↑のつづき。



さて、千葉県の房総半島東側に残る
『阿波の痕跡』を追っていて、
やたらと『ツクヨミ』を祀る神社が
点在していることに驚いた。


※御宿の月夜見神社



※勝浦の月夜見神社



と、言うわけで少しだけ
月の神『ツクヨミ』のお話を🌙




黄泉国から戻ったイザナギが、
「竺紫の日向の橘の小戸の阿波岐原」で
禊を行ない、様々な神が生まれた。

最後に、
左目からアマテラスが、
右目からツクヨミが、
鼻からスサノオが生まれた。

ツクヨミの初登場シーンである。


イザナギは、
アマテラスは高天原を、
ツクヨミは夜の食国(おすくに)を、
スサノオは海原を
それぞれ治めよと命じた。



夜の食国

『夜の食国』とはどこを指すのだろうか。

前提として、
イザナギが禊をおこなった
「竺紫の日向の橘の小戸の阿波岐原」は
阿波徳島の阿南市だとする説がある。
それに関しては↓下記をご参照あれ。

また、阿南市には
『天照大御神生誕の地』の石碑がある。


アマテラスは、ここから
阿波山間部(高天原)に行ったのである。

ちなみに、
吉野川上流域や、その山間部は、
現在でも『ソラ』と呼ばれている。





では、
ツクヨミはどこを治めに行ったか。


イザナギイザナミの国生み神話では、
淡道の穂の狭別島(淡路❓️)を生んだ後に、
伊予二名島(四国)を生んでいる。

つまり、国生み神話は阿波周辺から
始まっているのである。
※早い段階で生まれているにも関わらず、
その後四国は出てこない。。。
そんなわけないっすよね(笑)



伊予二名島は四国のこと。


「二名」とつく通り、元々は
『伊(イ)』の国と『予()』の
二つの国だった。


ちなみに、
ホツマツタヱでも、
ソアサ(四国)を
イヨの邦とアワの邦の二つに分け、
イヨをイヨツヒコが治め、
アワはアワツヒコが治めたとある。



『伊(イ)の国』は阿波のこと。

徳島県と和歌山県の間の海は『紀伊水道』。

和歌山県は『紀(キ)ノ国』であり、
徳島県が『伊(イ)ノ国』だった為に
その間の海が『紀伊水道』なのである。


さらに、徳島県周辺には
「イ」のつく地名が点在する。



例えば、徳島市のシンボル『眉山』は、
その昔『以(イ)ノ山』と呼ばれいた。
※以のノ山の西側は「以西(イセ)」。

徳島県周辺には「イ」を冠する地名が
点在する。


また、徳島の県境などには、
「猪(イ)ノ鼻」などの地名がある。

「鼻」とは、
岬のように海に突き出した地形を
意味する。

つまり、「端っこ」「国の境目」とも
解釈することが出来る。
※鼻から生まれたスサノオも、もしや…



『イの国』に関しては↓をご参照あれ。


そして、『予()の国』は伊予である。


愛媛県(伊予)と香川県(讃岐)を
結ぶ路線を「讃線」と呼ぶ。

愛媛県は、
大きく東部、中部、南部の
三つの地域に分けることができ、
それぞれ、
東予、中予、南予と呼ばれている。

『伊予国』の「伊(イ)」ではなく、
予(ヨ)」の方を使用されているのである。


伊予国は予(ヨ)ノ国だった。





さて、ここでおさらい。


ツクヨミが治めた国は、
夜の食国(おすくに)…








『夜()(ヨ)の食国』‼️


だったんですよ皆さん❗

アマテラスは高天原(阿波山間部)を、
スサノオは海原(阿波東南部(長国))を、


そして、

ツクヨミは『予の国』
つまり、
現在の愛媛県や、
その西側を治めたのである。
(多分)




神路通


ツクヨミが治めたのは、
阿波徳島から見て西側の予(ヨ)の国。



日が沈む国。


『夜(ヨ)の食国』。


まさに夜を統べる月神である。



日が昇る国に対して
日が沈む国。


太陽と月。


天照と西照。



内宮と外宮。



伊勢神宮 外宮の別宮は『月夜見宮』。

伊勢神宮外宮の北御門から続く裏参道と、
月夜見宮を結ぶ道『神路通』。


月夜見尊は夜になると、
杖をひとふりして宮の石垣の一つを白馬に変え、
その背中に乗って、外宮の神である
豊受(トヨウケ)大神のもとへと
通うのだそうな。
※内宮と外宮のどちらにも
別宮として『ツクヨミ宮』がある。



受大神=オオゲツヒメ(ある時期の)。


オオゲツヒメは阿波の女神。



卑弥呼が天岩戸にお隠れになり、
国は荒れた。

そして、
ツクヨミは連れてきたのだ。



その後継者を。



伊予(イヨ)から阿波に。



壱与(イヨ)を。



壱与またの名『トヨ』を。




新たな豊醸の女神を。



だから、「国(おすくに)」なのである。


ツクヨミを祀る阿波の
『西照神社』に伝わる伝承にはこうある。


「ツクヨミは伊予から女神を連れてきた」





ツクヨミは『予の国』つまり、
現在の愛媛県を治めた。
さらに、
その一族も西へ西へと
歩を進めたことだろう。
※例えば岐島とかね。



さてさて、それでは次回から
出張の合間の神社巡り四国編が始まります。



始めの国は愛媛県(伊予国)。



記念すべき、最初に参拝した神社は、
伊豫(イヨ)神社。



やはり、祀られていましたよ。




ツクヨミが❗❗



つづく。


ではまた❗




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