蝸 | 守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

弱音を飲み込み、人に頼られるのが得意な長女タイプのあなたへ
ふとしんどさを感じたとき、気軽に愚痴を言える相手のような
自分だけの守護神をさがしてみませんか?

今日のラッキー神社

 

白川静さんの著作ほど難しいことじゃなくても、漢字を調べ出すと、むちゃくちゃ面白いですよね。

 

「蚊」が、ブンブン飛ぶ虫だからこんな漢字があてられてるんだと知ったとき、

「くき~!!」

と叫びたくなりました(笑)

 

そして「蝸」です。

読みは「か」ですが、意味はわかりますか?

 

蝸一文字だとピンとこなくても、「蝸牛」と書けば、「ああ」と膝を打つ人もいるでしょう。

そう。

かたつむりのことですね。

 

で、そうやって見てみると、「蝸」の文字が、かたつむりに見えてきません?

つくりの「咼」は本来、「わざわい」を意味するんですが、蝸の場合はもう、巻貝にしか見えない(笑)

 

面白いですよねぇ、漢字。

 

かたつむりも面白い。

柳田国男翁曰く、その方言は、同心円状に広がっていくそうなんです。

同心円の「心」は関西。

関西では「でんでんむし(柳田翁曰くはデデムシ)」と呼びます。

そこからすこ~し離れて隣接する中国地方と中部地方では、「マイマイ」。

さらに離れた関東、四国では「カタツムリ」となります。

そしてさらに離れた東北地方および九州では「ツブリ」

もっと離れると「ナメクジ」

になるんだとか。

 

エントロピーの増大ではないですね、これ(笑)

これが

デデムシ→デンデンムシ→デンデンデン→デデデデデン!!

とかだったら、関西を中心に、でんでんむしの名前が変化していったのだろうと思えますが、デンデンムシからいきなりマイマイですからね~(^^ゞ

 

さて。

先日、一週間の献立をざっくり決めてしまおうと、野菜室の野菜をチェックしておりましたら、巻貝のようなものが転がっているのを見つけました。

 

「なんで冷蔵庫に巻貝?」

と拾い上げたらでんでんむし。

 

最後に野菜を野菜室に入れたのは2日前でしたが、プチトマト、ピーマン、しめじですから、さすがにでんでんむしがついてたら目立ちます。

でんでんむしがついてそうなのといえば、10日前に八百屋で買った小松菜……。

 

冷蔵庫に10日もいたら、さすがにもう死んでるだろうと思いつつ、ひょいとひっくり返してみたら、殻の中でうねうねしてるじゃありませんか!!!

 

慌ててキャベツの葉をペリペリめくり、ペットボトルに穴をあけて、でんでんむしと一緒に入れましたら、す~ぐ角だしやんの(笑)

 

可愛いんですけど、夏の暑い時期にどう涼ませればいいのか悩む。

自然界では、寒いときも暑いときも、縮こまってシ~ンとしてるらしいですけど(それで、冷蔵庫でも生き延びたんですね)、それでも自然の中ならば涼しいところを見つけることもできるでしょう。

 

でも、晴れた日に放すと、居心地の良い場所に避難する前にひからびちゃいそうな気がしたので、雨の日を待って、近所の神社の森に放しました。

 

しばらく角を左右に振っていましたが、1時間後くらいにもう一度観に行ったら、もういませんでした(当たり前か(笑))

 

でんでんむしの寿命は数年とか。

長生きすればいいな。

 

 


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