名探偵コナン 紺青の拳(フィスト) in シンガポール
劇場版第23弾『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』が2019年4月12日(金)に公開されました。公開から3日間の興行収入が18億8,629万2,700円、動員145万8,263人を記録しました。おめでとうございます。前作『名探偵コナン ゼロの執行人』の初日から3日間の成績(興収16億7,000万円、動員128万9,000人/興行通信社発表)を超える数字ということで、素直に凄いの一言ですね。昔はこんなに入っていなかったので、のびのびと観れて良かったのですが…笑さて、紺青の拳は全劇場版作品の中でも上位に入る仕上がりであり、永岡智佳初監督の作品として大成功したと私は考えています。面白くて次の日に再度観に行った程です。それを踏まえた上でネタバレを含み書いていきますので、よろしくお願いします。今回舞台となるのは、シンガポール。アジア有数の経済大国であるシンガポールには、近代的な繁華街、高級リゾートや外国人街など、それぞれ特徴を持った観光エリアが点在しています。私はマレーシアには行ったことがあるのですが、シンガポールはないのでいつか行ってみたいですね。ここからは、シンガポールのことを少し話してから紺青の拳へと進んでいきますので、シンガポールに興味がないという方はとばしてください。シンガポールの語源サンスクリット語のシンガプーラから…つまり"ライオンの都"という意味です。だからマーライオンがシンボルなんですね。マーライオンパーク大きいマーライオンは高さ8.6メートル、重さ70トンもあります。この公園からはマリーナベイ・サンズの全景を眺めることができるので、多くの観光客で賑わっています。マリーナベイ・サンズ屋上に空中庭園サンズ・スカイパークがあるランドマーク的存在の総合リゾートホテル。その他にも世界最大級のカジノ、ショッピングモール、美術館、シアターなどがあり、一日中楽しめるでしょう。イベントプラザでは光と水のスペクタクルショー「SPECTRA」が毎晩開催しています。ホーカーズ(フードコート)園子と京極さんがチキンライスを食べに来ていたところ以外にも、シンガポールにはホーカーズが数多く存在しています。シンガポールの人は、共働き世帯が多く自炊をすることが少なく、外食が食の中心となっています。チキンライスは、シンガポールだけでなくタイやマレーシアなど東南アジアの庶民・屋台料理。日本で食べるチキンライスとは違い、色んなソースを付けながら食べます。シンガポール・チャンギ国際空港は、世界のベストエアポートとして常にランク入りする世界有数の国際空港と言えるでしょう。そんなチャンギ国際空港には、新しい複合施設となる「Jewel Changi Airport」が2019年4月17日(水)にオープンします。明日からなのでまだ間に合いますよ!笑同施設には、数多くの店舗やレストラン、ホテルが出店するほか、さまざまなアトラクションが楽しめる新スポットがあるそうです。屋内には、世界最大級の落差のある滝や、世界各地の2,000本以上の木々や10万本以上の灌木が植えられた緑豊かな4階建ての「フォレストバレー」の散策などをしながら、ショッピングや料理も楽しむことができる、類を見ないモールとなっています。次元が違い過ぎて言葉が出ません…。チャンギ国際空港にいれば、飛行機の乗り継ぎが悪くても十分な娯楽を堪能できますし、滞在期間が長くなったとしても満喫できそうです。そして、なんとその中にはポケモンセンターもありますよ!シンガポールは東京23区より少し大きいくらいなので、各所を観光しやすいのもポイントかもしれません。ということで、シンガポールの紹介でした!ここからはようやく紺青の拳の話となりますが、話したいことがありすぎてまとまらないので、ストーリーを振り返りながら登場人物含め書いていきたいと思います。オープニング音楽今回も、大野克夫さんの安定した音楽が聴けます。さて、名探偵コナンメインテーマ紺青の拳ヴァージョンですが、これ良くないですか?私としては、迷宮の十字路のテーマが一番好きなことに変わりはないのですが、紺青の拳のテーマもとても素敵です。オリジナル・サウンドトラックも既に発売されているので、興味を持った方は是非購入してみてください。~マーライオンパークにて~怪盗キッドキッド「…最低12時間はもつ酸素発生器と、長時間入っても痛くならない極上のクッションが詰め込まれた優れもの…」とこんな台詞がありますが、"長時間入っても痛くならない極上のクッション"ってなんですか。キッドが普通に話すんで、私は危うく笑うところでした笑アーサー・ヒライ蘭に名前を聞かれたコナンがアーサー・ヒライと名乗るシーンは、テレビシリーズへのオマージュが込められていることに皆さんも気づいたと思います。こういったところもファンにとっては嬉しい要素ですよね。レオン・ロー邸宅中庭 怪盗キッドVS京極真戦う気のないキッドに対して問答無用!と迫る京極の技をいなしていくものの、窮地に陥ります。その時にとある高層ビルの屋上からサッカーボールで援護するコナン。その顔は険しく何とも言えない表情。後に礼を言うキッドに対して、「助けたくなんかなかったけどな」と言ったのは、コナンを信頼していつもの装備を返してくれたキッドへの精一杯の格好つけだったのかななんて考えています。ここは紺青の拳の中でもお気に入りのワンシーンです。控え室 レオンと京極シンガポール・インドア・スタジアム内控え室で明日の準決勝へと勝ち進んだ京極のところへレオンがやってきて、「君の拳はなんのためにある?…」と暗示にかけるように京極へと問いかけます。ここから京極の中で迷いが生じ、クライマックスまでの園子とのストーリーに大きく関わってくることになります。京極は400戦無敗と無類の強さを誇るものの、精神面での脆さが出てしまうところがやはりまだ高校生なのかなと思えた、そんなシーンとなりました。キャラクター紹介レオン・ロー犯罪行動心理学のスペシャリスト。警察では数々の凶悪犯を逮捕してきたが、2年前に退職し警備会社を設立している。レオン・ロー役山崎育三郎ミュージカル(舞台)を中心にテレビドラマや映画、ラジオのパーソナリティーとしても活躍されています。演じるに辺り、声は低めでゆっくりと話すことを意識していたそうです。宝石の警護をする新一(キッド)と蘭園子からお昼に誘われた蘭は、「二人で行ってきて」と新一が宝石の警護をすることを理由に断ります。京極と園子を笑顔で見送って二人の姿が見えなくなると、急にムッとしたような険しい表情になります。詳しくは最後の方で書きますが、この時蘭は新一=変装したキッドだと疑っているのだと思います。病院でのやり取り傷を負った園子が運び込まれた病院では、再びレオンと京極のやり取りがあります。「ミサンガのようなものだよ。これが切れたら、心技体が備わったと神に認められた証だが、切れる前に拳を振るえば…わかっているよね?」と項垂れる京極はスチールワイヤーが仕込まれていることに気づかずミサンガを付けられます。京極に付けられたミサンガは、脚本の大倉崇裕さんではなく、青山先生のアイディアだそうです。後にキッドのトランプ銃によって解放される場面は見所です。レオンが帰っていった後、病院の屋上で傷を手当てするキッドとコナンのやり取りがあります。その中で、「握った拳の中にまるで何かがあるように思わせるのがマジシャンで、その拳を開く前に中身を言い当てるのが探偵だろ?」とコナンに言うキッド。これは奥が深く、初めてコナンとキッドが出会った時に言った台詞、「よう坊主、知ってるか?怪盗は鮮やかに獲物を盗み出す創造的な芸術家だが、探偵はその後を見て難癖つけるただの批評家に過ぎねーんだぜ」を思い返した人は少なくないでしょう。その時からコナンとキッドの間には信頼関係が生まれ、今回このような言葉を言ったのだと思います。さて、ここでコナンとキッドの距離感についてですが、探偵と怪盗というラインは、近づきすぎないようにはしようと二人の声優を担当している高山さんと山口さんは話しています。というのも、2010年に公開された天空の難破船は、キッドがメインとなる映画。この時の二人の距離感は少し近寄りすぎたかなと思ったそうです。信頼はしているけど、あくまで怪盗と探偵という距離感を絶妙に保った紺青の拳は素晴らしかったと思います。その為、多少素っ気なさを感じた方もいるかもしれませんね。病室 園子と京極テーブルランプだけを灯した薄暗い部屋で眠っている園子を見守る京極。自分を責める京極にミサンガが目に入ります。「ねぇ、それ何?そんなのしてたっけ?」と微笑む園子に驚く京極。その後、京極の左眉にある絆創膏について聞く園子に何かと誤魔化す京極。そんな不審な態度が園子を不安にさせてしまいます。ここは光の表現含め素晴らしい描写であり、クライマックスへと繋がる大きな二人のやり取りとなります。そして翌日、大会を棄権したことを園子に明かします。「園子さん一人守れなかった自分には、まだ何か欠けていると感じ…」そんな京極へ園子は「そりゃ欠けているでしょうね」と冷ややかな口調で言い返します。そして、隠し事ばかりしている京極に「出てって!そんな偽りだらけの男に守られたくなんかないわ!」と涙をためながら追い討ちをかけるように声を荒らげます。マリーナベイへ迫るタンカーとスペクトラユージーン・リムが乗っ取ったタンカーがマリーナベイへと突っ込もうとしているシーンでは、マリーナベイ・サンズ前の水面が光り、何本もの噴水が噴き上がります。そんな危機迫る状況の中流れた曲は「月の光」。月の光(Clair de lune)は、クロード・アシル・ドビュッシー(Claude Achille Debussy)の中でも最もポピュラーな曲の1つです。この選曲は本当に素晴らしかったと思います。ちなみに月の光は永岡監督の提案だそうですよ。キャラクター紹介ユージーン・リムシンガポールだけでなく東アジアの海を荒らし回る海賊の頭首。伝説の秘法ブルーサファイア(紺青の拳)を狙う1人。寺井黄之助は観光?それとも…映画の中で寺井黄之助に気づいた方はどのくらいいるでしょうか。キッドとコナンが桟橋からプロペラ付きのエンジンを受け取って飛び立つのですが、警官の背後に寺井は歩いています。そう、その桟橋でキッドにプロペラ付きエンジンを渡したのが、寺井だったのです。火の粉が舞うスカイパーク 京極とジャマルッディン全身に闘志のオーラをまとった京極は園子を背負いながらもジャマルッディンの腹に一突きをくらわします。何か違う映画を観ているようでしたが、あの時の京極はまさに最強。作画も凄かったので、資料集あれば購入したいです。キャラクター紹介ヘッズリ・ジャマルッディン空手選手。レオンのボディーガード兼警備会社の警備主任。シンガポール最強選手と呼ばれている。京極が手合わせしてみたかった一人。クライマックス観覧車にいた海賊が放ったロケット弾がスカイパークの基部へ着弾した影響で、スカイパークはマリーナベイへと着水します。噴き上った大量の海水は、雨のように炎上して地上に降り注ぎ、ホテル周辺の火災を鎮火していきます。カウンターに放心した園子を座らす京極。その時左眉の絆創膏が取りかかっているのに気づいた園子が取り、絆創膏の裏に貼られた園子と京極のプリントシールを見つけます。雨に濡れた園子な頬を一筋の水滴が伝う。「いつも守られてると思ってたけど…私が真さんを守ってたんだね」と微笑む園子と頬を真っ赤に染める京極。そんな二人を見た蘭は「…ラブラブね」とどこか寂しげな表情を見せます。ここで原画園子が見れるのですが、前髪園子が本当に可愛くてこれは確実にファンが増えるでしょう。そして蘭の表情を思うと、一人でスペクトラを見ていたりと蘭の心情が思い浮かび、悲しい気持ちになりましたね。本当に素晴らしいクライマックスでした。羽田空港へ到着 蘭と怪盗キッド羽田空港で「ダーメ。もう絶対に離さないわ」と新一(キッド)と腕を組む蘭。そして中森警部が出てきます。蘭は続けて、「アンタが新一じゃないことくらい、最初からわかってたんだから。新一はね、お父さんのことを"おっちゃん"なんて呼んだりしないのよ!」と言います。蘭の前では確かにおっちゃんとは呼ばない新一(コナン)ですが、そんなことよりここで疑問に思うのは、蘭はキッドと気づいていながらプールでイチャついたの!?ってことですよね。ちなみにおっちゃんと呼んだのは、最初のマーライオンパークで蘭に「暑いって言うから、おっちゃんを木陰に案内してたんだよ」の1回のみ。その時蘭は「へー…ありがとう…」と少し疑問な表情をしていたものの、笑顔で答えます。えー!やっぱり"最初から"と言ってるし、キッドと気づいていながらイチャついたのかー!と思いきや、小説だとカフェで朝食をとっていた蘭と新一のやり取りの中で「そういや、おっちゃんはどうしてんだ?」と聞いてます。これ劇場版で言ってましたっけ?言っていたのなら、ここで確信した可能性はありますが、疑っていたのならやはりプールでのあの行動はやり過ぎでは…うーん、もやもやする笑蘭を擁護するのであれば、疑ってはいたものの、新一と付き合い始めであんなロマンチックなプールに二人きりでいたらくっつきたくなるのも無理はない…のかなぁ。その他のキャラクター紹介レイチェル・チェオング忠実で優秀な美人秘書。レオンとは警察を辞めて警備会社を設立する以前からの付き合いで信頼も厚い。レイチェル・チェオング役河北麻友子クールでシックなレイチェル。小五郎との場面では女を武器にしてと頼まれたそうです。河北さんは、アメリカニューヨーク州出身(16歳までニューヨークに住んでいた)。ドラマや映画作品で活躍されています。シェリリン・タン一時期レオンの会社の顧問弁護士を務めていたが関係が悪化。中富禮次郎中富海運社長。やり手と評判だが黒い噂が絶えない人物。リシ・ラマナサン犯罪行動心理学の専門家。予備警察官でありレオンの一番弟子。五年前に海洋学者の父を亡くしている。ジョンハン・チェンシンガポールの大富豪。1年前に海底に沈んだ紺青の拳の引き上げに成功。武道好きで紺青の拳を埋め込んだチャンピオンベルトを目玉に空手トーナメントを開催。ちなみに眠りの小五郎の大ファン。マーク・アダイン警部補シンガポール警察。殺人事件を担当している。ということで、蘭のイチャつきで一番盛り上がってしまった気もしますが(笑)、本当は他にも紹介したいことなどがあります。キッドとコナンのこれまでの話。小五郎が飲んでいたシンガポール・スリング、蘭達が食べていたカヤトースト、園子達が飲んでいたスイカジュース。クライマックスでも出てきたスーパーツリーグローブ(高さ25~50mの植物を模した建造物)があるガーデンズ・バイ・ザ・ベイ。世界最大級の噴水がある富の泉など、コナンにもシンガポールにもまだまだ魅力がたくさんあります。全ては紹介しきれませんが、紺青の拳や私のブログを見てコナンに魅力を感じてくれたり、シンガポールへ行ってみたいななんて思ってくれたら嬉しいです。それでは、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。またの機会に。届け…はるか…彼方へ