作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション -52ページ目

作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

現役の作業療法士が、リハビリ職のためのやる気を高めるNLPコミュニケーション術をお伝えいたします!NLPを用いたコミュニケーションセミナーを行っています!


さて、今回も前々回、前回に引き続き

「看護師さんとのコミュニケーション」


について考えてみたいと思います。


前回のメルマガで、看護師さんとリハビリ職では、

リハビリ職の方が圧倒的に少人数なのだ。

ということを書きました。

少人数だからこそ、

看護師さんにとっては、リハビリ職というのは、

あまりよくわからない存在だということも多いということです。


例えば、我々リハビリ職は養成校の時に実習に行きますが、


実習先で看護師さんに出会わなかったという人はあまりいないように思います。


しかし、逆に看護師さんの中には、
実習先でリハビリ職に出会わなかったという人って結構いるのではないでしょうか?



この一つの例をとってみても、

看護師さんにとってリハビリ職というのは、

あまり馴染みのない存在。そういう方もいるのです。

だからこそ、リハビリ職は自分たちの仕事について、
ちゃんと相手にわかるように説明をする。

そのことが大切なのだと思ってます。


私が意識していることは


なるべく専門用語を使わないで

小学生でもわかるような言葉使いを気をつけることです。


例えば、ADLと言わず、できるだけ「歩くこと」「トイレに行くこと」「お風呂に入ること」などできるだけ具体的な生活行為を言うように心がけたり、

ROMと言わずに、関節の硬さと言ったり、関節の動きやすさと言う言い方をしてみたり、


などなど、

看護師さんも専門職ではありますが、


それでも、この言葉もしかしたら、

わからないかもしれない。しらないかもしれない。

そのようなことを考慮して話すようにしています。


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前回のblogに書いた

「病棟の看護師さんに協力してもらうコツ」

こちらの記事に結構反響をいただきました!!

「とても勉強になりました。」

読者の方から生の感想を先日頂き非常にうれしく思いました。

ですので、調子に乗って(笑)

今回も看護師さんとのコミュニケーションについて書いてみたいと思います。




私は看護師さんとリハビリ職のコミュニケーションを考えるとき。

まず前提として押さえておくべきこととして、

数が圧倒的に違うという事があります。


少し古いデータとなりますが、

平成24年の厚生労働省の発表によると

全国に看護師というのは154万人ほどいるそうです。

それ比べて、

理学療法士は15万人

作業療法士は8万人

言語聴覚士は2万7千人

くらいなのだそうです。

こんなに数に差があるという事。


ここにはたくさん意味があります。

一つはリハビリ職は看護師のことを知っていても、

看護師は基本的にリハビリ職について、

あまりよく分からない事が多いのだということです。

看護師というのは、「看護とは何か?」

そういったことについてあまり説明しなくても、

他の職種と働いてくことはできるかもしれませんが、

リハビリ職は「リハビリとは何か?」

これについて説明できないと、

自分のしたい仕事を進めていく事はできない。


そういうことが起こりえます。

だから分かってもらって当たり前。

そう思わないことです。

しつこいくらい、これが自分の進めていきたいことなのだ。


やりたいことなのだ。

と伝えていく必要があるのだと思います。




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「病棟の看護師さんを、うまく動いてもらうコツが知りたい。

看護師さんにもっとリハに協力してもらいたい。」

このような悩みを持って、

私のセミナーに参加される方が結構いらっしゃいます。

リハビリ職にとって、看護師さんに協力してもらうというのは、

大きな課題だと思います。


通常病院のような部署では、

看護師さんの数は、リハビリ職と同等かそれ以上に人数がいます。


また、患者さんの日常生活を身近で支えているのは、


看護師さんであることも多く、

看護師さんとうまく協力関係を作って働いていくことは大切となります。


しかし、看護師さんとの連携において、

つまづいてしまう

難しいと感じてしまう。


そういうセラピストが多いのも事実のようです。

特にリハビリ職からの提案に対して、

「危ないからできない」

「忙しいからできない。」

などの理由で

提案を差し戻されてしまう。

また特にリハビリ職は全体的に

20代〜30代の若い職員も多く

看護師さんはわりと年配の方も多くいて

ジェネレーションギャップがあったり、

年配者の意見が通りやすい現状があったりして、

リハビリ職の声がなかなか響かない。

ということも多いものです。

こんな時大切なことは、

相手にとって、「動きやすい」

言い方、伝え方を工夫することだと考えています。

相手にとっての動きやすさを考えるのです。


例えば、

「患者さんのADLが落ちないようにしてください。」


と言うよりも、

「患者さんのADLが落ちないように、日中起こす時間を作って欲しいのですが、どの時間帯ならできそうですか?」

と相手の都合も加味して聞いてみる。


当たり前のような話しですが、

どのような提案ならば

相手が動いてくれそうか?

を考えて伝えます


また、看護師さんは基本的にリスクを避けようとする性質があります。

ですので、こちらも今からやってもらうことが

いかにリスクを回避することにつながるか?

それが伝わる言い方を工夫します。


例えば、


「患者さんを日中臥床させていると拘縮が進んで、介助も大変になるので、

日中は起きている時間を増やしたほうがいいですよ。」

とか


それをしないことで、どんなデメリットがおきるのか?


それを伝えるように工夫しています。




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