私はライターなので、創造性はほとんど必要ありません。
大事なのは、取材相手が何を言いたいのかきっちり理解する力。
そしてそれを文章で伝える力です。
時々、「なぜライターになりたいのか」と聞かれて、「自分のメッセージを発信したいから」と答える人を見るんですけど、自分のメッセージを発信したいなら、ライターじゃないと思うな。
雑誌のコラム記者とか、そんなんだと思う。
まぁ、ライターが雑誌のコラムを書くこともありますが、そんなに頻繁じゃないから。
朝ドラの「虎に翼」を見てたら、お手本みたいな記事を見てしまい、ついつい書き写してしまいました。
ドラマ見てない人にはわかんないでしょうけど、転載しますね。
当初は主人公を斜めに見ていた竹中記者の書いた記事です。
寅子が「怒りを交えて」語ったことをしっかり理解しているし、伝えたいことを曲解せずに、必要なところをきちんと抜き出して、文字数をしっかりそろえてるところが素晴らしいなと。
ドラマの中の小道具なので、当たり前っちゃ当たり前かもしれませんが、それだけのこと、当たり前のことができてない新聞記事、雑誌記事のどれほど多いことか。
ひどい場合は、自分の主義主張を、インタビューイが言ったことにして書いちゃう記者もいますからね(笑)
まだ橋下さんが大阪知事だったとき、町おこしに活躍している人の取材に行ったら、
「公開前に記事を見せてほしい」
と言われることが……5回くらいはあったと思う。
言ってもない橋下さんへの悪口を書かれるんだと(笑)
とある町の代表者は、
「大阪府とは良い関係でやってきてるのに、新聞に変なことを書かれたら『こんなこと言ってませんから』と言い訳しなければならない」
と、相当なお怒りでしたね。
他者についての情報を文章にするときは、無私になんなきゃダメなんですよ。
ただ、「この人は何を言おうとしているのか」に集中しなくてはいけない。
当たり前のことなんだけど、本当にそれができてない記事が多いと私は思います。
竹中記者を見習え!!!!!
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