シリーズものでお伝えしていきます。
最初のテーマは
意欲を引き出す質問術という事で、
人とコミュニケーションを取るときのいろいろな質問術について
お伝えいたします。
1回目の今日は
「どうやってそれをやったの?と聞いて意欲を引き出そう!」
というテーマです。
「どうやってそれをやったの?」
こんな質問で人の意欲を高めることがあります。
どんな場面で使うのか?
それは例えば患者さんが
何か達成した時。
何かを成し遂げた時。
そんな時に聞く質問です。
作業療法の場面ではよく、
手工芸などで作品を作るときがあります。
例えば紙細工で絵を作ったり、
貼り絵で絵を描いたり、
そんな時
出来上がった作品を見て、
「どうやってこれ作ったの?」
そんな風に聞きます。
自分が作り方がわかっているようなものでも、
あえて聞くのです。
人というのは、自分がそれをどのようにやったか?
その工程を説明しているだけでも、
その時のことを振り返ることで、
会話の中に
自分の価値観とか、
自分について能力の認識とか
そういった内容が含まれてきます。
そして、それを聞く自分としては、
工程を確認するだけでなく、
その工程に含まれるその人の価値観や信念
その人の能力について、承認するのです。
そのようなことで、その人が自分についての
能力を確認し、自信が高まる。
そういうことが起こります。
「ああ確かに、これは頑張ったなー」
とか
「ここは自分も大事だと思ってやったんだよね。」
とか
工程を確認するうちに自分の
大切にしていることがでてくるものです。
この「どうやってそれをやったの?」
この質問というのは、
「メタモデル」の質問とされます。
人がやったことについて、
もっと詳しく聞く質問です。
「今日はこの絵を描いたんですよ。」
そんな風に話す人に対して、
「えっすごいですね。どうやって描いたんですか?」
こんな風に聞くようなもの質問です。
このようなアクティビティの場面だけでなく、
ADL動作なんかにも使えると思います。
「昨日一人でトイレに行ったんですよ。」
そんなことを語る患者さんに
「すごいじゃないですか?どんな風に行ったんですか?
どうやって行ったんですか?」
そんな風に相手の起こした
動作に対して、
それを詳しく聞くということです。
そんな質問方法が
今日ご紹介した
相手の意欲を引き出す質問術です。
今日を含めてあと5回にわたって、
このような質問術をご紹介していきます。
どうぞお楽しみに!
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