作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション -19ページ目

作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

現役の作業療法士が、リハビリ職のためのやる気を高めるNLPコミュニケーション術をお伝えいたします!NLPを用いたコミュニケーションセミナーを行っています!

現在は、意欲を引き出す質問術という事で、

人とコミュニケーションを取るときのいろいろな質問術について

お伝えしています。

4回目の今日は


「何を大切にしているの?と聞き、価値観を聞いて賞賛しよう。」


リハビリの場面では、ご本人様がどのようなことを大切にされているのか

価値観を聞きたいと思うことあるかと思います。

「ストレートにあなたの価値観って何ですか?」

こんな風に聞いて、相手が自分の思いをたくさん語ってくれると

いいですが、基本的にそんなことはありません。


価値観というのは、なかなか普通のコミュニケーションでは、

聞き取れないことも多く、

「この人こんなことを大切にしてるのかなあ。。。?」

と想像することで、評価することが多いかと思います。



先日こんなことがありました。


いつもいつもデイケアの終わりの頃になると、

床に落ちてるゴミが気になる利用者さんがいました。

ふらつきが少しあり、

拾う時に転ぶとあぶないと思い、

「危ないから拾わなくいいですよ。」

とスタッフが止めました。


しかし、

「いいのいいの。私ゴミが気になるのよ。。。」


と、、ゴミ拾いをやめませんでした。



夕方になると床が気になるようでした。


そこで、

「いつも床のゴミを拾ってくれてありがとうございます。

いつも掃除してくれていますよね?」

こんな風に声をかけると


「私、気になってしょうがないのよ。

帰るときはスッキリさせて帰りたいの。私はきれい好きなのよね。」


こんな風に話してくれました。

私が「家でも掃除とかされるんですか?」

と聞くと

「ううん。しないわ。

でも私はこう言った人様のところに来たら、ちゃんとして、きちっとして帰りたいのよね。。。」

と語りました。




私はこんなやり取りの中に、

その人の価値観とか性格が出るなあと思います。



最初のように「危ないからやめてください。」

このコミュニケーションでは、

この方の価値観は表出されなかったと思います。

しかし、後半のように「掃除してくれてありがとうございます。いつもやってくれていますよね?」

こうやって相手の行動を承認しつつ質問する。

そのことで、この方の人なりとか、

大切にしていることが語られたのではないでしょうか?


こういう承認の質問をするためには、

自分自身にいつも

「この人は何を大切にしているの?」

と問い続けることが大切かと思います。

「この人は危ないなー」

とか

「この人は言うこと聞かないなー」

ではなく、

「大切にしていることって何だろう?」

こう問いかけることで、

上記のような承認の声かけができるように思います。

今日も読んでいただきありがとうございました。

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「生活期維持期に特に役立つコミュニケーションスキル」


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前々回から意欲を引き出す質問術という事で、

人とコミュニケーションを取るときのいろいろな質問術について

お伝えしています。

3回目の今日は


「いつもどうしているの?と対処を聞いてねぎらおう!」



というテーマです。


今回のテーマは対処を聞く質問です。

患者さんや同僚でも、

なにかの苦労話を聞いた時。

「いやーそれは大変でしたね。

今までどうやってきたのですか?」

とそれまでやってきたその人なりの

対処を聞く質問です。

例えば、患者さんが、

「足が悪くてね。こっちの足がなかなか動かなくて困っているよ。」


こんな風に話している時に、


「いやー足が動かないなんて、大変ですね。

片方の足が動かない中今までどうやってきたんですか?」


こんな風に聞きます。


こうやって聞くと

「こう動かないなかでも何とか、

動け動けって声かけて、

少しでも使うようにしてきたんだよー」

こんな風に答えてくれたりします。

そこで、

「なるほど、今までいろんな工夫をされてきたんですねー」

みたいな感じで今までその方が努力してきた過程について

話をふって、その方今までいかに

動かない足の中で苦労や工夫をして

頑張ってきたのか?

そのことについて意識を向けてもらうのです。


こういったコミュニケーションは

人に、今抱えている問題点ではなく、

それに対して自分がどう頑張ってきたか?という


その人のリソース(いいところ)に

意識を向けることができます。

このような質問をすることで、

人の意欲をあげて行くことができるのではないでしょうか。


今日も読んでいただきありがとうございました。



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さて、昨日からのブログでは

シリーズものでお伝えしていきます。


前回から意欲を引き出す質問術という事で、

人とコミュニケーションを取るときのいろいろな質問術について

お伝えしています。

2回目の今日は


「あなたがやってくれたの?と聞いて承認しよう!」


というテーマです。

「あなたがやってくれたの?」

この質問は、

同僚や後輩、一緒に働くスタッフとの会話で、

よく使います。

仕事上、さりげなく、

自分の仕事やみんなの仕事をやってくれる人がいます。


そんな人のそんな振る舞いを見つけた時に


「あれもしかして、これやってくれたんですか?

ありがとうございます。」

こんな感じで使っています。

ちょっとしたことですが、

こういう声かけがあるかないかで

職場の雰囲気はずいぶん違います。


なるべく気づいたことに関しては、

このようなことをできるように心がけています。



これって質問をしているようですが、

相手を承認いるんですよね。

質問の形で、人を承認するような言い方は他にもたくさんあります。

「よくやっていますね。どうやって頑張ってるんですか?」

とか

「すごいですよね。何でこんなことできるんですか?」

とか

これらは質問しているようで、

相手を承認しています。

このような質問の形で承認するのも、

ただの承認とはまた違った味わいのあるものです。

皆さんもいろんな言葉使いを探求してみてはいかがでしょうか?



今日を含めてあと3回にわたって、

このような質問術をご紹介していきます。

どうぞお楽しみに!

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