
学びながら呑みログ ホッピーの件(1)
ホッピーは、博水社のハイサワーとともに関東で呑まれている有名な割りもの(割材)。出しているのはホッピービバレッジ。
焼酎をホッピーで割って呑む。ただ、ホッピーは、ビールの価格が高かった昔、その代用品として作られた割りもので、他の割りものとちょっと違う。サワーのように呑むのではなくて、ビールのように呑むのが正しい。そういうことをわからない酒場がある今、旨くないホッピーを呑んで、「旨くない」と言われるのが悲しい。
ホッピーに初めて嵌ったとき、家に金宮(宮崎本店の出してる甲類焼酎「亀甲宮焼酎」の愛称)と業務用瓶のホッピーとホッピージョッキを常備。いわゆる3冷のホッピーを呑んでいた。酒場では、出されたものを呑むしかないが、一度でいいので、家で正しく呑むか、正しく呑ましてくれる酒場に行くか、どちらでもいいので正しく、旨いホッピーを呑んでほしい。そのあとは自由にどうぞ(笑)。
ホッピーを出す酒場は増えたが、わかってる酒場はまだ少ない。まず、冷えたホッピーを出す、さらに冷えたジョッキも出す酒場はホッピーをわかってる。クセのない甲類焼酎を入れる、さらにキンミヤを入れる酒場はホッピーを旨く呑める。氷を入れないで、冷えた焼酎を入れた冷えたジョッキと、冷えたホッピーを出す酒場はホッピーをとっても旨く呑める。いわゆる3冷。凍らせた焼酎を入れてくれると最高。
今日、初めての酒場で、氷と麦焼酎を入れたぬるいジョッキと、ぬるいホッピーが出た。しかも小さなジョッキと家庭用瓶(ワンウェイ瓶)のセットで500円。目前で「ホッピーは旨くない」と言われると、こういう酒場が元凶かと思う。
ビールは、氷を入れないで、冷えたジョッキに冷えたビールを入れるわけで、ビールの代用品のホッピーも同じように呑むのが旨い。氷を入れないとぬるくなるというが、ビールもぬるくなる。氷を入れたら、だんだん水っぽくなる。呑みながらホッピーを注ぎたすのも、氷をたすのも、まちがい。
25度70mlの甲類焼酎に、業務用瓶360mlのホッピーを勢いよく注ぐと、ちょうど500mlのジョッキで泡とあわせてピッタリになる。5度のホッピーができあがり。かきまぜると、泡が飛んでしまうのでダメ。ホッピーは、本来は2杯分というわけではない。ビールと同じ。呑み切って、冷えたジョッキに換えて呑んでほしい。
ホッピーの価格がやたらと高い酒場も多い。たしかにサワーと違って、店としてCPは悪いかもしれない。発泡酒や第3のビールも出てきたし、サワーのようにテキトーに作れないし、庶民の呑むモノではなくなった。ちょっと残念。
ぜひ、旨いホッピーを。
注記 今日の酒場のホッピーと写真のホッピーは異なります