【コラム】なぜ、僕は営業からプロマネになったのか?(第3話) | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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そんな背景の中、益々プロジェクトマネジメントの重要性が問われるようになりました。弊社はプロジェクトマネジメントに特化したコンサルティング企業です。

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【前回までのおさらい】

◼︎ 独立するに際して、営業経験を積むためにIT業界に転職した。

◼︎ 技術に関心を深め、技術者との交流を積極的に行うようになった。

◼︎ 突然言い渡された「クビ」と、起業家としてのスタート





突然「クビ」を言い渡された僕は、必然的に自分が興した会社で売上を立てざるを得ない状況になりました。


幸い営業をやっていたので、ある程度ツテはありましたが、人間関係をそこまで深く築けていたわけではないし、以前の取引先は基本的に前の会社だから契約してくれてたワケで。。



だから、僕がつくったばかりの会社と契約してくれるような都合の良い取引先は、なかなか見つかりませんでした。


かなりの取引先にアプローチしましたが、タイミングの問題などもあり、なかなかうまくいきません。


そんな中、うまくタイミングが合い、商談がトントン拍子に進んで契約をしてくれた、ある外資系企業がありました。


そこは、SAPコンサルティングに強みを持つ、外資系中小企業でした。


その会社は、基本的にサブコン(二次請け以下)の商流が中心だったため、あまり会社としての信用は問われず、リクワイヤメントに合った技術者を提案できれば、問題ないようでした。


なので、あれほど苦労したのにも関わらず、アッサリ契約することが出来、100万/月の売上を確保することが出来ました。


SAP技術者は単価が高いので、それも幸いしましたね。




ふぅ…
これで何とか食べていける…


技術者の現場の斡旋みたいな契約なので、粗利は低いですが、これで何とか再就職は免れることが出来ました。




僕は一息つくと、今度は別の問題に立ち向かわなければなりませんでした。


それは、「経営陣の入れ替え」でした。



秘密裏にフリーランスエンジニア数名と起業したものの、営業経験があるのが僕だけだったせいか、色々立ち上げで苦労している中、殆どサポートも得られず、彼らは自分が働く現場の確保しか興味がないようでした。


「フリーランスエンジニア同士で集まって起業」がなぜ失敗するのか。

それは、結局会社で雇ってもらえず仕方なくフリーランスエンジニアをやってるレベルの人間が、「群れれば何とかなるだろう」的な依存マインドでやるからです。


マトモな一人前の経営者同士でも協業は難しいのに、そんな考え方でうまくいくほど、経営は甘くありません。



そんなに大層な理念で興した会社でもありませんが、曲がりなりにも続けていくためには、少なくとも会社のために努力してくれるメンバーでなければなりません。


創業期は、スキルもモチベーションも高い者同士でないと、色々ハードルがあるので乗り越えてはいけないからです。


だから、僕は一緒に会社のことを真剣に考えてくれる2人にメンバーを絞り、他のメンバーには事実上「解雇」を通知しました。




この時に、僕は重要な一つの学びを得ました。
「依存マインドの人が何人集まっても、何も出来ない。」


これは、今の自分がビジネスで人と付き合う上での重要な基準になりました。




そもそも、立ち上げの経緯もメチャクチャで、経営の「け」の字も知らない僕が、よく会社を存続させることができたなー、と今思い出すと恐ろしくなりますが、幸いそんなことを考えられるほど、僕は頭が良く無かったんですよね(笑)



僕は、典型的な「失敗から学ぶ」タイプなので、フィーリングで判断して突き進んでいき、失敗して教訓にする、というパターンが今まで非常に多かったです。



そもそも、20代の時に成し遂げられなかったことを、「30代で早く実現しなければならない」という焦りもありました。


だから、多少の失敗は覚悟の上、可能性とチャンスに賭けるしかなかったのです…





話を元に戻すと、メンバーを入れ替え再スタートを切り、順調に契約も伸ばし、経営が軌道に乗り始めました。


私自身も、経営をやる傍自らも現場に出て、会社の売上を少しでも伸ばせればと考えました。


また、技術者としてのスキルも磨きたいと考え、私の経験でSEとして契約出来る現場を探しました。



そしてタイミング良くサーバー構築保守の募集があり、その中で「インフラエンジニア」という領域の技術を高めていく機会をつくれたことが、今の僕の技術者としてのバックボーンになりました。




こうして、会社としても個人としても右肩上がりの状況が1年くらい続きましたが、試練は突然やってきました。



さて、一体何が起こったのでしょうか?


この続きは、次回にお話します。





本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!


皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m



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