いじめが終わった日。『あれから、僕の人生は変わった。』 | うっかり女子でもちゃっかり生きる♪ADHD不注意優勢型・雨野千晴☆いつもココロはあめのちはれ☆

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頭の中が多動なADHD不注意優勢型・37歳で診断された超うっかり者の私でも、毎日楽しく生きられます♪失敗しても大丈夫♥自閉っ子&ADDタイプ兄弟子育て中シンママです。うっかり女子でもちゃっかり生きる私の日常を綴ってます(^O^)/

西川先生の投稿、転載します。


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私の「一人も見捨てない」ことへの拘りは、失礼ながら、多くの義務教育の教師は分からないかも知れません。



何故なら、教師の視野は在学中に限られ、卒業したらお役御免となります。



そして、色々な問題を抱えても、全員が中学校に進学し、多くの子どもが高校に進学します。


ある意味、ハッピーエンドで終えます。ところが、高校は違います。そして、一部の高校は、もの凄く厳しい子どもが集まります。在学中に、ボロボロと奈落に落ちていく子どもを見続けなければならないのです。それもごく少数の子どもではなく、あとから、あとからです。





だから、義務教育の教師には、私の拘りの深さを感覚として理解出来ないのも仕方がない。でも、私の拘りは、そこにあります。


だから、テストの点数がどうのこうの、保護者からのクレームがどうのこうの、教科の構造がどうのこうの、教師の反発がどうのこうの、などで微動だにするわけないのです。


ようはそれを解決する一手を多様に柔軟にやり続けるだけです。そのノウハウ本も用意しています。



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これらは皆さんより一足先に地雷を踏んでしまった人の失敗分析、解決策が整理しています。自分のため、子どものために地雷を踏まないでください。



もちろん、義務教育の教師の中にも、私と同じ拘りを持っている人がいます。




一つのエピソードを紹介します。佐賀唐津の貞包さんのエピソードです。


貞包さんが中学校教頭として、社会科で『学び合い』を実践しました。卒業式での話しです。その時のエピソードです。『学び合い』が何を目指しているかが分かれば、揺るぎません。今、校長として学校づくりをしています。
 
 
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「先生、卒業式の日にこんな話をしてごめんなさい。でも、伝えておきたかったので。」




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彼はそう言って話してくれた。
聞けば、相当ないじめを受けていたと言う。



名前で遊ばれる

落書きされる

物隠しをされる

後から押される

グループ外しをされる

提出物集めの時、自分だけとばされる



小学校中学年から始まったいじめは
6年生まで続いた。


「みんなと同じ中学校になんか進みたくない、」母親と毎日のように涙を流した。


だから、近隣の国公立、私立はすべて受験した。

でもうまくいかなかった。



泣く泣く迎えた中学校の入学式。
母親とうなだれながらも真新しい学生服に
かすかな期待をした。



入学してからもいじめは続いた。



自分のプリントだけ、親指の爪と人差し指の爪で挟んで、まるで汚いもののように。

自分がしゃべると、耳をふさぐふさぐ人がいた。

隣の人の机がものの数センチ遠い。

自分の左に座る人はみんな右手で頬杖をつく。



誰も気づかないようないじめだった。




2年生になって、『学び合い』が始まった。

余計に孤独を感じたが、別にいいと思った。

ただ、これまでと違うのは、先生がよく机の横に来てくれる。

これまで話したこともなかった人が、「みせて。」っていってきた。




半年過ぎて気づいた。

自分のまわりにいつも2、3人がいる。

「みせて。」が「教えて。」に変わってきた。

うれしいと感じた。

教えるだけでそんなに喜ばれるのであれば、もうちょっと勉強しようと思った。





そんな折りに、先生はぼくに無茶ぶりをしてきた。



「第一次護憲運動について20分、授業してくれないかな⁉」

『できるわけないじゃん、俺、いじめられてるんだよ。』って心で呟きながらも、

断りきれず、受けた。




文字や線が斜めにならないように練習した。

文字の大きさも、チョークの色も、
何回も何回もやり直した。


話す順序も、みんなが「はっ」と思うように並び替えた。


だから、伝えたかったことはだいたい伝えられた。


話すことと、だいたい同じように黒板に書いた。


時間内に終えた。

先生は、「練習通り。」と耳元でささやいてくれた。うれしかった。

いつも、僕に聞きにくる女子もだけど、拍手が多く感じた。






それから、いじめはなくなった。





僕をいじめていた人は、上から目線だけど、「教えろよ」と寄ってきてくれた。

他の教科でも、「そうならないかな。」と思ったので、頑張った。

やがて、数学の先生が『学び合い』を始めた。

まもなく国語の先生も『学び合い』を始めた。




あれから僕の人生はかわった。




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彼の横には、肩をふるわせながらずっと下を向いたままの母がいた。

その足元には滴るように落ちる雫が溜まりをつくっていた。

そして深く頭を下げたあと、ふたりは、校門から外へと大きな一歩を力強くふみだした。
 
 
■ ■ ■



私は貞包さんが羨ましい。何故なら、私の高校教師時代に『学び合い』はなかった。

多くの子どもを救えず、いや、私がべったりと青春ドラマの教師をやったために退学へ導いてしまった。慚愧に堪えません。



貞包さんは知ってしまったのです。『学び合い』は面白い授業、分かりやすい授業を目指しているのではないことを。


不謹慎ながら『学び合い』はエイズに似ています。それは、かかりにくいが、かかると不治の病です。



もちろん、テクニックレベルの人がいても良い。ハイブリッドの人がいても良い。そして、『学び合い』を蛇蝎のように嫌う人がいても良い。それが集団としては健全であることを知っています。

でも、私のように「一人も見捨てず」の意味を理解してくれる人が少数でもいて欲しい。

だから私は『学び合い』のノウハウ本以外も一杯書いているのです。



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一見,大学入試のことを扱っているようにしていますが、本当は、実際は求められる能力が変わっていることを伝えたいのです。

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教師の働き方改革を扱っているようにしていますが、本当は、自分自身の状況を理解することによって、相対的に安定している教師という職に就けない子どもの状況を理解して欲しいと願っています。



私の現職時代は、あと6年3ヶ月。それまでに「一人も見捨てられない教育・社会」のヴィジョンを共有する後輩を一人でも多く育てたい。だから、『学び合い』の実践者の方々に願います。テクニックレベル、ノウハウレベルを早く脱してください。



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2月10日にアミューあつぎで
『学び合い』の会を開きます^ ^


模擬授業もありますので、ぜひ。

20年後に子ども達が幸せに生きるための教育アクティブ・ラーニング『学び合い』

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