「金融マンの飲み食い」と題する以上、この話題は避けて通れまい。東京版のミシュラン・ガイドブックが発売となった:

ミシュランガイド東京 三ツ星は8軒
 レストランの格付け本『ミシュランガイド』の東京版が22日に発売されるのに先立ち「星」を獲得した店が発表された。..........≪続きを読む≫


世間的なイメージとは別に、私の外食生活は至って地味だ。だから、三ツ星にランクされたところには行ったことがない。ワハハハハ。
ただ、「高くておいしいのは当たり前、安くておいしいのを見つけるのが腕の見せ所」。そういう意味でミシュランの三ツ星はこの時点で「公知の事実」であり「公開情報」だ。だから、三ツ星の店に対する反感も反発も何もないのだが、「三ツ星だから」というだけの理由で高いお金を払って食べに行くことには大変違和感を覚える。

別にガイドブックなぞに頼らずとも、自分の五感で自分の行きたい店ぐらいは選ぶわい。でも買ってみるかな?

ミシュランガイド東京 2008 (2008)

¥2,310
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色々とネタをもらっている情報筋の方が「すき焼きが食べたい」とのリクエストがあったので例によって「グルメぴあサーチ」で銀座ですき焼きが食べられるところを探して出てきたのが花大根である。

話に集中できるように8,000円のコースを頼む。お通しは豪華に生牡蠣がでて、お造り、と来ていよいよメインのすき焼きだ
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こちらが調理中のもの

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この割り下の量の加減が「すき焼き」ならぬ「すき煮」にならずにちょうどいい感じだ。

牛肉は松坂のA4/A5という最高ランクのものを使っている。確かにうまい。

料理の味は申し分ない。日本酒も品揃えが豊富だ(八海山の純米吟醸もあるぞ)スタッフの対応も非常に気が利いている。聞くところによると、ヤフー・グルメの掲示板でクレームをかかれて以来、スタッフを入れ替えたそうな。不憫なのはこのような努力が掲示板には反映されずに悪口だけが半永久的に残ってしまうことだ。

お箸もおしゃれだ。お土産に持ちかえれる。
以前、このブログでも取り上げたが、比内地鶏を始めとする一連の偽装問題があちこちに飛び火している。

私がよくいく新橋界隈でも中華料理屋の店頭に「材料は日本製です」とわざわざ書くくらい、食材に対する不信感は根強いものが感じ取れる。
昨日のTBS「ブロードキャスター」でも取り上げられていたが、お歳暮商戦にも影響が出ているという。所謂ブランド食材を使ったものの出足が鈍いのだ。それはそうだろう。せっかく大切な方に贈ったものが「実は偽物でした」という話となればしゃれでは済まされない。

以前にも述べたが、やはり最大の被害者は騙された消費者であり、そして悪質な業者と同列に扱われてしまう真面目な業者たちである。

一方、船場吉兆に牛肉を納めていた業者は今、どういう心境なのだろうか、とも考える。自分たちが誇りと自信を持って納めた品物が「但馬牛」とラベルを貼り替えられるのだ。自分たちはまがい物など作っているつもりはないのに、そして自分たちのブランドで十分に売るだけの自信はあっただろうに、納入先から「お宅のブランドでは売れません」と言われているようなものだ。屈辱的なものを感じているのではなかろうか。

一連の騒動を見ていて、自分自身、反省するところもある。ブランドを信用し過ぎてはいないか。自分の味覚が鈍っていないか?
ブランドがなくたっておいしいものは美味しい。そう、自信を持って言えるようになりたいものである。
私の仕事は所謂プライベート・エクイティであって、上場株の売買がメインの仕事ではない。しかし、当然のことながら株価の動向には注目している。

私が読者となっているマネックス証券の松本大社長のブログに非常に興味深い記事が載っていたのでご紹介したい:

http://ameblo.jp/monex-oki/entry-10055115583.html

「株価を決めるものは何か」というのはMBAの授業でやる話と松本氏の主張とでは一見、かなりの開きがあるようにもみえる。

MBAの教科書の議論は「株価の形成は将来キャッシュフローを所定の割引率(利回り)で割り引いた現在価値である」といい、だからこそ株価と企業収益は密接な関係があるとされる。この手法をDiscounted Cash Flow、またはDCFと呼ぶ。

一方、松本氏の議論では株価は経済一般とも個別企業の収益とも関係なく動く、という主張である。特に「日経平均が4万円近かった時も、1万円を割った時も、日本の経済力のバロメーターであるGDPは殆ど変化がありませんでした。株価が4倍も変わった、4分の1になったにも拘わらずです。」というくだりにはある種の説得力があり、「所謂「センチメント」」が株価を決めると主張している。

どちらが本当なのだろうか?

私の解釈では実はどちらも正しい。
DCFは本来「あるべき」株価を算出するためのいわば「均衡点」と言える。一方、実際の市場はその時そのときのセンチメントで、長期に亙って、本来のDCFから見た「均衡点」から乖離することも珍しくない。1980年代後半の株価バブルは良い例である。
さらに話を複雑にするのは教科書的なDCFに使われる「将来のキャッシュフロー」が安定しない、という点である。企業は生き物であり、絶えず新しい情報が入ると「将来のキャッシュフロー」の予想が変わるわけである。問題はこの「新しい情報」に市場が反応し、「将来のキャッシュフロー予想」にどう反映されるかである。同じ情報でも市場のセンチメント次第ではポジティブに反応することもあればネガティブに反応することもあるわけである。

一方、バブル崩壊の例を持ち出すまでもなく、「あるべき姿」から乖離した株価はその時期の問題はあるにせよ、必ず修正が来る。長期的にはDCFに基づいた株価には回帰する、と言える。

問題はこの「長期的」の長期がどれ位かかるか、である。バブルの発生から崩壊開始まで3年程度かかっているが、プロの投資家がバブル発生直後に「今の株価はバブルだから」という理由で自分の運営するファンドの株式を全て手放したらどうなるか?自分が正しかった事が証明されるには3年を要するわけであり、その間に彼はとっくの昔に会社をクビになっているであろう。

DCFやP/Eレシオで見ると、日本株は割安と私は思っている。3年~5年塩漬けにする覚悟があるならば、株は買ってもいいと思うが、当然、その途中で目先の「センチメント」に振り回される局面は想定しておこう。
11月12日付けの当ブログで陣内孝則にやってほしい役としてMusic Manという、日本ではあまり馴染みのないミュージカルの主演をやって欲しい、と書いた。読んでもわかっていただけない事を書いてもあまり意味がない、という反省はしつつ、簡単にここでご紹介しよう。(「アニーよ銃を取れ」はまた別の機会に譲ることにしよう)

River Cityという田舎町にHarold Hillと言う名の行商人(実は詐欺師)が現れる。The Thinking Methodという一種のイメージ・トレーニングだけで楽器が弾けるようになる、という触れ込みで町に少年ブラスバンドの結成を呼びかけ、町の人たちに楽器を売りつける。

詐欺師のいかがわしさを早くから見抜き、何とか尻尾を捕まえようとする女性の音楽の先生兼図書館員。

そして、意外な結末・・・

このミュージカルの中の76 Tronbonesはブロードウェー・ミュージカルを代表するナンバーの一つとしてアメリカでは良く知られています。
また、ミュージカルのヒットを受け、映画化もされています。

Music Man (2003)

¥1,137
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さて、しばらくミュージカルネタが続いてしまったので、そろそろ「金融マンの飲み食い」らしくグルメネタへの回帰を。

本日ご紹介するのは銀座の中華料理、羽衣。

今日は普段お世話になっている方のご招待を受けて(「世話になっている方から招待なんか簡単に受けるな!この恩知らずめ!」との声が聞こえるのは空耳でしょうか?)初めて行ったところである。

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元々中華料理は秦の始皇帝が不老長寿の薬を求めて作らせたのが始まりとか。そういうわけか、ここの社長の市瀬さんは実年齢(ここでは書きませんが)より無茶苦茶若く見える。

本日の料理は「牡蠣のクリーム煮」やら「ふかひれの姿煮」等々、健康によさそうなもののオンパレード。下の写真は海老のチリソースだが、この海老が巨大だ。


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因みに写真の奥に写っている紹興酒は大変おいしかった。これだったら氷砂糖はいらない、というより却って邪魔だ。

店全体の雰囲気は30年近くやっていることもあり、どことなく昭和の香りが漂う。今度は自分で行ってみようと思う。
相変わらず、コメントはないが来訪者数・ページビュー数・ペタ数は過去最高水準で推移している。

一応、私も読者の方々にどういうネタを提供すれば喜んでもらえるだろうか、気を使ってはいるつもりである。だから、コメントがないのはある意味不安ではあるのだが、皆さん、あきらめずに来て頂ける、ということはこの調子で続けていい、という意味だと勝手に解釈することにしよう。

さて、ビジネスとしてブロードウェーを語る上で欠かせないのが投資家の存在である。日本と大きく違い、ニューヨークでは個別のプロダクションがそれぞれにリミテッド・パートナーシップやLLC (日本では匿名組合や有限責任組合に近い)を組成して、そこが例えば「2007年3月1日から6週間、ブロードウェーでの興行権」を買い取り、ショーを制作する、と言う形を取るのが一般的である。




上記の話が何のことか、わかったら大したものです。今の話をわかりやすさ優先で多少、不正確になるのを覚悟で解説しましょう。

ショーはプロデューサが「やろう」と思うところから全てが始まります。脚本を選んで、場合によっては作曲家に曲をつけてもらうこともあるようですが、そこでプロデューサは「時」(例えば2007年3月1日から6週間)と「場所」(例えばブロードウェー)が決まった範囲での興行を行う権利を著作権者(脚本家・作曲者)から譲り受けるための「会社」を作ります。

全てはこの「会社」が主体となって、劇場を借り、キャストやスタッフを雇い、チケットを売るわけです。

当然、それにはお金が要ります。プロデューサが全額出すわけではありません。お金を出す人たちのことを一般的にエンジェルと呼びますが、最近ではCo Producerと呼ぶことが多くなっています。

この「会社」ですが、ニューヨーク州で登記をする際の手続きを簡略化するため、エンジェルは50人に制限されることが多いのです。なぜ、50人か、は税務・法務のややこしい話がありますのでここでは省略しますが、重要なのは小口化、といっても50分の1までしか小口化ができない、と言うことなのです。言い換えれば一人当たり5,000ドルの拠出でショーを作ろうとすると、25万ドルの予算内でやらないといけない、と言うことなのです。逆に5百万ドルのショーを作ろうとすると、一口10万ドルの出資を募ることになるのです。

以前、ブロードウェーのショーを一つ制作するのに4百万ドル(5億円)程度はかかる、と書きましたが、一部の富裕層を除けば個人投資家の手に負えない性格のものであることはおわかりいただけるでしょう。
月曜日に「イーストウィックの魔女たち」のレビューを書いたものの、コメントもプチメも何もない状態で一日が過ぎた。そりゃそうだろう、と自分に言い聞かせていた。

ところが今朝、アクセス分析のページを開けると、

普段の3倍近い来訪者・ページビューを頂いてしまった・・・・

これは一体どうした事だ?しかも閲覧されたページは普段はトップページがダントツに多い(つまり普段からの「常連さん」でトップページだけ見て帰っていく方が多い)のに対し、昨日特有の現象として
http://ameblo.jp/nomikui/entry-10055203356.html
がこれを上回っているではないか?これってわざわざこのページを検索してきた、と言うことか?

沢山のご来訪、まことにありがとうございます。m(_ _ )m
皆さんからのアクセスを励みにこれからもご期待にこたえうるブログを目指します!



なあんだ、皆さんこれくらい見てるんだったらコメントくらい残したっていいじゃないですか?!(爆笑)
さて、本日は久しぶりのお堅い話題で。サブプライム問題と日本の金融機関についてである:

みずほ証券、サブプライム損失1000億円超・新光と合併延期へ

さっそく「1000億円」という数字についてはみずほフィナンシャルグループは「憶測に過ぎない」とのプレスを出しているが、意外な形で日本経済に陰を落としている事に間違いはない。

疑心暗鬼から来る当局も火消しに躍起だ:

金融相、サブプライム問題「日本の金融には大ダメージなし」

これまで日系金融機関の損失がほとんど出ていないことに対してマスコミの一部は自虐的に「リスクを取る能力がないに過ぎない」との論調だったが、現状をどう評価するのだろうか?
決して金額としては小さくないが、一方で少なくとも今のところ、例えばみずほの場合、連結の業務純益の範囲内、とも言える。ここは一つ、冷静に事の推移を見守る必要があろう。


さて、最近の日課としてブログのアクセスを分析する事がある。普段は個別の飲食店が圧倒的に多い。しかし、昨日のアクセスの内、検索キーワードのトップはなんと、

「イーストウィックの魔女たち」

それもダントツ。やはり、ファンが多いということなのだろう。まあ、「事業再生」だの「ハゲタカ」をキーワードにブログ探す奴も珍しいだろう(でもいるんですよ、実は)。

そして、意外と多かったのが

「陣内孝則」

まあ、それはそうだろう。

しかし、もっと意外だったのが

「黒木マリナ」

ごめんなさい、このショーを見るまで、彼女がDVDや写真集まで出すアイドルだったことや舞台でセーラームーンやっててことなんて知らなかったんです(汗)。だから、わざわざ「黒木マリナ」をキーワードに検索してこんなお堅いブログにたどり着いた方は本当に不憫である。

(ここからが本音)まあ、いいや。どうせ本人はおろか、関係者も見てないだろう。と言うわけで少し遅れ気味ではあるが、レビューを書くことにしよう。

さて、このショーを見た感想を一言で言えば「脇役が締まるとメリハリが効く」と言うのを実感した、と言うことだろう。主役の陣内孝則やマルシア、森公美子、涼風真世の影が薄い、という意味では決してない。むしろ逆だ。特に前回も書いたが、陣内はいい悪役の煙がモワモワと出ている感じが出ている。日本ではまだ見たことないが、次は是非Music Manに挑戦して欲しい。
その意味で、マルシア、一度「アニーよ銃を取れ」のアニー役に挑戦して欲しい。

さて、脇役陣で名前を挙げたいのがクライド・ガブリエル役の安原義人。どことなく頼りなく、でも憎めない父親役だが、かもし出す臭いが和風なのだ。だから、見ていて「日本のだめ親父」のイメージが重なり、それが妙な親近感を持たせるのである。「アメリカの原作なのだからアメリカっぽく」が必須ではない証左だろう。

そして「ちいさなどんぐりおっこちた~よ」(ここ何日間か、この歌が頭から離れずに困っている・・)と歌って登場する少女役の小此木麻里。場違いなまでに無邪気な感じがよく出ている。役柄と実年齢がジェニファー役の黒木マリナと逆転している、ということを知ると余計面白い。(失礼!)

黒木マリナのジェニファー役は、前半の微笑ましいくらいに清楚・純朴なイメージとは裏腹に、後半、ヴァン・ホーンにたぶらかされた後に、キャバクラ嬢かと思う格好で登場する場面はショッキングなまでに官能的である。実は、後に彼女のブログも覗いてみたが、この舞台にかける彼女の思いがひしひしと伝わってジンと来るものがある。

原作が英語のミュージカルを和訳するので、どうしても歌詞のノリが悪くなるところはあるが、それでも違和感なく仕上がっているのは訳者の腕のいい証拠だろう。(他では結構ひどいのもあるんです・・・)

もう終わってしまったのは大変残念だが、名古屋の方、名古屋公演を楽しみにしてください。

出演者の方々のブログを読んだりすると、本当にこのショーに対する思い入れが伝わってくる。やはりショーほど素敵な商売はないかもしれない。