【コラム】なぜ、僕は営業からプロマネになったのか?(第4話) | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

IT業界のプロジェクトは技術の進歩やビジネス要求の変化に伴い、複雑化・複数同時進行型に変化しています。
そんな背景の中、益々プロジェクトマネジメントの重要性が問われるようになりました。弊社はプロジェクトマネジメントに特化したコンサルティング企業です。

{2AA55A2F-E3D6-4B30-ABA2-088E857BA29F:01}




■ バックナンバー










【前回までのおさらい】

◼︎ 独立するに際して、営業経験を積むためにIT業界に転職した。

◼︎ 突然言い渡された「クビ」と、起業家としてのスタート。

◼︎ 「契約ゼロ」から何とか経営を軌道に乗せた。

◼︎ 「経営陣の見直し」を行い、依存マインドの高いメンバーと決別。





会社もようやく軌道に乗り始めたある日、契約していた中小SIerの部長から連絡がありました。





部長    飯島さん、今すぐ弊社へお越し頂けますか?

僕        20時半ですけど、今からですか?

部長     はい、緊急ですので。

僕         …わかりました。






何か嫌な予感がしながらオフィスに向かうと、いきなりこう切り出されたのです。






部長   飯島さん、あなたの会社の○○さんがブログを書いているのをご存知ですか?

僕       はい、勿論知っています。

部長    そこに弊社の現場批判のような内容が書いてありますよね?

僕         確かにそう取れなくもないですが、○○と特定出来るような公開の仕方ではないですよ?

部長     これは今の常駐先のN社の規定違反となりますので、御社との取引は解除させて頂きます。

僕        ちよ、待ってください!そんな一方的な!






詳細内容はあまり覚えてませんが、確かに○○は現場のマネジメントに不満を抱いており、社名が特定出来る形ではないものの、現場批判の内容を書いていたのは事実です。



確かに、この行動自体は褒められたものではありません。



でも、今の僕ならこんな一方的なやり方には応じないと思うし、仮に物別れになったとしても、交換条件を提示するくらい、対等に交渉出来ますが、その時は経験も知恵も無かったので、只々呆然と受け入れるままでした。


普通ならば、現場に何か問題があるのか聞き取りをした上で、ブログを削除するよう指示したりするものだと思います。この会社の立場としては。


特定できる名称が書いてないにも関わらず、今考えると、本当に一方的だったなぁ、と思いますが、後の祭りです。。






後々調べてみると、ちょうど僕らの常駐先のN社は、その頃コストカットの嵐が吹いており、たぶん、我々の会社がちょうど槍玉に上がってしまったのかな?と考えています。


○○のおかげで、我々を切るための良い口実が出来たのでしょう。

だって、関係無い社員まで切るのは意味がわからないから。



それにしても、僕に経営者としての迫力があれば、まさかこんな仕打ちをしてくることも無かったでしょうね。


裏取りは出来ませんが、明らかにナメられてたんだと思います。


*ちなみに、商流はN社→N社の関連会社→契約会社→弊社でした。どう考えても強い立場ではありません。





なぜこんなことが分かったかと言うと、僕自身不思議なご縁でこのN社と半年後に派遣契約で常駐することになるからです。


運命とは、不思議なものですね。。
でも、その現場の話はまたの機会にしますね。






とにかく、いきなり契約を切られて困ったのは、その時全ての社員がこの会社の契約で稼働していたことでした。


今まで月100万以上の売上があったのが、ゼロになるということです。



こんな契約の仕方をすること自体も、経営者としてはリスクを感じなければならないはずですが、この時私は少々天狗になってるフシがありました。


危機を立て直した自分は、経営者としての才覚があると勘違いし始めていたのです。


だから、少し資金に余裕があれば、契約先を切り替えることも可能だったかと思いますが、新しい事務所を借りたり、コンサルと契約したり、協業資金に投資してたので、その時全くプールが無い状態でした。


これはつまり、「突然死」を意味します。
現金が尽きれば、ゲームオーバーですから。。







こうして、僕の初めて作った会社は、2年ほどで呆気なく倒産しました。



残ったのは、
わずかなお金と沢山の借金。


そして、例えようも無い喪失感でした。




さて、この後いったいどうなってしまうのでしょうか?


続きは、次回にお話します。






本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!


皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m



読者登録してね


初月無料ですのでお気軽にお試しください。
バックナンバーも購入可能です。



【弊社のHP】



【弊社のFacebookページ】 ICT Solution合同会社