学びながら呑みログ -73ページ目

学びながら呑みログ

酒場で学び、酒を楽しむ。
呑んでいる酒を楽しく学ぶブログ


酒呑み散歩 浅草・鈴芳

浅草を呑み歩く。

ホッピー好きにとって浅草寺の西側にあるホッピー通りは見のがせない。煮込み通りとも呼ばれて、100mもない通りの両側に20~30の露天酒場が並んでいる。ほとんどの酒場にホッピーと煮込みがあって、こう呼ばれている。

その中に、浅草で生ホッピー(生樽ホッピー)が呑める唯一の酒場「鈴芳」がある。瓶ホッピーが500円。生ホッピーが550円。他にバイスサワー(500円)、デンキブラン(450円)、カンダハイボール(500円)、天羽梅ハイ(500円)などがある。とっても大衆酒場、下町価格ではないが、色々な変わった酒が呑めるので許されているのか。まあ、下町観光のための酒場だ。周囲を見わたしても地元人はいない。やたらと外国人が多い。

こういう酒場のスタッフって怒りがちだなと思いながら、ハーフ&ハーフを頼む。

旨い。だが、氷が入っていた。「生ビールに氷を入れるか」と言おうとしたら、メニューに氷なしもできる書いたあった。でも、ふつうは言わなくても入れないよな。

ふつうの酒場で、3冷でホッピーを呑めないので、クリーミーな泡が味わえなかったのは残念。生ホッピーは、生ビールと同じように流通、酒場での保存管理がちゃんとしてれば、ほんとうに旨い。

生ホッピーの置かれた酒場は少ない。常温管理の瓶ホッピーとは違って、ちゃんとした酒場でないと置かれない生ホッピー。ホッピーは、こういうものなんだと気づくだろう。

もし見かけたら、ぜひ。

ちなみに生ホッピーは、生ビールと同じように熱処理してないということではなくて、生ビールと同じビールサーバで注いでいるということ。瓶ホッピーと同じもの。熱処理している。ただ、生ビールと同じように、瓶ホッピーで味わえないクリーミーな泡が味わえる。氷を入れなければ。
学びながら呑みログ-ホッピー

学びながら呑みログ ホッピーの件(1)


ホッピーは、博水社のハイサワーとともに関東で呑まれている有名な割りもの(割材)。出しているのはホッピービバレッジ。


焼酎をホッピーで割って呑む。ただ、ホッピーは、ビールの価格が高かった昔、その代用品として作られた割りもので、他の割りものとちょっと違う。サワーのように呑むのではなくて、ビールのように呑むのが正しい。そういうことをわからない酒場がある今、旨くないホッピーを呑んで、「旨くない」と言われるのが悲しい。


ホッピーに初めて嵌ったとき、家に金宮(宮崎本店の出してる甲類焼酎「亀甲宮焼酎」の愛称)と業務用瓶のホッピーとホッピージョッキを常備。いわゆる3冷のホッピーを呑んでいた。酒場では、出されたものを呑むしかないが、一度でいいので、家で正しく呑むか、正しく呑ましてくれる酒場に行くか、どちらでもいいので正しく、旨いホッピーを呑んでほしい。そのあとは自由にどうぞ(笑)。


ホッピーを出す酒場は増えたが、わかってる酒場はまだ少ない。まず、冷えたホッピーを出す、さらに冷えたジョッキも出す酒場はホッピーをわかってる。クセのない甲類焼酎を入れる、さらにキンミヤを入れる酒場はホッピーを旨く呑める。氷を入れないで、冷えた焼酎を入れた冷えたジョッキと、冷えたホッピーを出す酒場はホッピーをとっても旨く呑める。いわゆる3冷。凍らせた焼酎を入れてくれると最高。


今日、初めての酒場で、氷と麦焼酎を入れたぬるいジョッキと、ぬるいホッピーが出た。しかも小さなジョッキと家庭用瓶(ワンウェイ瓶)のセットで500円。目前で「ホッピーは旨くない」と言われると、こういう酒場が元凶かと思う。


ビールは、氷を入れないで、冷えたジョッキに冷えたビールを入れるわけで、ビールの代用品のホッピーも同じように呑むのが旨い。氷を入れないとぬるくなるというが、ビールもぬるくなる。氷を入れたら、だんだん水っぽくなる。呑みながらホッピーを注ぎたすのも、氷をたすのも、まちがい。


25度70mlの甲類焼酎に、業務用瓶360mlのホッピーを勢いよく注ぐと、ちょうど500mlのジョッキで泡とあわせてピッタリになる。5度のホッピーができあがり。かきまぜると、泡が飛んでしまうのでダメ。ホッピーは、本来は2杯分というわけではない。ビールと同じ。呑み切って、冷えたジョッキに換えて呑んでほしい。


ホッピーの価格がやたらと高い酒場も多い。たしかにサワーと違って、店としてCPは悪いかもしれない。発泡酒や第3のビールも出てきたし、サワーのようにテキトーに作れないし、庶民の呑むモノではなくなった。ちょっと残念。


ぜひ、旨いホッピーを。

注記 今日の酒場のホッピーと写真のホッピーは異なります



酒呑み比べ 福島・奥の松酒造

メジャーの銘柄になればなるほど、万人に受けなければならない。「日本酒はこういうものだ」という、日本酒に対する肯定的な、また、否定的なイメージはあるが、少なくても「旨い」と思わなければ、次に呑まなくなる。

そういう現状で、酒蔵は新しいタイプの日本酒を作ったり、一方で、伝統どおりの日本酒を作り続けたり、日々研鑽を怠らない。

奥の松酒造という酒蔵がある。銘柄は蔵名のとおり「奥の松」。有名な銘柄だ。コンビニでも見かける。地元「奥州」と「二本松」にちなんだ蔵名。創業は1716年。約300年も守り続けた伝統と技術によって有名になった銘柄だ。

全米吟醸酒という「奥の松」がある。純米吟醸酒ではない。

昔は、日本酒は米だけで作っていたが、米だけで作ると腐造の危険も多く、その回避のために米焼酎やかすとり焼酎を加えるようになった。だが、今は技術の向上で加えなくても腐造を防げるようになった。

焼酎を加えるのは腐造回避のためだったが、戦後の米不足から一時期日本酒の嵩を増やすために醸造アルコールを加えた三倍増醸清酒がでてきて、「醸造アルコールを加えた日本酒は旨くない」という否定的なイメージが広がった。その後に合成清酒もでてきて、ますますと日本酒の否定的なイメージが広がった。そういう日本酒が主流を占める時期が長く続いたために、本来の、米だけで作った純米酒が反って新しいイメージとなって、今の純米酒ブームとなる。

全米吟醸酒とは、自社の純米酒から作った米焼酎を加えた、全てが米で作った吟醸酒ということ。そういうことなら昔の米焼酎を加えて作った日本酒は全米酒といえる。だが、なぜ、手間をかけて純米吟醸酒ではなくて全米吟醸酒を作るのか。

昔の日本酒は甘口が多く、香味を付ける、味を締める(辛口にする)ために、米焼酎を加えていた。つまり全米吟醸酒は、伝統どおりに作った日本酒だ。

呑み比べた3本
奥の松サクサク辛口・本醸造
Alc:15・酒度:+2・精米歩合:65%(?)
奥の松 全米吟醸
Alc:15・酒度:+5・精米歩合:60%(?)
奥の松 純米吟醸
Alc:15・酒度:+1・精米歩合:58%(?)

全米吟醸酒は、純米吟醸酒より重く、辛く、呑んだ後に、すっと抜けるかんじ。「キレ」とはちょっと違う。今の純米酒に呑み慣れると、昔の日本酒というかんじ。このへんは好き嫌いはあるかも。ちなみに吟醸は精米歩合60&以下ということで、醸造アルコールが入った本醸造酒も精米歩合が60%以下なので「吟醸酒」となる。

ぜひ。

注記
かすとり焼酎:日本酒の酒粕で作った焼酎。「粕取り」が語源。ちょっとクセがある。戦後の「カストリ焼酎」は「酒粕で作った粗悪な密造焼酎」。まったく違うので。

醸造アルコール:食用エタノール(酒精)。主に糖蜜(サトウキビ)、他にサツマイモ、トウモロコシなどを発酵、蒸留したもの。36度未満は甲類焼酎、ホワイトリカーとして売られている。

三倍増醸清酒:戦後の米不足から、醸造アルコールや色々なものを混ぜて薄めて作った日本酒。醸造アルコールといっても原料はわからない。3倍くらいになるのでこう呼ぶ。

合成清酒:醸造アルコールに色々なものを混ぜて作った日本酒もどき。実はまだ作られている。いわゆる「みりん」だ。正しくは「みりん風調味料」だ。ややこしい。「本みりん」は日本酒の作る時にできるかすとり焼酎で作られる。
学びながら呑みログ-お通し

学びながら呑みログ 「お通し」の件

初めて入った立ち呑み屋で「お通し」が出た。ちょっと前に、有名なチェーン展開の立ち呑み屋も「お通し」が出た。その後は行かなくなったが。

串揚げ屋で頼まなくてもキャベツが出るが、無料の店と「お通し」として有料の店がある。関西は無料の店が多い。関東は意外と有料の店が多い。個人経営の酒場で「お通し」がしょぼいと、とっても残念。出るのはいいが「これで400円か」と。こういうところの「もてなし」で、また行こうと思うのに。チェーンの酒場にない魅力なのに。

昔は、「お通し」は日本料理の「もてなし」のひとつで、料理ができるまでの肴、もしくは客の注文を通した印だ。鰻屋で酒を頼むと、よく出る。鰻屋で有料の店は少ない。「お通し」を食べながら、酒を呑みながら、鰻を待つ。臨席の鰻の、いい匂いに酒が進む。

今は、ほんとうに席料というかんじ。だが、トラブルもあるので、出さない酒場も増えてきた。チェーン酒場も、「お通し」を出さないことがサービスとなるらしい。たしかに。

そういう時勢に、立ち呑み屋で「お通し」とは。立ち呑み屋で席料とは。

立ち呑み屋で中生450円だからか。
学びながら呑みログ-ハイリキストロング

家で呑みログ ハイリキ ザ・スペシャル(レモン)・アサヒビール

原料:ウォッカ・レモン果汁・糖類・酸味料・香料
アルコール:7%・果汁:1%・分類:リキュール

パッケージにはないが、HPには「ウォッカベースの強めのアルコール度数で、絶妙な飲みごたえの『新』ストロングチューハイ」。レモンは「丸ごと搾りレモン果汁を使用した、さっぱり爽やかな飲みごたえ。アルコール度数はちょっと強めの7%。レモンのすっきりした飲みやすさはそのままに、しっかりしたボディ感のある味わい。」という謳い文句。

だが、「ハイリキ」とアルコールは同じ7%。焼酎ではなくウォッカ。果汁は少ない1%。「ハイリキ」より甘い、後にねっとりした甘味が残る。エネルギー、糖質も多い。どういうところがストロングか。

なるほど、リニューアルする前の「ストロング」と比べてか。でも、なぜ、どのメーカーも「ストロング」になると甘くなるのか。果汁を減らしながら果汁感を謳うのか。人工の甘味を加えるのか。結果、どのメーカーも同じ香り、味わいになる。

「ハイリキ」のブランドは使わないでほしい。「ハイリキ」を呑んでほしい。「ハイリキ」はやっぱり瓶チューハイ。ぜひ。

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遊びながら呑みログ-ハイリキ

家で呑みログ チューハイハイリキ(レモン)・
アサヒビール

原料:焼酎・レモン果汁・糖類・香料・酸味料
アルコール:7%・果汁:4.3%・分類:リキュール

「有機レモン果汁使用」「焼酎使用」「純水使用」の謳い文句はタカラCANチューハイと同じ。「有機農産物6%使用(水を除いた全原材料中の有機農産物の使用割合)」というのは、水は全原材料中のどのくらいなのか。

レモンとプレーンしかないのがかっこいい。日本初のチューハイブランド。東洋醸造からアサヒビールに移った。カルピスから移った「カルピスサワー」や協和発酵から移った「カクテルパートナー」と合わせてアサヒビールのチューハイ&カクテルのメインブランドだ。それほどアサヒオリジナルのチューハイは有名ではない。というか知らない。

焼酎の味は、ほんの少し。呑み終えてから焼酎の香りを感じる。呑みやすい。ロング缶か、瓶かをゴクゴクと呑みたい。オススメはプレーンにカットレモンをのせて呑む。ミントをのせてもいい。

酒呑み散歩 神田・さつま

サラリーマンの集う神田の大衆酒場を呑み歩く。サラリーマンの大衆酒場といえば、新橋・浜松町や銀座・有楽町だが、神田。午前10時開店の「さつま」に入る。店内は客でいっぱい(笑)。

「さつま」は鹿児島県人のオーナーが営む立ち呑み屋。さつま揚げ(450円)や、きびなご焼き(450円)などの現地直送の肴が食べられる。まずは「赤星」で乾杯。大瓶で400円という安さ。酎ハイ、ウーハイは310円。

でも、やっぱりここに来たら「赤星」だろう。

「赤星」。正しくは「サッポロラガービール」。酒場でしか呑めない熱処理ビール。

開拓使麦酒醸造所が、北海道開拓時代の1877年に作った、今もある日本最古のビールブランド。開拓使のシンボルである北極星(赤い星)をラベルに描いてあるので「赤星」。

なぜ、「赤星」は酒場でしか呑めなくなったのか。

「赤星」は熱処理ビールで、生ビール・ブームにできた「黒ラベル」の発売に合わせてなくなる予定が、酒場のオーナーたちに「この昔の香りと味わいがいい」と言われて、酒場限定流通のビールとして残った。ちなみにキリンも、生ビール・ブームに負けて「キリンラガービール」を生にしたが、改めて「キリンクラシックラガービール」という名で熱処理ビールを限定発売。好評のために今は一般発売となってる。ややこしい。

いずれも生ビールに負けてなくなりかけていた熱処理ビール。技術向上によって生ビールがビアホール以外で、店や家で気軽に呑めるようになって、「生ビールは旨い」というブームに負けて熱処理ビールは、なくなりかけていた。

ラガービールは熱処理ビールではなくて、ビールの1種。ビールは大別して下面発酵のラガービールと上面発酵のエールビールがある。

日本でよく飲まれているラガービールは、すっきり、シンプルな味わい。料理を食べながら呑む、水のようなかんじ。大量生産に向き、香り、味わいは似たよう。つまり、個性の出しにくいラガービールの中で、生ビールも、熱処理ビールもそう変わらない、いや変えにくい。

技術向上が、気軽に呑めなかった生ビールを、店で、家で呑めるようにした。呑む酒の選択肢を増やしてくれたことは嬉しい。

昔から呑んでいた酒が、やっぱりいちばん旨い。生ビールとか、熱処理ビールとか、なんとかブームではなくて、やっぱり旨いと思う酒を呑む。そういうビールが呑み継がれていく。

じぶんが旨いと思うビールを呑もう。ぜひ、呑んでほしい。

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学びながら呑みログ-キリンラガー

学びながら呑みログ 熱処理ビールの件

ラガービールとは熱処理したビールではない。

ラガービールは下面発酵(低温熟成・長期発酵)のビール。対して、上面発酵(高温熟成・短期発酵)のビールはエールビール。酵母と醸造する温度や時間の違い。歴史はエールビールのほうが長い。

ラガービールはアルコールは低く、すっきり、シンプルな味わい。日本のほとんどのビールが、実はラガービールだ。正確にはラガーの1種のピルスナービール。料理を食べながら呑む、水のようなかんじ。

日本のビールはギンギンに冷やして呑むが、エールビールは、常温でワインのように呑む。アルコールが高く、銘柄によって個性のある、ふくよかな味わい。

日本も、規制暖和で地ビールができて、個性のだせるエールビールが増えてきた。全体量から考えれば、ほんの少しだが。

「キリンラガービール」「サッポロラガービール」のせいで、ラガービールが熱処理ビールに思われてるが、「キリンラガービール」は、今は生ビールだ。生ビール・ブームに負けて、「生化」した。

「サッポロラガービール」も、生ビール・ブームでできた「黒ラベル」の発売に合わせてなくなる予定が、がんばって今も残ってる。今や、なかなかと呑めない熱処理ビールだ。

なぜ、熱処理ビールはなくなったのか。

ビールは、発酵後の酵母を取り除かないと、また、発酵を止めないと酒質(商品品質)に悪影響を与える。いわゆる酸化(劣化)だ。日本酒など、すべての醸造酒は同じ。昔は熱処理によって酵母殺菌を行っていた。

今は技術向上で、濾過によって酵母を取り除く。熱処理しないので「生」。ちなみに日本酒は熱処理はしない酵母を残したままの生酒、さらに濾過もしない「無濾過生酒」がある。今の日本酒は発酵時の発泡感の醸す酒の風味が損なわれないとか、なんとかで「生」のブームだ。

ビールもそんなものだろう。技術のない昔は、ビール工場の隣のビアホールで、最高品質で出すので旨かった。そういうところでしか呑めない。そういう品質管理のしっかりしたところでしか呑めない。そういう幻想が「なんとなく旨そう」というかんじで、生ビールができた。そしてビアホールでしか呑めなかった生ビールが、技術向上、製造、流通管理によって、店で、また家で呑めるようになった。生ビールのブームだ。

生ビール(ドラフトビール)を初めて出したのはオリオン。オリオンは当時沖縄でしか売ってなく、流通が短かったので出せたらしい。

でも、生ビールはほんとうに旨いんだろうか。

なぜ、「赤星」は今もあるのか。キリンは、改めて「クラシックラガービール」という名で熱処理ビールを限定発売。好評のために今は一般発売となってる。なぜか。

じぶんが旨いと思うビールを呑もう。ぜひ、呑んでほしい。
学びながら呑みログ-CGC

家で呑みログ CGC酎ハイ(レモン)・
シジシージャパン

原料:レモン果汁・醸造用アルコール・糖類・酸味料・香料
アルコール:7%・果汁:3.6%・分類:リキュール

PB缶チューハイの中で、いちばん旨い。炭酸は弱く、呑むと果汁の旨み、アルコールの香りと続く。しつこい甘さはない。アルコールも高く、メーカーとの仕切値を考えてもCPも高い。宝酒造が作ってる。

CGCは、226社3851店(2013年11月現在)の加わる中小のスーパーの共同RB。1973年のオイルショックを受けて設立。それなりの歴史がある。こういう業態では日本最大。青果、鮮魚、精肉、菓子、加工食品、そして日用雑貨まである。国内のトップメーカーの品質、価格と同等以上の基準をクリアした商品を出すという姿勢。大手のスーパーのRBは気にしてたが、CGCはまったく気にしてなかった。反省。

「本搾り」「ハイリキ」「タカラCAN」「ハイサワー缶」と比べて、とにかくCPが高すぎる。この旨さで100円以下。とにかく勧める。ぜひ。

酒類は缶チューハイ以外に、宝酒造の甲類焼酎「豪」、サントリーの第三のビール「ゴールドブリュー」、韓国製造の第三のビール「ジェント」。こんなところで韓国が。あと、ワインや乙類焼酎も出している。こちらも呑んでみたい。

酒呑みログ 赤羽橋・河米伊藤酒店

角打ち酒屋を求めて歩く。

丸辰有澤酒店のちょっと先に、まったく趣の異なった河米伊藤酒店がある。オープンスタイルの角打ち酒屋。広い店内に、色々な酒が並ぶ業務用冷蔵庫、菓子や缶詰、そして洗剤も並ぶ陳列棚。コンビニなみ。その店内の半分ほどが調理と立ち呑むスペースになっている。パーティションの向こうの調理場からいい匂いが。

好きな酒と肴を取ってレジで精算。そのまま立ち呑んで食べる。酒は店頭価格+50円、肴は菓子や缶詰はほぼ店頭価格。冷蔵庫の手づくりの総菜は200~300円。総菜はレンジで温めてくれる。まさしく酒好きのワンダーランド(笑)。大瓶を380円で呑めるのはなかなかない。

嬉しいのはキリンの「本搾り」があった。酒屋だからあたりまえか。

我が家の常備飲料はキリンの「淡麗」と「本搾り」。水は「ボルヴィック」を飲んで、昔は「ラガー」「一番搾り」を呑んでいたので、もしかしたらキリンファンかもしれない(笑)。

常備飲料は2週に1箱ずつ補充。なくなる前に買い足すが、うっかり忘れてしまうと、とっても困ってしまう。なぜ困ってしまうのか。「淡麗」はどこでも売ってる。でも、「本搾り」はどこにも売ってない。どうしようもないので、同じキリンの「氷結」を呑むが、呑んだこと、買ったことに悔やんで、ますます「本搾り」を呑みたくなってしまう。どうして「本搾り」は売ってないのか。

「本搾り」は、ジャパニーズワインで有名なメルシャンが出していた缶チューハイ。酎ハイブームの2003年に出した。

「氷結」も含めて、多くの缶チューハイは甘い、とっても甘い。その中で「本搾り」は甘くない。ウォッカと果汁以外は無添加。添加物ばりばりで、果汁ちょっとの缶チューハイばかりの中で、この旨さといったら。

メルシャンは会社経営に色々とあって、キリンのグループになって、ワインの専業となって、「本搾り」はキリンに移って、セカンドラインとなって、現在に至る。たしかに「氷結」は「本搾り」より早く出たし、缶酎ハイのトップブランドになったし。

ということで、あのカクヤスでさえもロング缶はいつも入荷まち。それでも「本搾り」を呑みたいという、一部のファンによって支えられてる。(いまさら気づいた)キリンファンとして言いたい。「氷結」も大事でしょうが、「本搾り」も大事にしてほしい。

「本搾り」の旨さと、「本搾り」ファンの悲しさを、一緒に呑み歩いた二人にと話してたら、19時。次の酒屋が閉まってしまう。…いや、閉まってしまったか…。

赤羽橋(芝~三田周辺)にはまだ角打ち酒屋がある。休日は赤羽橋で酒呑み散歩を、ぜひ。
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