プロフェッショナルな仕事をするための条件
みなさん、こんにちは。
会計事務所応援隊、隊長の木村です。
九州地方のS公認会計士事務所をご紹介します。
60代中盤の年齢を感じさせない、
自由な発想と豪放磊落な性格のS先生。
本当に凄いと思うことばかりです。
その象徴的な例をいくつかご紹介すると...
①解約を匂わせるお客様は一切引き止めない
②経営相談は必ず来所してもらう(すべてS先生対応)
③職員さんの月次訪問はNG
④S先生は夕方4時を過ぎたらプールに行く(直帰)
初めてこれらの話を聞いた時は、「随分
高飛車なことを言う先生だな。」と、少々嫌な気分に
なりましたが、
そんな私の考え方が浅はかだとわかりました。
すべては「事務所としてプロフェッショナルな
仕事を提供する為」だったのです。
それぞれには、きちんとした理由がありました。
①お客様の顔色を伺って仕事をし続けても、
結果的にお客様のためにはならない。
②本気で相談をしたい経営者は、アポイントを
とって自身が出向いてくる。そのようなお客様
が多いため、S先生はなるべく在所を心がける。
③完全な記帳代行で受けるか、完璧な自計化が
出来るよう指導する。事務的な質問は職員さん
が電話かFAXで答える。
訪問の際は、先方の貴重な時間を割くことに
なるので、最少回数にして最大のサービスが
提供できるよう心がける。
④S先生自身が健康体でなければ、プロの仕事が
できない。体調管理とリラックスは必要不可欠。
事実、私もS先生のお客様先に何件かお邪魔した
ことがあるのですが、
先生に対しても、ほどんど顔を合わさない職員
さんに対してもビックリするほど信頼度が高いの
です。
そんなS先生、あと1、2年で引退されると聞きました。
さびしい限りですが、
プロフェッショナルとして仕事が出来る年齢の
上限をみずから定められたのでしょうか。
引退する前に、もう一度お会いしたいと思っています。
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職員全体が一つになれた活動の軌跡その4
みなさん、こんにちは。
会計事務所応援隊、隊長の木村です。
R事務所の職員さんからのオファーを受け、
CASH RADARによる顧問先の自計化提案に
同行しました。
顧問先様にお邪魔する際は、
①R先生から顧問先への手紙
(顧問先の自計化促進への取り組みをPR)
↓
②職員さんによる顧問先アポイント
(①の内容を受けて、各自提案先のアポ取り)
↓
③R事務所職員+NMCスタッフの二名体制で訪問
を基本としました。
ところが、同じ研修を受けても、
すぐに取り組む人もいれば、そうでない人もいます。
せっかく、思い切ってアポイントを取ろうと
頑張った女性職員さんには何とか結果を出して
あげたいと思うのが人情というものです。
そして、その成果はすぐに現れました。
確か、初めてお邪魔した先だったと思いますが、
「あれ、ちょうどパソコンで帳簿をつけようと
思っていたところだったんだよ。」
「いいタイミングで、提案してくれたね。」
本当にラッキーでした。
と私は思っていたのですが、
実は、顧問先の動向を職員さんはしっかり分かって
いたのです。
その後、その職員さんの担当先は、面白いように
自計化先が決まっていきました。
決して職員さんの営業がうまいわけでも、システムの
料金が安いからでもありません。
顧問先様と職員さんとの人間関係がしっかり出来て
いるからこそ先方の状況がわかり、
「自計化がお客様にとってためになる」という思いが、
不器用な言葉ながら相手に伝わった結果です。
営業はやったことがないはずのその職員さんは、
結局、一番お客様のハートを射止めることになりました。
私は、
「本当に、お客様との信頼関係が出来ていますね。
うらやましい限りです」とお伝えしたところ。
「一生懸命仕事をしてきたけれど、周りから滅多に誉め
られたことがないので、とてもうれしいです」と
とても素敵な表情に変わりました。
その後、私どもの方に、R事務所の担当者から次々と
自計化提案同行のオファーが殺到しました。
思えばその頃から、事務所の職員さん同志のコミニュ
ケーションや、ライバル意識も大幅に増した気がします。
こうして50件の自計化は進んでいきました。
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職員全体が一つになれた活動の軌跡その3
みなさん、こんにちは。
会計事務所応援隊、隊長の木村です。
さて、本日も引き続き、R事務所です。
事務所が顧問先の自計化を推進する場合、
入力作業は、社長を含めて顧問先様の担当者が
あたることになります。
つまり「これならできる!」と思ってもら
わない限り、実施も継続も難しいものです。
R事務所にご利用いただいているCASH RADARは、
顧問先様に自計化していただく際、
「日付、摘要(何に使ったか)、金額」
の3つだけを入力してもらうだけでOKです。
摘要を入れれば、仕訳が自動的に起きる方式です
ので、それを日々繰り返していただければ、
基本的なB/S、P/Lは容易に作成できてしまいます。
どんな顧問先様も、会計システムの入力作業を
楽しみにしているところはありません。
入力した結果を元に、
過去の成果を検証したり、
今後の計画を立てるための材料にしたいのですから。
ということは、
◇経営実績を早く入手するには自計化が最適な手段
◇入力作業はとてもカンタンであること
この二点を、勧める「職員さん側」にしっかり理解
していただければ良いのです。
私どもの場合は、併設している税理士法人で培ってきた
ノウハウを、研修形式で各事務所様にお伝えしています。
どうやったら、顧問先様が手間無く、
継続して自計化を実現してもらえるかを、
・システムの操作・設定方法
・顧問先様が入力しやすい摘要設定の方法
・入力指導と継続フォローの方法
・提案ツール・導入の営業方法まで
OJTを含めて、しっかり研修します。
R事務所の女性職員さんから、
「お客様のためになるなら、頑張って
自計化を勧めます」と宣言いただいた背景には、
そのようなプロセスがありました。
さて次回は、
実際に、私とR事務所の女性職員さんとで顧問先様に
お邪魔した時のやり取りの一つをご紹介したいと
思います。
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