わがままな人、好きですか？嫌いですか？
……私は、「とてもわがままな人」には近寄りませんが、「わがままなときもある人」は、むしろ魅力を感じるかもしれません。
翻って、自分勝手な人は嫌いだし、一切近寄りません。
わがままを辞書で調べると、だいたい「自分の気持ちの通りに振る舞う人」というような説明がなされています。
自分勝手を辞書で調べると、だいたい「人の気持ちを考えず、自分の気持ちを優先する人」ですかね。
なにかを一気呵成になしとげなくちゃいけないとき、周囲のことを気にしてたらやってられないことがあるじゃないですか。
そういうとき、わがままに振る舞える人というのは、普段に「わがままに振る舞っても許される徳」を積んでる人が多いと思う。
だって、わがままに振る舞っても誰もついてこなきゃ、何も成し遂げられませんから。
必要な時にわがままが許されるくらい、普段は奉仕的な人……は、私の周囲に結構います。
いますし、魅力的。
とはいえ、「必要な時」が長くて、そのわがままさがいつまでも続いたらどうなるんだろうと思ったりします。
……たとえば、ウクライナに関連するニュースを読むときに、うすぼんやりと。
むろん、ロシアに勝利させないことは周辺各国の利につながりますし、そもそもロシアの侵攻があまりにも理不尽ですから、「ウクライナのわがまま」なんていう気はありません。
それでもゼレンスキー大統領には、ある種の厚かましさはあるのだろうなと思ったりもしています。
もちろん、非難する意味ではなく。
ナイチンゲールはクリミア戦争で傷ついた兵士を看護した英雄でもありますが、その高すぎる理想についていけず、脱落しようとする協力者たちに、容赦ない罵詈雑言を投げつけた人でもあったそうです。
それまでさんざ協力してくれた人に……ですよ(笑)
偉大なことを成し遂げる人というのは、むちゃくちゃわがままじゃなきゃやってけないんだろうな、と思ったりします。
そういう人とはあんまり関わりたくない気もしますが、彼女の理想に共感できたら、関わるかもしんないなというところです。
少なくとも、「そういう人もいなくちゃ世の中は成り立って行かない」とは思う。
成り立っていかないので、できることは協力しようと思うのだけれども……。
わがままと自分勝手の見極めって難しいなとも思います。
「この人に協力しても仕方ないな」と逃げるときに、ナイチンゲールばりの罵詈雑言を吐かれるくらいならいいんだけどね(^^ゞ
時々、「この人は、自分のために人が奉仕することが当たり前だと思っているのか？」と首をかしげたくなる人もいます。
例えば、以前書きましたが、「ライター業をやめて、お店をします」と連絡がきたので、「一度お邪魔しますね」と言ったら、お店開いてから「いつくるのか」「いつになったらくるのか」と言われたことがあるんです。
SNSに料理の写真を載せると「この料理はうちでも出してます」とコメントがつくしね(^^ゞ
私は彼女から何かしてもらったということは一切ないし、お店の開店時間は夕方からで、「夜は家にいたいタイプ」の私にはなかなか足が向かないし、そもそも料理写真がそんなにおいしそうじゃないうえに、「なんで？」と思うほど高い……。
それでも一度は行こうと思ってたのに、「『行きますね』と言ったくせに、開店から3か月も経つのに一度も来てくれない知人なんか、大事なお客様でもなんでもない！！」とSNSに書いてたもんで、「こっわ～」となり、その投稿に「怒」のマークをつけて、関係を断ちました。
この人が何を考えていたのかは、いまだに謎です。
理解不能な域なので、考えても仕方ないと思ってますが、それまでうっすらとした付き合いの中で、そんなに変な人とは思わなかったもので……。
私がこれまでに会った「自分のために奉仕するのが当たり前だと思っているのか？」な人は、全員フリーランスなので、フリーランスの不安定さがそうさせるのかなと思ったりもする。
以前所属していた組合で、いろいろな役割を負担させられるのは別にさほど苦労でもなかったけど、デモの参加の呼びかけがしつこすぎてやめたとき、
「これからもいろいろやってもらおう（当然無償で）と期待してたのに！！裏切者！！」
と罵倒した人は、SNSで、つながってないはずなのにやたらと反応がつくので、「用心用心」と思ってたりします。
今、地方の博物館の館長をやってるらしく、文化庁の友人とはつながってるみたいだから、たまたまかもしんないですけど、無償でいろいろ担当してきた人間が去るに際して「私の期待を裏切るなんて！！」なんてことを平気で言える神経は不可解なので、用心してます。
もう二度と関わりたくないので(^^ゞ
彼らは全員「自分勝手」なんですよね、多分。
でも私は「わがまま」と勘違いしてしまった。
見極め、大事ですよ、本当に。
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