ご覧になられた方も多いかもしれませんが、先日の朝の情報番組で、オーストラリア・ブリスベンの街角で、炊き出しをされている団体が取り上げられていました。
主催者によると、困窮している日本人が毎回20人くらい並んでいるというお話でした。
オーストラリアのワーキングホリデーは、ビザを最長で3年も延長でき、治安も良く、最低賃金が高いので稼げる場所として、人気が高いそうです。
ただし、フルタイムのお仕事がないと、現実的には生活がとても厳しいそうです。
実際、仕事には英語力を要します。
日常英会話の英語力程度では、よほど手に職がある人でない限り、簡単に仕事は見つからないそうなのです。
私世代のワーホリといえば、英語を勉強しながら、お仕事するイメージでしたが、現在はそんな呑気な状況ではなさそうです。
ワーホリの外国人の中でも、英語を母国語とする人たちが、どうしても優先的に採用されるため、英語を流暢に話せない日本人は、なかなかフルタイムの職に就けないという内容でした。
切ないですね…
先月のシドニー旅行でも、観光することや暮らすことレベルの英語力と、働くことができるレベルの英語力には、かなりの隔たりを痛感しました。
パークハイアット・シドニーのスタッフさんは、同じアジア系のお顔をされているオーストラリア人の方が多くて、思わず日本語で話してしまいそうになりました。
彼らは、もちろん流暢に英語を話すので、私や夫に対しても英語を話せる前提で話しかけてきました。
日本人スタッフはいないので、英語で意思表示が必要になりました。
かなり昔々の留学経験があるので、多少は英語はわかるし、簡単な会話はできますが、私の英語では、働くレベルには到底達していません。
空港で働いていたときは、国際線のハンドリングだったので、英語は使っていましたが、正直言って、使われる英語は決まった内容で、だいたい同じような会話なので、仕事で使っていたとは言いたくないレベルでした。
でも、英語は手段であって、結局は、中身が大切です。
短い留学経験中でも、多々感じる場面がありましたが、自分が何を英語で伝えられるか、本質を見失ってはいけないと思うのです。