那須川天心、竹原慎二、野村忠弘、具志堅用高、アーネスト・ホースト、ピーター・アーツ、エメリヤーエンコ・ヒョードル、ヒクソン・グレイシー、クレベル・コイケ。
ルールは武器の使用以外OK、全員が道着とグローブを着用。人数が多いですので、まず線引きをしましょう。
前述した軍人との戦闘を見る限りですが、現実的な動きの蘭はおそらくプロ格闘家くらいの強さはある(そうでない場合は無双系ゲームのキャラくらい強い)。しかし、トップクラスの選手ほどではないのかな?と感じました。
理由。
動きが実直すぎること。小さなモーションの蹴りがしっかり使えるのですが、攻め込む際には大きな回し蹴りを使うことが多く、高い蹴りを出す時にガードが下がっている。前蹴りはコンパクトなのですが、パンチは振りが大きく、小さな動きの時は間合いが遠いことが多い。
アニメでは蘭の打撃を受ける相手が被せる攻撃(カウンター)を使わないので問題ないが、合わせるのが上手い相手には手が出なくなる可能性が高い(手を出すと合わされるから)。
一方で連打の速さには目を見張るところがある。運動量が高く、連続した高い蹴りや飛び蹴りなど大技の連発に体力がついていってるところは素直にすごい。
体格の差を覆すほどの押しの強さが見られなかったことは極めの力に欠けるのか?と感じる(この作品に限るかもしれません)。現実ならKO確実な打撃が入っても相手がピンピンしていたことが根拠です。これは実際でもそうなのですが、体格に勝る者は打撃がモロに入っても同体格の者からの攻撃よりダメージが少ないのが原因です。
蘭はものすごく空手っぽい戦い方で伝統派とフルコンを足したような動きをする。いくつかの現実的なシーンを見ましたが、攻撃が素直すぎるというのが見えました。
これらの理由から少なくとも上記の70kg以上の人物を押し切ることはできないと思います。
そして軽量級の、井上、那須川、具志堅もちょっと打撃のレベルが違いすぎる。
実際、アニメの戦闘シーンを見ていると、蘭も相手も実直な攻めが多くプロっぽい相手でも細かなフェイントや虚実をかけた打撃。選択しを迫るような組み付きを使う相手がほとんどいない。
ボクサーには蹴りが当たる。などと言われることはありますが、実際にボクサーと戦ってみれば「蹴りが使えない」から蹴りが当たるなんてのは妄想だとわかります。
前述したように、蘭は高い蹴りを行う際はガードが下がる。この3人クラスに蹴りが当たるような間合いで挑めばカウンターのパンチでやられます。
そして、野村とクレベル。この二人も無理。野村は柔道家なので打撃に弱そうなイメージがあるかもしれませんが、柔道の選手は払いが上手いです。そしてつかむのが速く、少しでもつかまれると崩されます。ほんの少しでも手が触れる距離に入れば、瞬きする間もなく投げ飛ばされるでしょう。崩しの技術も半端ではないため、直立していることもできないかもしれません。
クレベルも同じです。総合格闘技の選手なので打撃に対しても目が良く、蘭がただの女子高生ではないと分かれば後退しながらの引き込み、上の攻撃に対する低いつかみで封じにかかるでしょうし、つかまって組技の攻防に入ると最大の武器である打撃の強さが発揮できなくなる。
蘭が上記の選手と戦って不利になる原因として、蘭の動きが防御を前提とした攻めになっていることが大きいです。
蘭の防御は払いが中心で、伝統空手っぽい前後の動きが中心です。相手との距離を測りながら、攻撃は払うかスカす。良い動きなのですが、相手のレベルが高くなるとこれだけでは良い打撃を入れるのが難しい。相手の打撃に対する回り込みや、間合いへの踏み込み、攻撃のあとの足の使い方(けっこう止まってることが多い)などがもっとあればチャンスもあるかもしれません。
ただ、いずれにせよ体格で大きく上回るような相手に勝てるかと言われると、かなり難しいと思います。
蘭は動きの思い切りがよく、ナイフを持った相手にも臆せずむかっていけるので精神的にはかなり強いと思います。攻撃を当てるのも上手い、身体能力も高い。状況によっては、比較相手の皆さんにも一泡吹かせるくらいのことはできるかもしれません。
しかし、やはりプロでもトップクラスにいる選手と戦うには、荒い場面が多く見えます。なので、検証結果としては推薦選手と戦って勝てる見込みは低い。ということになります。
ちなみに、無双状態のシーンを参考にするなら話は変わります。攻撃の威力が桁違いに強い。人間が軽く数m~10m以上も吹っ飛んで転がる。体格さのある人間を軽くKOする。あの威力は脅威。
ただ無双状態の蘭は、現実的なシーンよりもさらにガードが下がるので、驚異的な打撃力の反動で逆に倒されやすくもなりそうです(カウンター)。と、考えると、やはりトップクラスの選手にはキツイかな?
以上アニメキャラと現実の人物との戦闘比較検証でした。