一昨日は忙しくてブログが更新できない、と書いたが、理由は大阪に行っていたからだった。

 

自分を含めて3名で行き、自分より年配でヴィンテージトイが目的の者と、自分より若くて中古ゲームが目的の者。

自分が大阪に詳しいということで、梅田と日本橋のそういったお店のはしごをした。

で、自分はというと、目的は大雑把に分けて、ヴィンテージのガンプラと、中古ゲーム、そして昭和時代に発行されたガンダムやウルトラマンの関連書籍といったところ。

 

残念ながらガンプラについては、自分が欲しいと思っていたものには巡り合うことはできなかった。

中古ゲームについては、いろいろと店を巡ってみたものの、その結果、次の日に姫路に帰ってから気になっていたゲームを買うことになった

で、唯一買ったのはこの本。

「ファンタスティックコレクションNo.10 空想特撮映像のすばらしき世界 ウルトラマンPARTⅡ」

 



前々から欲しかったのだが値段の割には美品だったので、ようやく買った。

 

これで、ファンタスティックコレクションの初期のウルトラ関係がようやく揃った。

 


シリーズNo順に並べてみて分かったのは、発売された順が全然思っていたのとは違ったことだ。

 

まさかウルトラセブンの前に発売されていたとはねぇ。

 

さてさて、この本が発売されたのは1978年で、ウルトラマンレオが終了してから3年後のことである。

レオの後のウルトラマン80が名前のまんまで1980年の放映なので、ちょうどウルトラシリーズが終了してファンのウルトラロス状態が最も激しいころのものとなる。

 

内容を確認してみると、なんというかファンムックというよりマニアが作った第2期ウルトラシリーズの解説本という感じに仕上がっている。

なので書かれていることは大人目線でかなり辛辣な感想も含まれている。

というのも、自分は残念ながらこの第2期ウルトラシリーズをリアルタイムで視聴していた世代ではないのだが、それでも再放送や書籍とかを見て、子供ながらにQからセブンに比べると作品の質の低下が痛々しく映った。

子供でさえそう思うのだから、徐々に内容が子供寄りになっていったことに切歯扼腕していた大人のファンは多いに違いない。

その怨念のようなものが文章からひしひしと感じられるのだ。

 

しかしながら、単なる批判本というわけでもなく、ちゃんと褒めるところは誉める、認めるところは認めるというスタンスが貫かれており(大人だからね!)、この本がきっかけとなって、後の第2期ウルトラシリーズの再評価の熱が高まっていったように思える。

まぁそういう意味では非常に価値のある本だと思う。

 

個人的にはですね、カラーページは基本カラーの写真が使われているのですが(当たり前だ)、時々なぜか粒子の粗いモノクロ写真が混じっているんですよ。



それがなんというか、当時の雰囲気を思い起こさせてとても味わい深いものにしてくれているように思います。