この仕事をやっている上でこのご時世、本当に忙しい。日中は出張やら打ち合わせで埋まり、自分の作業が出来るのは早くて6時以降、という有様だ。まさに「炎上」している状態だ。

こう言う時こそ、楽しくやろう。この状態を楽しむ余裕がなければだめだ!

レッツ炎上イ!

















と、関西出身の同僚に声をかけたら「それじゃあ関西のレベルに達しません」と冷たくダメ出しされたが、それにもめげず、密かにこれを流行らせようと目論む次第である。
さて、久しぶりに今日は仕事帰りに寄った新規オープンの店をご紹介しよう。

中華の台所 香港屋 本店
港区西新橋2-5-1 山引ビル1階 (03-3592-4828)


である。

名前の通り、規模は大きくないが、非常に家庭的な店で店員さんは全員ややなまりのある日本語(これはこれで、この価格帯の中華料理屋ではなぜか期待を持たせるものがある)で一生懸命対応してくれる。値段もさることながら、定食類が充実しているので一人でも入り易い。今回はチンジャオ・ロースーの定食(800円)を頼んだ:


金融マンの飲み食い他-090421_2004~01.JPG

うまく、画像の転換ができずにごめんなさい・・・

気軽にフラッと立ち寄れる店がまた増えた。
金融危機の世界は今:世界大恐慌と類似、避妊手術件数が増加
 [15日 ロイター] 世界的な景気減速は大小さまざまな形で表れている。そのほとんどは気持ちを暗くさ..........≪続きを読む≫


上記の引用は「ご参考までに」というお話。タイトルの避妊手術の増加の話や青少年の精神衛生上の問題など、ある程度想像の付くところとは言え、やはり心が痛む。

一方、私が関心を持ったのはタイトルの話(避妊手術の増加)以上に米国大手弁護士事務所の「解雇せずにコスト削減をするために、1年の休暇を取る若手弁護士に給与の3分の1を支給するプログラムを実施している」という所。業務量が戻った時に対応できるよう、弁護士を解雇せずに休暇を取らせる、という事だが、これも余裕のあるところならでは、という所だろう。
リストラにも「格差社会」がある、と言うことか。


ところで、昨夜、NHKスペシャルで「マネー資本主義」というシリーズが始まった。昨夜放送の第一回の「“暴走”はなぜ止められなかったのか ~アメリカ投資銀行の興亡~」は22日(水)に再放送が予定されている
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090419.html

金融業界にあまり詳しくない方にもわかりやすくしよう、という工夫は見られるので、そういう視点で見るにはいいかもしれない。但し、やや「わかりやすくしよう」というあまりに図式が単純化されていてやや正確性を欠くところや、破たんしたリーマンだけが問題を抱えていたかのような論理の展開はちょっともんだいかな、というところか。

先日、ゴールドマンの黒字転換のニュースを取り上げたが、そのタイミングでこの番組は見ていて非常に複雑な気持ちになる。
2009年4月14日付けNIKKEI NETより

米ゴールドマン、公的資金返済へ増資 1―3月1800億円黒字

 【ニューヨーク=財満大介】米金融大手ゴールドマン・サックスは13日、50億ドルを増資し公的資金の早期返済に充てると発表した。同時に発表した2009年度第1四半期(1―3月)決算は、最終利益が18億1400万ドル(約1800億円)となり市場予想の2倍近くに達した。金利や商品などの市場取引が好調で収入が増加する一方、ローン投資の失敗による評価損は前の期に比べて急減した。損失処理が進んだ一部の米金融機関は業績が改善に向かっている。

このご時世、一体、何で収益を挙げたのか。これだけ流動性が枯渇している中で得意のM&Aも冷え込んでいるし、この記事のとおり「市場取引」で儲けたというならばどういう商品でどういうポジションを張ったのか?単に大きくポジションを張ったらそれが偶然に当たっただけなのか?慎重に見極める必要はあろう。

さらにすごいと思うのはこのタイミングで50億ドル(円、じゃありませんよ、ドルですよ)もの増資を行うこと。それも「好評だったら増額します」とわざわざ言っている。自信がある証拠だろう。

いずれにしても、このタイミングで早くも公的資金を返す大手投資銀行が表れている事自体、少なくとも金融の面ではいい兆しが見えてきているのかもしれない。後は、実体経済にそれが波及するのがいつか、だろう。



ペタしてね




さて、この仕事をやっていると必ずぶつかる問題が「人を信用する」という事。悩みを抱えた企業の経営者やそのアドバイザーが相手なので、当然のことながら中には悪意を持って接してくる人もいる。さらに始末が悪いのは以前にもここに書いたが「悪いはないが世間の常識から外れていることをしている人」だ。こういう人はそれが自分の正義に則した事ならば嘘をつく事など平気だ。人の目を見て嘘を付くのは結構大変な事だが、こう言う人はそういうことも平気で出来る。それが彼らの考える正義に則しているからである。

話は逸れたが、では人を疑えばいいのか。

この仕事で最も大事なことは人に信用されること。では人に信用されるにはどうするか。

人を信用することである。

以前、東南アジアに単身で出て大成功をおさめた日本人の実業者のお話を伺う機会を得た。彼は華僑との人脈が広く、かつ深い事で知られているのだがその秘訣はやはり、信用なのだという。そして、相手よりも先に自分が信用すること。

I trust you, before you trust me.

当然のことながら、この方も自分が先に信用をしたために騙されたこともある。だが、彼が繰り返し言っていたのは

「信用しない人からは信用されない」

ということである。

人に裏切られても、めげずに指針としたい言葉である。
2009年4月11日付け NIKKEI Netより

外資系ファンド、日本撤退相次ぐ 08年度、買収総額6割減

金融危機の影響が日本で活動する外資系の企業買収ファンドに広がってきた。2月の米系のサン・キャピタル・パートナーズの撤退に続き、香港に本部を置くユニタス・キャピタルが3月末に日本拠点を閉鎖。メリルリンチ日本証券も3月に日本の買収投資事業から撤退した。2008年度はファンドによる日本企業の買収総額が前年度に比べて6割減った。外資系ファンドの退潮で、日本企業に向かうリスクマネーが一段と細ることになりそうだ。

以前、このブログで「借金をして企業を買収する」モデルについて触れたことがあるが、このモデルがベースにある限り、「借金ができなければ企業は買収できない」という事でもある。特に企業買収向けの資金に関して金融機関が資金の提供に慎重になっている昨今、外資系のファンドが撤退する動きが出るのも自然の成り行きとも言える。
しかしながら、同業にいる人間としては非常に寂しい話である。まるで「日本にはもう投資の機会も価値もない」と言われているようなものだからである。まだまだ日本には高い潜在能力もあれば投資の機会もある。それを証明するのが我々の仕事なのだろう。
この厳しい経済局面、辛いこともあるのが当たり前だ。
今朝、同僚から「空がよどんでいた」と言われたので思い出した話を紹介しよう。

禅書「無門関」より:

六祖(達磨大師より数えて6代目、という意味)は風が寺の幡を鳴らして、二人の僧がそれについて対論し、一人は
「幡が動いている」
と言い、いま一人は
「風が動いている」
と言って、往復問答して理にかなわないのでそれを見て言った、
「風が動いているのでもない、幡が動いているのでもない。あなた方の心が動いているのです」
二人の僧はそれを聞いてぞっとした。


(口語訳は秋月龍珉著、「無門関を読む」(講談社学術文庫)より


動いている旗を見ている自分、そう考えると動いている旗は自分自身、ということか。

「空がよどんでいる」のではなく、「見ている人の気持ちがよどんでいる」ということなのかもしれない。



無門関を読む (講談社学術文庫)/秋月 龍〓@59BC@

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今朝は鎌倉は報国寺の坐禅会(このネタはやがて詳しく触れたい)に参加するため、朝6:45鎌倉到着の横須賀線で鎌倉へ。

予想通り、若宮大路は桜が満開である。

金融マンの飲み食い他-TS3A0093.JPG

綿あめのような桜が続く。


金融マンの飲み食い他-TS3A0094.JPG

この時間帯であれば人も少ないのでゆっくり見ることができる。
お寺・神社・教会にかかわらず、やはり信仰の場は早朝の人が少ない時間帯に行くのがいいと、思うことが多い。

そして、桜は何も若宮大路だけでなく、鶴岡八幡宮の境内でも見事に咲いていた。

金融マンの飲み食い他-TS3A0098.JPG

そして、坐禅の帰りに八幡宮のぼたん苑に立ち寄る。桜だけが花ではない。

金融マンの飲み食い他-TS3A0096.JPG
asahi.comより

lank">小学校に「学級委員長」不在の鳥取県、20年ぶり復活へ
http://www.asahi.com/national/update/0208/TKY200902080102.html

小学校でずっと学級委員長を置いてこなかった鳥取県。「リーダーを選ぶのではなく平等を重視すべきだ」との考えが教員にあり、徒競走でも順位を決めないほどだったが、この春、鳥取市の1校で約20年ぶりに学級委員長が生まれることになった。「横並びでは子どもの主体性が無くなる」という鳥取市教委は、各校に「委員長復活」を推奨している。学級委員長を置かない学校は全国的にも少なくないが、今回の動きはどんな影響を与えるか――


そもそも20年間も「学級委員長」を置いていなかったことが驚きだ。なぜ、「学級委員長」を置くことが差別につながるのか、私にはさっぱりわからない。
私も小学校時代に学級委員をやったことがあるが、特に先生に目をかけてもらったこともなければ、周りの児童におべっかを使われたこともない。あったのは「お前、学級委員なんだからお前が決めろ」というプレッシャーだけである。それはそれでいい経験になったと思うのだが。

なぜ、こんな事になっていたのか、いろいろと調べてみると、ありました:

鳥取の小学校は「学級委員長」なし 「なれない子供が傷つくから」?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090212-00000002-jct-soci


どうも人権団体が圧力をかけた模様だ。それにしても、どこの人権団体なのか、どこを見ても載っていない。本当に信念があっての訴えならば堂々と出せばいいものをなぜか出てこない。この秘匿性も彼らの「人権」の一部なのだろうか。

クラス運営にリーダーシップを発揮する子もいれば、算数が得意な子、鉄棒が得意な子、色々な「得意」があっていいし、それを認めることこそが「多様性」だし、本当の意味での「人権」ではなかろうか?

最近の経営者を見ていて思うのは「お前が決めろ」というプレッシャーに耐えられない人が意外に多いこと。小学校の間から経験をしておくのも悪いことではない気がするのだが。
金融は金融だが、たまには本の紹介を:


資本主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす/竹森 俊平

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一連のサブプライム問題に絡んで業界外の方から「わかりやすい本はないか」とよく聞かれる。このブログの解説もわかりやすく書いているつもり(笑)だが、この本もなかなか良い。

竹森氏は慶大経済学部の教授で時事金融問題に関する著作も多い。読んでいて感じるのは学者でありながら、金融の実務にもかなり明るい事だ。

内容はまず、第一部でサブプライム・バブルの発生したメカニズムについて詳しく、かつ分かりやすく説明している。「バブル」と言えば言葉の響きは悪いが、著者は必ずしも一方的に「悪」と決めつけていないところが興味深い。
第二部でこのサブプライム・バブルが発生するリスクについて政策当局が2005年時点で既に予見していたところに触れる。
第三部では金融危機の本質である「流動性」について詳しく触れる。

かなり分かり易い部類の本だとは思うが、一通りの経済学の知識があればなお、理解が深まる本だ。