のむりんのブログ -45ページ目

焦がす


ラザーニャを仕込むのは一苦労である。

それが私の仕事であるのは分かっているが、「明日は仕込まなきゃヤバいな」と思うと、ちょっとした決心をして挑まねばならぬ。

仕事を選んではいけないが、コックも人間である。


そんな一大決心で作るラザーニャを、事もあろうに先日焦がしてしまった。邪念があるとこうなる。

しかもそれは翌日にどうしても必要であったので、すぐにまた仕込まないといけないのに、モッツァレラがないので仕込みも出来なくなってしまった。

挫けそうになりそうな気持ちを奮い立たせ、「頑張れあたし!」と言いながら、ピアッツァにチーズを借りに行ったりして何とか仕上げた。


焦げたラザーニャはチカと私の賄いである。

焦げた部分は取り除いたが、かわいそうにほぼ毎日ラザーニャを食べてもらった。

「すまんが今日もこれね・・」と言うと、「美味しいから大丈夫です」と、気を使わせたコメントを貰ってしまった。


ちゃんと焼けるとこうなる。

どんな仕込みも「はい、喜んで!」の精神で取り組まなければならぬ。



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前田森林公園の出来た年


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田舎に住んでいる為、「緑と触れ合いたい」という気持ちはあまり持ち合わせていないが、天気の良い日に「公園に行こうよ」と、誘われれば、「そうだね」と言うくらいの気持ちはある。


そんな風なので、初めて前田森林公園に行ってきた。

マイナスイオンがじゃんじゃん出ている感じがして大変気持ちが良かった。


「前田森林公園に行ってきたさ」と、チカに報告すると、「もう随分行ってないな~」と言うので、前田森林公園がつい最近出来たイメージの私は、「あそこなんかつい最近でしょ出来たの」と言うと、「何言ってんですか、小学校の時ですよ」と返してきた。


確かにチカにしてみれば小学校まで遡ればかなり前かもしれぬが、チカが小学生の時、悪いが私は完全に大人である。

なので記憶としては学生時代ではないので「最近」とインプットされているのだ。


するとチカはハっとした顔をし、「そうか・・ノムラさんと私、同じ歳じゃないですもんね」と、自分若い発言を始め、「こんのやろう・・」と思っていると、「ごめんなさい、ふふふ」と、笑っていた。


人間皆歳を取るのである。

今に見ていれよチカ。





プルコアパ10周年パーティー


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プルコアパ10周年パーティーに裏方で参入してきた。

何も出来ないがチョロチョロと出来る事だけお手伝いである。


セミフォーマルのドレスコードであったが、セミフォーマル自体どの程度の正装か分からないし、おそらく持っていない。

私は「柔道着を着るかな」と、言っていたのだが、「ノムリン、柔道着はやめてね」と、久保田シェフに直々に禁止されたので、「着るわけないじゃん、冗談冗談」と言ったが、半ば本気であった。


バンド演奏や、ブタの丸焼きや、他にも楽しい催しがたくさんあったが、私とチカは、マダムじゅんこの歌った「グッバイマイラブ」が一番良かったという意見で一致である。

一生懸命歌うじゅんこさんと演奏するスタッフに、ブタの丸焼きを解体していた私も包丁を止めて見入ってしまった。素敵であった。



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最後は久保田シェフの挨拶である。


久保田シェフは専門学校に講師として教えに行っているらしいのだが、そこの生徒が何人も手伝いに来ており、皆口を揃えて、「久保田シェフだから絶対手伝いに来たかった」と言っていた。

そんな風に言って貰えるなんて久保田さんだからこそである。


キューブガーデンの照明が素晴らし過ぎて久保田さんが光ってしまったが、シェフの人柄が伺える、これまた感動的な挨拶であった。


皆に愛されるプルコアパ久保田シェフ。

これからも私達のアイドルでいて欲しい。

10周年おめでとうございます。







てかてか


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最近よく、あぶらとり紙を貰う。


今日は平子理沙にそっくりなカワイイ女の子に貰い、先日は男性のお客様に「はい、お土産」と、今さっき行ってきた居酒屋の便所に置いてあったというあぶらとり紙を頂いた。

傍から見て、私は完全にあぶらっぽい様である。


店を始める直前までアルバイトをさせてもらっていた、友人の営む「中目卓球ラウンジ」でも、「ノムラの顔がテカってると、忙しかったんだなって思うわ」と、よく友人に言われていた。

確かに忙しいとなりふり構っていないので、化粧を直すなど考えも及ばず、忙しい日は必ずと言っていいほど「今日ノーメイクっすか」と、お客の若い子達に真顔で聞かれ、「忙しくて化粧ずるむけただけだ!」と、言っては怒っていたものだ。


「シワシワよりいいじゃん」と思う事にしている。

あとはせめて化粧直しをするべきであろう。







アンシャンテの近くの

澄川にある「ブーランジェリー アンシャンテ」。店のバケットはいつもそこに頼んでいる。



竹内さんの作るバケットは美味しくて美しい。

店に持って帰ってきて、少しだけ味見のつもりで食べると止まらなくなり、バターを付けて食べたら最後、1本は余裕でいけてしまう。

なのであまり食べないよう心がけている。



バケットを買った後、だいたいいつもアンシャンテ近くのスーパーに寄り、足りない物を買うのだが、そこのスーパーの駐車場の警備員が有り得ないほど親切丁寧である。


ケチくさくエコでもない私は、レジ袋を買うわけでもなく、エコバックを持つわけでもなく、スーパーに行けば必ず段ボールに入れて帰ってくる。



その日はわりと大きめの段ボールに詰め込み車に向かっていると、駐車場の警備員が飛んで来て、「お車までお持ち致します!」と元気はつらつに言うので、「あ、じゃあお願いします・・」と、勢いに負けてお願いした。

「駐車場の案内だけに留まらず、お客様の手助けまでするなんて素晴らしいね」と思い、「ありがとうございました」と、段ボールを持って貰った御礼を言うと、向こうにも「ありがとうございました!」と爽やかに笑顔で言われた。



「ん~警備員にしとくのはおしい」と思い、しばらく彼を見ていると、後輩らしき警備員に向かい「よし!今日も頑張るぞ!」と、平成の時代に考えられない熱い言葉を言い放った。

「うそ・・」と思っていると、後輩も負けじと「はいっ!」と元気良く返事をしており、往年のゆうひが丘の総理大臣を見てるのかと思ってしまった。




今日もアンシャンテの帰りに寄ると、今度は女性の警備員がお客様の荷物を運んでいた。

ちなみに今日はバケットを注文したのをすっかり忘れ、竹内さんからの電話で思い出し慌てて取りに行ったのだが。一つ歳をとり、またもうろくしたみたいである。



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アンシャンテ近所のスーパーの駐車場の警備員は素晴らしい。

スワットの様なユニフォームがまた素敵なのである。