何を大切にしているの?と聞き、価値観を聞いて賞賛しよう。 | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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現在は、意欲を引き出す質問術という事で、

人とコミュニケーションを取るときのいろいろな質問術について

お伝えしています。

4回目の今日は


「何を大切にしているの?と聞き、価値観を聞いて賞賛しよう。」


リハビリの場面では、ご本人様がどのようなことを大切にされているのか

価値観を聞きたいと思うことあるかと思います。

「ストレートにあなたの価値観って何ですか?」

こんな風に聞いて、相手が自分の思いをたくさん語ってくれると

いいですが、基本的にそんなことはありません。


価値観というのは、なかなか普通のコミュニケーションでは、

聞き取れないことも多く、

「この人こんなことを大切にしてるのかなあ。。。?」

と想像することで、評価することが多いかと思います。



先日こんなことがありました。


いつもいつもデイケアの終わりの頃になると、

床に落ちてるゴミが気になる利用者さんがいました。

ふらつきが少しあり、

拾う時に転ぶとあぶないと思い、

「危ないから拾わなくいいですよ。」

とスタッフが止めました。


しかし、

「いいのいいの。私ゴミが気になるのよ。。。」


と、、ゴミ拾いをやめませんでした。



夕方になると床が気になるようでした。


そこで、

「いつも床のゴミを拾ってくれてありがとうございます。

いつも掃除してくれていますよね?」

こんな風に声をかけると


「私、気になってしょうがないのよ。

帰るときはスッキリさせて帰りたいの。私はきれい好きなのよね。」


こんな風に話してくれました。

私が「家でも掃除とかされるんですか?」

と聞くと

「ううん。しないわ。

でも私はこう言った人様のところに来たら、ちゃんとして、きちっとして帰りたいのよね。。。」

と語りました。




私はこんなやり取りの中に、

その人の価値観とか性格が出るなあと思います。



最初のように「危ないからやめてください。」

このコミュニケーションでは、

この方の価値観は表出されなかったと思います。

しかし、後半のように「掃除してくれてありがとうございます。いつもやってくれていますよね?」

こうやって相手の行動を承認しつつ質問する。

そのことで、この方の人なりとか、

大切にしていることが語られたのではないでしょうか?


こういう承認の質問をするためには、

自分自身にいつも

「この人は何を大切にしているの?」

と問い続けることが大切かと思います。

「この人は危ないなー」

とか

「この人は言うこと聞かないなー」

ではなく、

「大切にしていることって何だろう?」

こう問いかけることで、

上記のような承認の声かけができるように思います。

今日も読んでいただきありがとうございました。

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