ユーミンコンサートの前に、東京・上野の国立西洋美術館にて開催中の『パリ ポンピドゥーセンター キュビズム展 美の革命』を観て来ました。
シャガールに会いたくて前売り券まで用意し楽しみにしていたのですが、実際、シャガールが霞んでしまうくらい素晴らしい作品の数々でした。
国立西洋美術館前の彫刻たち。季節が変われば趣も違いますね
前回は7月に訪れました。記録としてこちらににリンクを残させてください
まずは腹ごしらえです
前回は館内の「カフェ すいれん」にて「ル・コルビュジエのプレート」をいただきました。お野菜がとっても美味しく、パスタもいける。次に来た時はパスタをいただこうと決めてましたので、パスタセットをオーダーしました。
パスタセット(トリュフ香る茸のアーリオ・オーリオ)¥1600 + ジンジャーエール ¥300
ああ〜これはこれは、とってもとっても美味しいパスタでございました。パスタもちもち、とんがって立ってるのは牛蒡の素揚げ、香ばしくてカリカリサクサクうまぁ〜 オリーブオイルにピリッと唐辛子の辛味も程よく、茸たちが口の中でふわぁ〜と秋風を運んできてくれるんです〜 このレストラン、パスタ正解
目の前に広がる秋空もまたいい感じ🍂
秋、秋って言ってますが、この日は東京20℃近くあって12月とは思えない温かさだったのです
さて、お腹も満たされたところで、ロッカーに荷物を預けていざ特別展へ!
(※ちなみにロッカーは100円玉を入れて、使用後に戻って来ます。無料です)
イラストレーターWALNUT(ウォルナット)の巨大パネルがお出迎え
今回は音声ガイド🎧をつけました。ナビゲーターは声優の三木眞一郎さん、伊駒ゆりえさん、キュビズム・トークに評論家の山田五郎さんです。
日曜日で人も多かったので、パネルの文字を読むのも大変ですし、絵を鑑賞しながらBGMと共にお話しを詳しく聴かせてくれるので、この音声ガイドはとても好き。
キュビズムといえば「ピカソ、わからん」だった学生時代。きっと先生、何かもっと詳しくお話ししてくださっていたのでしょうが、なんせ英語でちんぷんかんぷん(私はピッツバーグの美術学校出身です…小声です…ヒソヒソ)
ところがこの展覧会素晴らしいですキュビズムの生い立ち、刺激を受けたアフリカのプリミティブな彫刻から、絵が下手くそで写実的に風景画の描けなかったセザンヌの絵、写実的表現は写真には敵わないから絵画ならではの表現を模索し出したピカソとブラック、そこに影響を受けた画家たち…とまあ、生い立ちから成り立ち、その先の展開までくまなくモノホンが50点以上も展示されてるんです〜
私が観たかったシャガールは、純粋にキュビズムではなく、キュビズムの手法を自分の手法の中に取り入れたという形なんだそうで、「へぇ〜」でしたが、そんな蘊蓄どーでもよく、鑑賞の仕方として好きなもんは好きでいいと思ってる私なので、「おお〜シャガール〜好きだ〜」としばし佇んでしまいました。
この空、ご覧ください。ああ〜うっとり 吸い込まれます。
マルク・シャガール『墓地』
1917年 油彩、鉛筆/リネン のカンヴァス
こちらはかなりギトギトな巨大絵画。左上の黒い部分には動物がいたみたい。消してるけど、絵の具が盛り上がって残ってる。これが図版からではなかなかわからない生の良さですね。
マルク・シャガール『ロシアとロバとその他のものに』
1911年 油彩/カンヴァス
けれど一番好きだったのはこれ
レオポルド・シュルヴァージュ『エッティンゲン男爵夫人』
1917年 油彩/カンヴァス
基本、私は抽象画よりわかりやすいのが好きなんだと思います。色の綺麗なものとか。その点、次の作品なんてほんと素敵でした。観た瞬間にダンスホールで踊る男女がふわぁ〜っと浮かび上がって来ます。
ソニア・ドローネー『バル・ビュリエ』
1913年 油彩/マットレス・カバー
このソニアの旦那様ロベール・ドローネーの『パリ市』は日本初出品だったそうです。壁画のような巨大作品で、これこそ対比としてどなたか絵の前に立ってていただきたい感じでした。絵になると思います。
ロベール・ドローネー『パリ市』
1910-1912年 油彩/カンヴァス
キュビズム以後も影響を受けた画家たちがいて、そのうちの一人にあのル・コルビュジエがいます。私は特に好みではないのですが、宮本浩次さんがお好きということでミヤジファンのために載せちゃう。常設展のコルビュジエ作品は撮影不可ですがこちらOKです。
まだまだ撮ってますが、ここら辺にしておきます。是非とも実物をご覧ください。国立西洋美術館は2024年1月28日まで、その後、2024年3月20日〜7月7日まで京都市京セラ美術館に巡回予定です。
詳細はこちらの公式サイトへどうぞ
この日は常設展が無料でしたが、ユーミンコンサートへ行かなきゃならず時間が押してしまって駆け足で廻りました。
私にとってMUST SEEな写本は、前回と作品が入れ替わってました。行って良かった!
そして、やっぱり素通りできなかったこれ
なんか、ユノ思い出しちゃってねぇ…🥲
ジョヴァンニ・セガンティーニの『羊の剪毛』
で、何と言っても圧巻なのはムンクです。この美術館の中でいっちばん好き!これは撮影不可です。
右手にはやはり撮影不可のコルビュジエ作品が展示されています
で、撮影不可なので公式さんから頂いたもの掲載させていただきます。こちらです
エドヴァルド・ムンク『雪の中の労働者たち』
この国立西洋美術館、来年はモネ晩年の大画面作品が集うそうです!「なかでも注目なのは〈睡蓮〉の大画面に取り囲まれ、たゆたう水と一体になるかのような展示空間」とな〜!行く!モネ!
以上、ますます目が離せない、とっても大好き国立西洋美術館のご案内でした。
長らくお付き合いいただきありがとうございました。機会があれば是非、足を運んでみてください