■ バックナンバー
【前回までのおさらい】
◼︎ 独立するに際して、営業経験を積むためにIT業界に転職した。
◼︎ 突然言い渡された「クビ」と、起業家としてのスタート。
◼︎ 「契約ゼロ」から何とか経営を軌道に乗せた。
◼︎ 「経営陣の見直し」を行い、依存マインドの高いメンバーと決別。
会社もようやく軌道に乗り始めたある日、契約していた中小SIerの部長から連絡がありました。
…
部長 飯島さん、今すぐ弊社へお越し頂けますか?
僕 20時半ですけど、今からですか?
部長 はい、緊急ですので。
僕 …わかりました。
…
何か嫌な予感がしながらオフィスに向かうと、いきなりこう切り出されたのです。
…
部長 飯島さん、あなたの会社の○○さんがブログを書いているのをご存知ですか?
僕 はい、勿論知っています。
部長 そこに弊社の現場批判のような内容が書いてありますよね?
僕 確かにそう取れなくもないですが、○○と特定出来るような公開の仕方ではないですよ?
部長 これは今の常駐先のN社の規定違反となりますので、御社との取引は解除させて頂きます。
僕 ちよ、待ってください!そんな一方的な!
…
詳細内容はあまり覚えてませんが、確かに○○は現場のマネジメントに不満を抱いており、社名が特定出来る形ではないものの、現場批判の内容を書いていたのは事実です。
確かに、この行動自体は褒められたものではありません。
でも、今の僕ならこんな一方的なやり方には応じないと思うし、仮に物別れになったとしても、交換条件を提示するくらい、対等に交渉出来ますが、その時は経験も知恵も無かったので、只々呆然と受け入れるままでした。
普通ならば、現場に何か問題があるのか聞き取りをした上で、ブログを削除するよう指示したりするものだと思います。この会社の立場としては。
特定できる名称が書いてないにも関わらず、今考えると、本当に一方的だったなぁ、と思いますが、後の祭りです。。
後々調べてみると、ちょうど僕らの常駐先のN社は、その頃コストカットの嵐が吹いており、たぶん、我々の会社がちょうど槍玉に上がってしまったのかな?と考えています。
○○のおかげで、我々を切るための良い口実が出来たのでしょう。
だって、関係無い社員まで切るのは意味がわからないから。
それにしても、僕に経営者としての迫力があれば、まさかこんな仕打ちをしてくることも無かったでしょうね。
裏取りは出来ませんが、明らかにナメられてたんだと思います。
*ちなみに、商流はN社→N社の関連会社→契約会社→弊社でした。どう考えても強い立場ではありません。
なぜこんなことが分かったかと言うと、僕自身不思議なご縁でこのN社と半年後に派遣契約で常駐することになるからです。
運命とは、不思議なものですね。。
でも、その現場の話はまたの機会にしますね。
とにかく、いきなり契約を切られて困ったのは、その時全ての社員がこの会社の契約で稼働していたことでした。
今まで月100万以上の売上があったのが、ゼロになるということです。
こんな契約の仕方をすること自体も、経営者としてはリスクを感じなければならないはずですが、この時私は少々天狗になってるフシがありました。
危機を立て直した自分は、経営者としての才覚があると勘違いし始めていたのです。
だから、少し資金に余裕があれば、契約先を切り替えることも可能だったかと思いますが、新しい事務所を借りたり、コンサルと契約したり、協業資金に投資してたので、その時全くプールが無い状態でした。
これはつまり、「突然死」を意味します。
現金が尽きれば、ゲームオーバーですから。。
こうして、僕の初めて作った会社は、2年ほどで呆気なく倒産しました。
残ったのは、
わずかなお金と沢山の借金。
そして、例えようも無い喪失感でした。
さて、この後いったいどうなってしまうのでしょうか?
続きは、次回にお話します。
本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!
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