私はなんでも長く続けることが苦手です。
すぐ飽きるから。
子どもの頃からありとあらゆる習い事、片っ端からやめていきました。
習字、茶道、水泳、英会話…英会話は大学生になってから再チャレンジしたけど再挫折した…
英会話で唯一今でも覚えてるのは子どものころ1年間だけ習ってたときにやった、
May I have a cookie please.
という 毎回のレッスン最後のご褒美でクッキーもらうためのワードだけ…
ご褒美の威力のすごさよ…
で
話それましたがーーーー！！！
そんなわたくしが！！
なんとーーー
今年の5月から、ピアノを習い始めました。
キリッ
子どものころは、いつまでやってたんだっけな。ピアノ。中３だったか。
小1から、9年くらいやったことになります。
そう思ったら、もしかしたらピアノは自分の人生の中で「何かを続ける」という行為だけで考えると結構最長くらいになるかも…
教員は10年だけど育休でめちゃ休んでるしね。
そんでその9年っていうのも、練習が嫌いなもんで
習いに行く前日だけやるキリッ
というような取り組み方でして…ｗｗｗ
あと、私、音楽を聞く習慣がないんです。
習ってた時も、ピアノのコンサート行くとか
ＣＤ聞くとか、全然関心なくて。
というのも、音楽を聞きながら
何かする ということができないから。
聞いたらそっちに集中しちゃう。
でも、好きな曲や知ってる歌を自分で演奏できるっていうのが楽しくて、中３までは細々と続けていたんですよねーピアノ。
今年からまた習いだしたのはなんでかというと、今スタッフをしているＮＰＯ法人では音楽の時間がたくさんあって（プロとして活動しているメンバーやスタッフさんもいる）
そこで、「音楽やろうよ！」となったときに
自分も演奏できたらいいなって思ったから
利用者さんに
「ちょっと1曲弾いてくれる？」って言われたとき、隣でささっと演奏することができるの、すてきだなーって思ったから。
という意気込みはあったものの
なんに関してもとにかく練習がめんどくさい
↑致命的
という自分の本質が変わるわけもなく
さっぱり上達しない…
なんだったら子どものころより
おばさんになって図々しくなったのか
練習してなくても恥ずかしいという気が起きずｗｗｗ
せんせーきょうもぜんぜん練習してません！！！
さーせんキリッ
と何一つ進歩しないままレッスンに通ってました
超美人な先生
大丈夫大丈夫〜って1000000回言ってくれるところもすき
こないだ寝坊してオンラインレッスンにしてもらったときの写真↓
一番初め、体験レッスンに行った日に、
先生が「今日は試しにこれ弾いてみましょー♪」
って用意してくれた曲が「涙そうそう」だったのですが。
5月からはじめたのにまだ涙そうそうやってる
練習０で当日だけレッスン行ってだらだらと一進一退を繰り広げているわたしの涙そうそう
月二回50分 ビギンと夏川りみが交互に脳内をめぐっては跡形もなく去っていき、また二週間後に突如現れるという日々…
いったい全体私はいつまで二週間ごとにビギンと夏川りみとの50分を繰り返すのか？エンドレス？エンドレスなの？
って思ってたんですけども。
この前、はじめて歌の練習をメインにやったんですよ。
私が受けてるのは弾き語りコースなのです。
ピアノの練習やっていかなすぎて、歌の方に今まで全然いけてなかったのね。
そしたらねー、
すっごい楽しかったの！
私、涙そうそうのさびのところとか、にわとりの首絞めたみたいな声になるんですよね🐔
高すぎて音がでない！！死亡
なんだけど、美人先生が
目を開いて―とか
頭の上からーとか
頭蓋骨がふわっとなる感じ とか
え 歌ってそんな抽象的な指導なん
ってなるようなイメージをどんどん教えてくださって
いや、そういえば合唱指導の時自分もそんなん言ってた記憶がぼんやりよみがえりつつ
言われるがままに発声練習したら
ほんとーに！
うそのように！
30分後にははじめに出なかった音が出たわけです
なんじゃこりゃーーーー
って松田優作になるADHD40歳
わかんない若者見てたらごめんね
「せんせーすげーーープロの指導ってまじですごいっす」
って何回も先生に言ってしまった
↑感動が口から即こぼれ出るADHD40歳
で、大感動の末に帰宅後家でやってみたら
またにわとりに戻ってました🐔
なんだったんだ 魔法とけたのか
それでも、俄然楽しくなったわけですよ。
で、ついに家でも涙そうそうを
練習するようになったんですね。
長いけどここまで前置きです
ここから本題キリッ
それで
昨日も横で子どもたちがテレビのクイズ番組で盛り上がってる横でこそこそと小声で練習してたんだけど
番組が終わって、下の子が寝室に行っても
我が家の自閉っ子長男10歳ハルくんは電子ピアノの横の、ソファに座ったまま聞いていて。
一緒に歌いだしたのーーー
しかも
泣いてるーーーー
え？え？
「なんだか悲しい気持ちになる歌ですね。」
「なきそうになりますね。」
って
いやいやいや 泣きそうじゃなく
思いっきり泣いとるやん
思わずエセ関西弁になるADHD40歳
って、一番はそこじゃなくて
びっくりしたんです
わたし
人生で歌聞いて泣いたことって、あるかなぁ…
そのあと2回、一緒に歌いました。
歌い終わったあともハルは、
はぁーっ ってため息をつきながら
余韻を味わっているようでした。
ハルは、IQでいうと
いわゆる「軽度知的」の域
言葉でのやりとりは
通じてるような通じてないような
ちょっとピンとこないような？ところがあって
だけど、それは言葉が届かない、表現として言葉が使えないことがある というだけで
ハル氏の中の世界は私にはない豊かさが広がってるんだなぁ
って思いました。
サポートに入る利用者さんと二人でミニコンサートみたいに、ピアノを弾きながら一緒に歌えたらいいなぁ
って思って始めたピアノ。
ハルが初めに、一緒にやってくれるなんて全然思ってなかったよ。
歌詞も覚えてないし
ピアノもたどたどしいし
家で一人でやったらやっぱりニワトリなんだけど🐔
それでも
音楽を通して、ハルの世界に触れられた気がしました。
この瞬間のために、9年間のピアノがあったって思えるくらい
うれしかった
あと
5月からのビギンと夏川りみとにわとりになった日々が報われた気がする
先日、かしわさんが今の活動につながるきっかけ「さっちゃんのこと」を話してくださった。
おかあさんといっしょ 5代目のうたのおにいさんをやっていた、かしわ哲さん
過去に、小さな福祉のイベントの公園のステージで歌ったときのこと。
何曲目かに、童謡の「サッちゃん」を歌いだすと
みんなが口ずさみだした。
その中でひときわ大きい声で歌っていた、体の大きな女の子が、かしわさんが歌い終わるとおもむろに、目の前まで、本当に顔のそばまでずんずんとやってきた。
それで、
「私もお兄ちゃんのこと、ぜーたい忘れないからね！」
って。
かしわさんは、ただただびっくりしていると
支援者の方が、その方の名前がさっちゃんというのだと教えてくださったそう。
これまでたくさんの人の前でサッちゃんをうたったけど
そんなふうに、本当に自分のこととしてその曲を聞いて、その感動をダイレクトにかしわさんへ伝えてきた人はいなかった、その後、障害のある方の前で歌う活動がますます増えていった
とお話しくださいました。
障害があるといわれている人たちは
瞬時に音楽を感じ取って、自由に表現して。
最高の観客となって ステージと観客がまさに一体になる
障害のない人のほうが「ちゃんと座りなさい」「静かに聞きなさい」って言ったりする
障害者 っていう言葉に違和感があったかしわさんは
みんなのこと、「あったかさん」って呼ぶようになったって、
サッちゃんのエピソードも含めて 著書「あったかさん」にも書いてあるよ＾＾
って本紹介しようと思ったらAmazonで3万円だったーーーー
図書館で探してみてね…＞＜
私とリアルでお会いできる方は貸せますよ～
私が買ったときは400円くらいだったのに～
と、
話はまたまたそれましたが
私にとってのさっちゃんは
ハルとの涙そうそうだった
という話。
⭐️ ⭐️ ⭐️
かしわさんへのインタビュー
さっちゃんのお話も掲載します❣️
実践みんなの特別支援教育 11月16日発売の12月号は、NPO法人ハイテンション理事長、かしわ哲さんにご登場いただきます＾＾
お楽しみに！
学研発行 実践みんなの特別支援教育はこちら
インタビュー連載担当しています＾＾
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