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 暑さ寒さも彼岸まで、と言いますが本当にそうなったようです。

 

 

 近所のお寺では早朝からお墓参りに訪れる方々をお迎えするべく準備をされているようで、そろそろ紅葉を迎えつつ本格的にまた今年も寒くなる時期が来ては、あっという間に年越しなのかなあと実感する光景でもあります。

 

 

 最近はこれでもかと咲いていたヒガンバナをちょうどいいこのタイミングに見かけることも少なくなって、若干遅れて咲いているようにも思えますが、これだけ極端に暑い日が続けばそりゃおかしくもなるわと何となく気の毒に思わなくもありません。

 

 

 綺麗だからと仏壇にお供えしちゃダメですよ。

 

 

 さて、なぜヒガンバナを思い出したかと言えば、うちのサンスベリアがしれっと花をつけていました。

 

 

 

 

 そしてちょうどこの秋分の日に開花。

 

 

 なんだかいつもと違う香りが部屋に漂っているなあと不思議に思ったら、まあ立派な花をつけていました。

 

 

 100円ショップでも気軽に買えるこの植物は、普段の姿から花をつけるものだとは想像もつかないもので、私も人生で初めて直接観ました。

 

 

 調べてみたら相当めずらしいもののようですね。

 

 

 

 

 なんだかありがたい気持ちになって嬉しく思っています。

 

 

 みなさまにもお裾分けという記事でした。

 

 

 それでは、よい一日をお過ごしください。

 

 

※この記事は2025年9月23日のnote.comとのミラー掲載です。

 

 

 詐欺師の手法によくあるのが、あえてわざわざ胡散臭い話題を自ら持ち出してそれを見事に批判してみせるというものがある。

 

 

 例えば、「嘘を見抜くには」と題して書けば、印象としてどうだろうか。

 

 

 中身はそれっぽく書けば実際、何だっていい。

 

 

 嘘をつく人間に対して批判をする人間が嘘をつくわけがないという大変初歩的だが確かな誘導をすることが出来る。

 

 

 ゆえに、まかり間違っても「自分は嘘をつきませんよ」などと題して書いてはならない。

 

 

 なぜかって?

 

 

 自分は嘘をつかないという気恥ずかしく出来もしない証明を長々と書く羽目になるばかりか、逆に疑いを助長する効果にしかならないからだ。

 

 

 

 かつて、社会主義体制を貫き崩壊していった国や、その教訓から市場のみを開放して体制は独裁を採る国の根本が「平等」を唱えている。

 

 

 ただ平等を唱えると、先に話した効果と同じく胡散臭くなるから、富を独占する者たちを「ブルジョア」だと指を差して徹底批判するわけだ。

 

 

 平等な社会を実現するための社会秩序を指導するエリートな人間に歯向かわせないために、都合の悪い情報や思想は民衆から徹底的に取り除かなければならない。

 

 

 取り除いた後は、民衆をそれら都合の悪い情報や思想に二度と近づけさせてはならず、監視を怠るわけにはいかない。

 

 

 とはいえ、所詮同じ人間のやる事だ。
うっかり漏れることだって当然ある。

 

 

 そういう時はどうするか、
それは歴史的にも相場は決まっている。

 

 

 粛清だ。

 

 

 犯罪者として民衆のさらし者、つまり見せしめにした上、鉱山や極寒の局地などで強制労働をさせる。

 

 

 それでこの世を去れば口減らしも出来る上に、他の者に脅しをかけることができるから一石二鳥である。

 

 

 男ならそうなるが、女でかつ美しいとどういう運命を辿るかは想像するに難しくないだろう。

 

 

 力ある者への貢物となる。

 

 

 

 そうなりたくない者は当然、監視する側になりたいと願うだろう。

 

 力を持ちたいとこいねがうだろう。

 

 

 そんな人間が増えてくれれば、簡単だ。

 

 

 互いに監視させ、互いに批判をさせれば済む。

 

 

 コストになる報酬もわずかでいい。

 

 

 勲章や賞状一枚で何でも言う事を聞くようになるだろう。

 

 

 そうした仕組みが上手く回り気が付けば、指導者として振る舞う側には嫌でも富が集まってくる。

 

 

 その要因は二つある。

 

 

 ひとつは皆が平等であるためには、それに反する富を誰かが等しく取り上げなければならないこと。

 

 

 少しでも優遇を願う人間からは貢物が集まること。

 

 

 

 平等を実現するために特権階級はますます贅沢になるという結果と構図は、そもそも矛盾していて笑うに笑えない。

 

 

 その先に待っているのは、それに気づいた民の怒りと反乱だ。

 

 

 回収した富を再配分するという指導者も民と共に生きる生き方が出来ればまだ成立するかもしれないが、一代ならともかく残念ながら人間はそう賢くはない。

 

 

 多くの人命が失われ、すっかり焼け野原となった街に呆然と立ち尽くし、大勢の人間がやりすぎたとふと冷静に還った時、誰かに力が偏る事のない合議制に結局は落ち着くのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

※この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在する人物や団体とは一切関係がありません。

 

※この作品は2025年8月17日にnote.comに掲載したものをAmebaブログに掲載するに当たり特別に加筆したものです。

 

 

「地下なのによくこんなに広く深く造れるよな。」

 

「岩盤とか水とか大変だったろうなあ。」

 

「関東なんだから、ガスも危ないのにな。」

 

「ガスって臭うんじゃなかったか?」

 

「いや、メタンなら無臭だな。火山なら硫黄臭いだろうけど。」

 

 さすがに検知器くらいは至る所にあるはず。

 

 直径2メートルのトンネルをひたすら見て回る生活を繰り返してきて、この違和感に今まで気づかなかったのが不思議だ。

 

 

 地下水の噴出に悩まされたり、深くなればなるほどあらゆるリスクも高くなっていく。

 

 シェルターとしての強度は増すが、こんなものを元々高層ビルが建ち並び、地下鉄も網目のように張り巡らされた環境の中で、しかもあくまで噂ではあるが海面上昇が年々確実に進行していると確認されてから造り始められたというのは、どうにも信じがたい。

 

「あれこれ考えたところで何が出来るんだか。」

 

「文句は言うが何もしないってやつだな。帰ってビールでも飲むか。」

 

「ビール?そんなものとっくに供給が途絶えただろうが。」

 

「何言ってんだ、昨日までしっかり飲んでただろう?」

 

「おいおい、とうとう夢にまで見るようになったか。」

 

 どうにも話がかみ合わない。

 

「まあいいや、ちょっと疲れてるようだからさっさと帰ろう。」

 

「ここの空気は良くないからな。そんな時もあるさ。」

 

 

 おや、ここにこんな分かれ道あったっけ。

 

「なあ、これどっちに進めばいいんだ?」

 

「左だろ?」

 

「右は何処にたどり着くんだっけ?」

 

「右?そっちは担当じゃ無いだろ。」

 

「そうか。」

 

「お前、今日はだいぶおかしいぞ。」

 

 どう考えても、おかしいのは自分ではない気がするが。

 感覚まで疲れきっているようでそう反論する気にもならない。

 

「右の担当って誰だったっけ。」

「さあ。」

「さあって、食堂で顔を合わせる連中の中の誰かだろう?」

 

「そうとも限らないだろ。」

 

 まあ、確かに。

 

「この前、下の連中の作業場を見せてもらった時に乗ったエレベーターもちょうどあのあたりじゃないか?」

 

「下の連中?」

「そう。」

「上も下も無いだろ。」

「はあ?」

 

 

 さすがにムカッときて振り返ると落ち着け、と言われ深呼吸するように促される。

 

「収まったか?」

 

「収まったも何も、大丈夫か?」

 

「そりゃこっちのセリフだ。ほらもうすぐだからさっさと進もう。」

 

 確かに、こんなところで感情的に立ち話なんかするより、一旦それこそ落ち着いてからの方がお互いにとって良いだろう。

 

 

※この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在する人物や団体とは一切関係がありません。

 

※この作品は2025年8月11日にnote.comに掲載したものです。

 

「たしかに、俺らが生き続けられるかは連中次第だよなあ。」

 

 もうすっかり慣れた見回りでの相棒との会話、つまりは他の連中の目や耳が無い空間での気兼ねないやり取りが日々の救いになりつつある。

 

籠城ろうじょう戦なら、もうとっくに食べ物に困ってるはずさ。」

 

「たしかに、何かおかしい気はするが。」

 

「だろ?なのにビールなんか飲めるのはすごくないか?」

 

「そりゃ、リニア線で物流確保してるって言ってたじゃないか。」

 

「いや、だから"そこ"なんだよ。」

 

「なにが?」

 

「ここの上が主な戦場なら、その動いているというリニアで避難すればいいじゃないか。」

 

「あ。」

 

「そもそも何か月もここに留めておく理由がない。」

 

「たしかに妙だな。」

 

「要人こそ、なぜここに留まっているんだか。
そもそも本当に居るのかね。」

 

「なら、向こうも危ないんじゃないか?」

 

「だとしたら相手も本気だ。もう時間の問題じゃないか。」

 

「今は飲み食いに問題が無いからな。
つい、当面このままだろうと無意識に期待してしまう。」

 

「居たくないから元の生活に帰るって言い分が通らないくらいには自由がないもんなあ。」

 

「そもそもこんな見回り必要なのかね、それこそ監視カメラでやるとか、異常があった時くらいの対応でいいはずなのに。」

 

「映画みたいに小回りと気が利く小型ロボットが動き回るマシンシティーなら、とっくに俺達も前線に行かされただろうな。」

 

「人手が必要ということか。」

 

「街が焼かれる緊急時に法がどうとかなんて言ってられないだろうし、こうなった以上、ここの支配者の連中がヒエラルキーの上になっちゃうよね。」

 

「なるほど、寝床と飲み食いする権利の代償がこの施設の維持管理ってわけか。」

 

「隣の区画の連中は力自慢が集められていたって話を信じれば、彼らもここを内側から守るただの物理的な戦力だったんだろう。」

 

「じゃあ、さすがに俺らにまで声がかかる事はないか。」

 

「どうだろうな。食料と手段が尽き始めたら、体制の維持と時間稼ぎのために行けって言われるんじゃないか。」

 

「技術者でもか?」

 

「相手次第だろ。今、誰の何のために籠城しているかにもよるし。このまま収まれば、我々を守ったと言えるうえに復興も考える必要があるだろうから。」

 

「とことん振り回されそうだなあ。」

 

 

※この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在する人物や団体とは一切関係がありません。

 

※この作品は2025年8月3日にnote.comに掲載したものです。

 

 昼間の照明は昼光色で、夜間はやや赤みがかったものに切り替わる。

 

 

 実際、軍の潜水艦で使われている方式のようで、このシェルター施設が民間のものではないという話も頷ける。

 

 

 とはいえ、そのような区別が無ければ窓ひとつないわけだから、昼夜の判断はデジタル時計頼りだろう。

 

 

 くどいようだが、太陽の光が恋しくなるばかりだ。

 

 

 

 小動物に通信ケーブルがかじられているのを発見しては、報告したり修理したりで日々与えられた役割をこなす生活にも慣れてきた。

 

 

 あとはこのまま事態が落ち着いて、無事出られたらと思わない日はない。

 

 

 避難しているとはいえ、何もしないと退屈で身体もすっかりなまってしまうだろうから、役割があるのはいいのかもしれない。

 

 

 ただ、これだと何か問題をやらかして、刑務所なり強制収容所に収容された犯罪者と変わりがないのではないだろうかと思わなくもない。

 

 

 まだ、ビールといったお酒が飲めるくらいには自由度があるわけだから、本当に何もないところで途方に暮れるよりは良いのだろう。

 

 

 似たようなところで正直あまり考えたくないのだが、もし提供される食事や飲み物が途絶えたらどうなるだろうか。

 

 

 そうなれば、広大で出口の場所もわからない地下室に閉じ込められた人間になってしまう。

 

 

 そこは今のシステムを運用している連中を信用するしかない。

 

 

 

 この状況におかしくなった人もいないわけではなく、事故なのか吹き抜けから落ちた人間もいる。

 

 

 真相は本人にしかわからないが、何があったのだろうか。

 

 

 

 場所に関係なく人間関係というものはついて回るもので、類は友を呼ぶという言葉がある通り、似たような人間が自然に集まってグループを形成している。

 

 

 すべてが平和で対等であれば問題はないが、中には何らかのガマンを強いられている人間もいるようだ。

 

 

 いくら嫌でもこの限られた空間で毎日顔をあわせなければならず、しかもいつまで続くかわからない中、どうしたらいいのかわからない不器用な利用されるだけの人間も出てきた。

 

 

「同じ日本人でもこうなるんだから、外国人も混ざってたらそれはそれで大変だっただろうな。」

 

 

「そうだなあ。他の場所にいるのかね。」

 

 

「さあ。そういえば見たことないな。」

 

 

「同じ日本人と言っても、それこそ大昔の戦国時代なんか家単位で命かけて争ってたわけだから、区別ってやっぱり大事なんだよなあ。」

 

 

「そりゃそうか。」

 

 

「血が混ざればいいかって話でもないしな。」

 

 

「そうなのか?」

 

 

「昔は政略結婚なんてあったくらいだからさ。」

 

 

「ああ、そういやそうか。」

 

 

※この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在する人物や団体とは一切関係がありません。

 

※この作品は2025年7月27日にnote.comに掲載したものです。