のむりんのブログ -44ページ目

THIS IS IT

マイケルジャクソンはかなり好きで、訃報を聞いた時からはしばらく、「追悼だ」と言って、店でずっとマイケルをかけていた。

忙しい時に「ビリージーン」を聞くと、俄然やる気が出るのである。


なので、「THIS IS IT」は見たくて見たくてたまらない映画であり、ついに一人で行ってきた。

隣に座った年配の女性が、「もう3回目」と言っているのを聞いて驚いたが、それはすぐに理解出来た。


一つくらいダンスを覚えて帰り、誰かに披露してやろうと思い、店で踊ってみると全く違うものになっていた。

上手く出来るのは股間に手を当てる仕草くらいである。

そういえば「よさこいソーラン」の真似もろくに出来ないのを思い出し、「ダンスは封印だ」と、歌真似に切り替える事にした。

合間に「ポーーーッ」と言えばいいのだ。こちらはいつもカラオケでやっているので大丈夫である。今更練習もいらぬ。


今だ興奮冷めやらぬであり、もう一度必ず見に行くであろう。










どうしても行きたい

その日は二度寝をして寝坊してしまい、何も考えずにその辺にある服を着て飛び出した。

誘いはそんな日に限ってくるのである。


私だけでは敷居が高くて行けない寿司屋に誘われ躊躇した。

行きたいのはやまやまだが、今日はマクドナルドのクオーターパウンダーセットを頼めば必ず貰えるTシャツを着て来てしまっているし、髪もハゲあがった感じだったので帽子を被ってごまかしているし、いつにも増してこ汚い感じである。

しかし、このチャンスを逃しては次にいつ行けるか分からない寿司屋である。

クオーターパウンダーのせいで逃がす訳にはいかぬ。

私はTシャツの事は忘れる事にし、寿司に集中する事にした。


チカも行きたいと言うので、寿司の為に店を早目に切り上げ、「寒い、寒い」と言いながらポケットに手を入れながら歩くと、何故か久々に着た上着のポケットには柿の種がむき出しのままたくさん入っていた。

「なんでだ?」と思ったが、心は完全に寿司に支配されているので、「まあいいや」という気になり、柿の種を棄てる事もなく暖簾をくぐった。


「上着お預かり致します」と言われてしまったので、また柿の種を事を思い出してしまい、「どうか柿の種が何かの間違いで飛び出してきませんように」とお祈りをして預けた。


毎日バカみたいに過ごしているからこんな事になるのである。

もう少ししっかりせねば。







羊のカバン

先日一目惚れしてカバンを買った。

ついこの前にもカバンを買ったばかりだったので、しばらくカバンは買わないつもりでいたが、どうにもこうにも可愛いので買わずにはいられなかったのだ。


羊のチャームが付いているそのカバンは、皆に「可愛いね」と誉められ、その度に「でしょ~」と、私の自慢のカバンに昇格していた。


そんな矢先、友人が店に来て「あんたのあのカバン、こないだダッさい女が同じの持ってたわ」と、いらない情報を置いていった。


それを聞いて急に使う気が失せ、今では羊は部屋の隅に横たわっている。

「梨花が持っていた」という情報が聞きたい今日この頃である。




生まれ変わった回数

友人と深夜に焼肉を食べに行った。

「ビール2つお願いしま~す!」と、夜中に肉を食べれる嬉しさで舞い上がっている私達に衝撃が走った。

「かしこまりました、ビールお二つですね」と対応してくれた女性の店員さんが、びっくりするほど美しく、落ち着いていて感じが良かったのだ。


「何だあれは、この焼肉屋には素晴らし過ぎるじゃないか」と、散々好きで通っている焼肉屋ではあるが、ここには有り得ないと感心しまくり、「彼女ならばどんな職業でも望めば出来そうだが、何故深夜にここでアルバイトを?」と、完全に余計なお世話の推測をし、「昼間のOLの給料が安過ぎなんだ」と、これまた勝手に結論を出した。


そして30も半ばを超えると図々しくなり、素晴らしい女性店員に歳を聞く事にした。


なんと20代後半かと思いきや、彼女は何と19歳の専門学校生であり、私達は大声を上げて仰天した。


自分の19歳を考えて愕然とした私は、「彼女は10回生まれ変わってんだわ、だから若くしても人間が出来てんだ」と、スピリチュアルな意見を友人に述べ、「因みにあんたは2回で、あたしは5回ってとこかな」と、自分もそこそこ的な発言をすると、友人は物凄く憤慨していた。


翌日、酔いが醒めても友人の怒りは冷めなかったらしく、「前言撤回しろ」と言ってきた。

「2回は悪かったな」と思ったので、「じゃあ3回で」と言うと益々怒っていた。


そういう所が2回と思う所以なのだが。








どっきり結婚式


のむりんのブログ


学生時代からの友人が結婚する事になった。

二度目の結婚である彼女は、パーティーなどはしないと言うので、「そんな事は許さん」と思い、どっきりパーティーをやってしまおうと勝手に企画した。



のむりんのブログ


「今度こそ末永くお幸せに」などという、辛辣なメッセージと共に花が届き、申し訳ないが笑ってしまった。




のむりんのブログ

チカと私だけでは40人近いパーティーを行うのは困難なので、ピアッツアからアルバイトを一人派遣してもらい、アグラにて靴を販売しているカキモトさんも「暇だよね?」と巻き込み、その上、大手企業にて札幌支店長を務める友人に皿洗いをさせるという暴挙にも出た。「そんな偉い人に皿洗いさせて!」と、どこからか聞こえてきたが無視である。偉いだけあり皿洗いも上手であったが。




のむりんのブログ

旦那様はテレビ局の人であるので、新郎側の余興はさすがであった。

新婦側は彼女と私の学生時代の共通の友人が、ダイアナ・ロスの歌を披露し、私は一人で手を叩いて大笑いした。昔からカラオケに行けばそれが十八番で必ず歌っていたので。



のむりんのブログ

「二度目も先に行ってごめんね」と言われてしまった。

しかし非の打ち所の無い自慢の友人であるので仕方ない。


おめでとうミッキョ。