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作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

現役の作業療法士が、リハビリ職のためのやる気を高めるNLPコミュニケーション術をお伝えいたします!NLPを用いたコミュニケーションセミナーを行っています!

さて、これからのブログでは

シリーズものでお伝えしていきます。



最初のテーマは

意欲を引き出す質問術という事で、

人とコミュニケーションを取るときのいろいろな質問術について

お伝えいたします。

1回目の今日は


「どうやってそれをやったの?と聞いて意欲を引き出そう!」

というテーマです。



「どうやってそれをやったの?」

こんな質問で人の意欲を高めることがあります。

どんな場面で使うのか?

それは例えば患者さんが

何か達成した時。

何かを成し遂げた時。

そんな時に聞く質問です。


作業療法の場面ではよく、

手工芸などで作品を作るときがあります。


例えば紙細工で絵を作ったり、

貼り絵で絵を描いたり、

そんな時

出来上がった作品を見て、

「どうやってこれ作ったの?」


そんな風に聞きます。

自分が作り方がわかっているようなものでも、

あえて聞くのです。

人というのは、自分がそれをどのようにやったか?

その工程を説明しているだけでも、

その時のことを振り返ることで、

会話の中に

自分の価値観とか、

自分について能力の認識とか

そういった内容が含まれてきます。


そして、それを聞く自分としては、

工程を確認するだけでなく、

その工程に含まれるその人の価値観や信念

その人の能力について、承認するのです。


そのようなことで、その人が自分についての

能力を確認し、自信が高まる。

そういうことが起こります。

「ああ確かに、これは頑張ったなー」

とか

「ここは自分も大事だと思ってやったんだよね。」

とか

工程を確認するうちに自分の

大切にしていることがでてくるものです。


この「どうやってそれをやったの?」

この質問というのは、

「メタモデル」の質問とされます。

人がやったことについて、

もっと詳しく聞く質問です。

「今日はこの絵を描いたんですよ。」

そんな風に話す人に対して、

「えっすごいですね。どうやって描いたんですか?」

こんな風に聞くようなもの質問です。


このようなアクティビティの場面だけでなく、

ADL動作なんかにも使えると思います。

「昨日一人でトイレに行ったんですよ。」

そんなことを語る患者さんに

「すごいじゃないですか?どんな風に行ったんですか?

どうやって行ったんですか?」


そんな風に相手の起こした

動作に対して、

それを詳しく聞くということです。

そんな質問方法が

今日ご紹介した

相手の意欲を引き出す質問術です。

今日を含めてあと5回にわたって、

このような質問術をご紹介していきます。

どうぞお楽しみに!

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多職種連携をテーマに4回にわたり、
書いています。

今回は最後の回になります。

「ちょっとした伝言ゲームで、情報が間違って伝わって困ります。」

というテーマで書きます。

他職種連携でよく話題になるのが、

この伝言ゲーム問題です。

忙しい職場で、

多種多様なバックグラウンドの方が働く現場では、


伝言でゲームで情報が

正しく伝わらず問題になる。

そういうことがあります。」


これは、自分も臨床で苦労しましたね

今でも、情報共有の面で、

伝えたつもりでも、

うまく伝わっておらず、

「伝え方悪かったなあ、、、」

って反省することも多いです。

例えば、本当にちょっとしたことなのですが、

朝の朝礼で

「これからはこのゴミ袋を頼まず、

こっちのゴミ袋を注文してくださいね」

そんなことを伝えても、

それがなかなか浸透しなかったり、、、


そんなちょっとしたこともあって、

自分の部署の部署長としては、

ちょっとがっかりしちゃったりします。



もはや、他職種連携とかとは、

それ以下の問題のような気がしますが、

自分の職場でその程度のことでも、

伝達がうまくいかなったりします。

あとは、

例えばとある利用者さんを

「これからこの人は車椅子対応ではなく、

杖歩行で対応しましょう」

そうやって決めたとしても、

なかなか浸透せず、

気づいたら、車椅子に乗っている様子を見たり、

そういうこともあります。


こういう時反省するのは、

喋るだけでは、うまく伝わらないなということです。

言葉で話すだけでなく

何か紙に書いたり、

申し送り簿に書いたり、

文字に残して、

みんなにそれを見てもらう。

そういう工夫をしたほうがいいなと思います。


話すことのコミュニケーションって

すぐその場でできて

必要なことを伝えられて

いいところもありますが、

情報をそこにとどめて置けないという

特質があります。

自分の話し方は工夫できますが、

相手の聞き方はこちらでは工夫できません。

相手に委ねられるので

自分が伝えたことを


相手が覚えてくれ行動に移してくれるかどうかは

相手次第なんですよね。



文章を書いて文字に書いて、

それで情報共有することで、

すべて今のようなことが防げることはありませんが、

少なくてもみんなに同じ情報を伝えたり、

相手の記憶に定着させる工夫はできるかなー

って思ってます。



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