インターネットという電子や光を用いた通信が登場、初期はその通信を介してなんと買い物ができるようになるらしい、あるいは遠く離れた人と対戦ゲームができるようになるかもしれない、なんてのが話題だった。
時代が進み、もはやそれは無くてはならないものとなり、取って代わるようにメタル回線でかつてそれこそ無くてはならなかった電話回線が必須インフラの筆頭としては姿を消そうとしている。
通信が安価で気軽になったと同時に、情報の拡散という人間の数によってはとてつもない速さと量で正しかろうが誤りであろうがあっという間に、その内容が知れ渡るようにもなった。
かつて映像にしろ紙媒体にしろ第三者を挟み、場合によってはその第三者の主観が巧妙に組み込まれた情報しか、大衆には広がらなかったのだがもはやそれらはまさしく光の速さで過去のものとなったのだ。
ということは、個人がかつてのそれらと同じくらいには発信能力を持つ可能性が格段に上がったということになる。
インフルエンサーの登場だ。
さて、今に始まった話ではないが、お金が大事かそれともみたいな話はいつの時代でも形は違えど揉める話の定番だと思うがどうだろう。
突然話が変わった?
いやいや、そう違わない。
なぜかって?
庶民で愚直で、働けど働けどという方ほど気づかないのが情報の価値だ。
価値ということはすなわち、お金に直結する。
この情報とお金の関係に媒介し得るのが、情報の発信者、提供者、証人、そしてインフルエンサー、果てには詐欺師があるだろう。
これらに当てはまるであろう横文字のものがあるがわかるだろうか。
コンサルタント、アドバイザーと言い張る輩である。
ややこしい時代になったもんで、情報が手に入りやすくなったは良いものの、発信するコストがテレビコマーシャルや新聞広告、身近なものでは郵便それらと比べてインターネットだ。
リスナー、つまりは聞き手だが、数千数万とその人数さえ確保できていればほぼ無料に近いコストで宣伝をすることが出来る時代になった。
逆を言えば、そんなあらゆる情報の真偽や信用性を精査する能力をリスナーは必然的に高める必要が出てきたわけだ。
でなければ、警察だというメールやメッセージに慌てふためいて、自分から電話をかけて自分から必要だと言われた大金を自ら手渡す羽目になる。
言ってしまえば新たな身代金詐欺だ。
こうした一連のシナリオを組み上げる、コンサルタントという存在がいる事を忘れてはならない。
そう、どんな事業者にも悪徳業者というものはデジタルの世界だろうがアナログだろうが存在しあなたを付き纏う。
個人じゃないから安心だろうなんて思っていたら、地面師なんていう集団詐欺に遭う羽目にもなる。
地面師は土地の話だが、たまたま土地が道具になっただけで、違うものを扱う詐欺もきっと多かろう。
あなたは生涯それらに引っかかりはしないと絶対に言い切れるだろうか。
コンサルタントという、要は人のやり方に口を出す商売だが、成功報酬だろうがなんだろうが、介入された未来までは完全に保証してはくれない。
二十億も三十億も資産を抱え、すっかり顔の知れた実績の堅い人物が出す口なら有難く出してもらいたいが、どこの馬の骨ともわからん輩にそんな価値があると思えるだろうか。
詐欺師と何が違う。
万全を期し、いっそのこと投資一任契約と個人補償連帯債務契約などをからめて、その上で口を出してもらおうじゃないか。
思ったようにならず損害を被った時、その輩にも責任を取ってもらう。
厳しいようにも聞こえるが、冷静に考えてみて欲しい。
当たり前の話だ。
冬が近づけばインフルエンザの話題が広がる。
インフルエンザは冬に限った流行り病ではないが、何しろ潜伏期間もあるから予定が詰まっている場合は厄介だ。
隠れインフルエンサーなんてのも世の中には存在するらしい。
そんなものまで潜伏しているのだから厄介な。
かといって、怪しげなワクチンなんかに手を出したくはないな。
※この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在する人物や団体とは一切関係がありません。
※この作品は2025年12月6日にnote.comに掲載したものです。




