作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション -17ページ目

作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

現役の作業療法士が、リハビリ職のためのやる気を高めるNLPコミュニケーション術をお伝えいたします!NLPを用いたコミュニケーションセミナーを行っています!

今回もブログのテーマは

他職種連携の際の伝え方です。

5回シリーズでお伝えしていて、

今回がラストになります。

今回のテーマは

「自分の思いを乗せてみよう」

ということで書いてみます。


他職種に何かを伝えるときに

自分の思いを乗せて伝える方が

伝わりやすくなります。

例えば、看護師や介護士に対して、

ある患者さんの過ごし方について

「なるべく自分のことは自分でしていただくように

生活上の工夫をしてください。」

こんなことを伝えたいとします。

病棟の看護師や介護士さんは

その人のことを思って、

ついつい手を出し過ぎてしまったり、

過介助が多過ぎてしまう。

そのことによって患者さんが自分でできることも自分でしなくなり、

自立しなくなってしまう。

そんな場面を想定してみてください。


このようなときに、

上記のようなことを他職種に伝えるわけですが、

ここで自分の思いを乗せて

伝えられるようになると

自分のメッセージが伝わりやすくなります。


では、自分の思いを乗せるにはどうするか?

それには少し下準備がいります。

それは自分が伝えようとしていることについて、

「それは何故か?」

「何故それが大切なのか?」

この質問を何度も自分に問いかけるということです。

「患者さんにはなるべく自分のことは自分でしてほしい。」

→「それは何故か?」

と自分に質問します。

そうすると、自分の中から

「それは、患者さんが退院して一人暮らしになっても困らないようにするため。」

など自分なりの答えが出てきます。

そしたら、さらにその答えに

「なぜ、患者さんが一人暮らしになっても困らないことが大切なのか?」

と自問自答します。

すると、

「患者さんが退院して、生き生きと自分らしく生活してほしいから、、、」

などとさらに自分なりの答えが出てきます。

そしたら、さらに自問自答します。

「なぜ、患者さんに生き生きと自分らしく生活してもらうことが大切なのか?」

→「患者さんが生き生き生活できるようになれば、自分も嬉しい。

さらに、自分も治療者として、自信が持てそうな気がするから、、、」

こんな感じで自分なりの思いというか、

自分なりの価値観が出てきます。

これくらいまで、自問自答して、

なぜこのことを他職種に伝えたいのか?

そんな風に考えていくと、

自分の思いを乗せて、他職種に伝えることができるようになります。

例えばこんな風にです。

「なるべく自分のことは自分でしていただくように生活上の工夫をしてください。

もし自分のことが自分できるようになれば、退院後もこの方困らないし、生き生き生活できると思うんですよね。

退院後外来であったときに、元気そうに生活している姿が見れたら私たちも嬉しくなりますよ。」

とか、こんな感じでしょうか。。。


ただ、やってほしいことを伝えるというだけでなく、

自分の思いを伝える。ということです。

それをすることでどんな風になるのか?

どんな未来が描けそうなのか?

そういったことも共有できると

お互い気持ちが良いコミュニケーションになるのではないかと思います。

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令和1年6月23日(日)

マンネリや停滞感を打破する目標設定術
「生活期維持期に特に役立つコミュニケーションスキル」


停滞感やマンネリを打破する目標設定術.JPG


さて、このところブログでは、

全5回にわたり、


他職種連携のコツについて書いております。

他職種連携については、毎年埼玉県老人保健施設協会さんで

研修をさせていただいております。


今年も7月に研修会がある予定です。

関心のある方は是非参加して見てください。


さて、今回のテーマは


「自分と違うタイプがいることも心得よう!」


ということで書いていきます。


他職種連携が必要な場面で働いていると、

自分と違うタイプの人と出会うことがあります。


今までもブログで何度か書きましたが、

まず人のコミュニケーションのタイプとして、

視覚型、聴覚型、体感覚型

と3つのタイプがあります。

他にも、何かの課題について、

目標を達成する方がモチベーションの上がる目標到達型の人。

問題を回避する方がモチベーションの上がる問題回避型。

こんなタイプの違いもあります。

コミュニケーションの取り方には色々違いもあり、

さらに職種によって、

その人たちが土台として、

大切にしていることにも違いがあるので、

他職種連携でのコミュニケーションをおいて、

自分と違う考えの人がいるのは当然です。




しかし、そうはいっても、

他職種に何か伝えるとき

これくらいはわかってもらえて当然。

これくらいは当たり前にわかるだろう。

そんな風に思って伝えて、

うまく伝わらない。

そういう失敗を

自分自身は

今まで何度もしてきました。


特に自分にとって

「これはいいアイディアだ!」と

思っていると、

「これに納得しない人なんていないんじゃないか?」

と思い込むようになってしまうのです。


なので、自分の話がまさか伝わらない

とは思わない。

そんな事態になるのです。


以前、私の職場でのことです。

今まで作業療法士だけでやっていた

パワーリハビリの機械の操作を

他職種にもやってもらたいとお願いしたことがありましたが、

「そんなのできない。難しい。

もし事故でもあったらどうするんだ。」

こんな感じで猛反対をされたことがあります。


自分としては、これくらいのこと

別に作業療法士でもできるし、

ある意味作業療法士とかリハ専門職でなくても

運動ができるようにパワリハの機械ってあるようなものなのに、

なんで反対されるかわからない。

そんな思いになったことがあります。

確かにこのとき、

自分にとっては、

これくらいのことでまさか誰も

反対する人はいないだろう。。。

それくらいに思っていたのかもしれません。


しかし、人は経験したことないことは

誰でも怖いものです。

いくら私が、「これくらい誰でもできる」

と思っていても

相手もそう思ってくれるかどうかは当然別の問題で、

もっと相手の事を配慮して、

話を進めていけばよかったなと

反省したものです。


他職種連携でうまくいかないのは、

「これくらいわかってくれるだろう」

「これくらい説明しなくても大丈夫だろう。」


「これくらいやってくれるだろう。」

このように油断した時が特に

落とし穴です。

私はそんな風に思っています。

ですので、相手は自分とコミュニケーションのパターンも違うし、

職種が違うと経験も違うので、

ひょっとしたら全然自分のいうことが

伝わらないかもしれない。

常にこのことを配慮して

コミュニケーションを取り続けることが大切だなー

と日々思っております。



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マンネリや停滞感を打破する目標設定術
「生活期維持期に特に役立つコミュニケーションスキル」


停滞感やマンネリを打破する目標設定術.JPG



前々回から他職種への伝え方シリーズということで、

書いています。


今回のテーマは

「書くことを面倒がらずにやってみよう!」

です。



多職種連携の場面で、

人に情報を伝えるとき、

何か紙に書いて伝える。

このことを大切さを最近特に感じています。


口で言えばわかるでしょ?

そう思うようなことで、

簡単なメモを書いて、

人に配って、それを見せながら伝える。

そういう工夫って大事です。

例えば、


「○○さん。今日から歩行はシルバーカーを使ってください。」

これくらいの情報であったとしても、

それを口頭で伝えるだけでなく、

付箋に書いて配ったり

メモを書いてみんなが見えるところに貼っておいたり、

そういう工夫が大切です。

実は私、以前はそんなことしなくても、

一度口で伝えたのだから、

そんな手間をかけなくても大丈夫だろう。

伝わるだろう。

そう思っていました。

しかし、伝えたはずなのに伝わっていない。

とか

言ったはずなのにみんな忘れている。

そういう場面に何度も出くわしました。


そこで、

メモに書いたり、

文字に書いて

口頭でも伝えるし、

文章でも伝える。

この二つを使うようにしたら、

以前より、自分の伝えることが

伝わりやすくなったのです。

これは、単純に、耳だけの情報だけでなく、

目でも確認できる。

という二つの感覚器を使って伝えているから

わかりやすい。

ということもあるのでしょうし、


言葉で話した情報は、

その人の頭に記憶させるしか

情報を残す方法はないけれど、

メモや文章は、聴く人の記憶力に頼らず

情報を残すことができる。

そういった点にあるのだと思います。


ただ伝えるとか

とりあえず言いたい事を言う。

という意識ではなく、

相手にわかってもらう工夫をすることが

大切っていうことなんだろうな。

ということだと思います。


特に多職種連携ですと、

同職種同士の会話以上に、

伝える情報は丁寧に噛み砕いて

わかりやすくすることが、大切です。


これくらい当たり前と思っていても、

「何その言葉?」

「知らない

どういう意味?」

って言われたりします。



結構リハ職だけが、

よく使っている専門用語もあります。



こういった専門用語なんかも、

メモや文章なんかで伝える

と、

あとで、わからなかった人が

「これってどういう意味?」

って

聞き返してくれることがありますが、

口頭だけの説明だと、

「何か難しい専門用語が出てきたな?」

と思っても、

話の流れを理解しようと必死なので、

「それってどういう意味?」

って聞き返してくる人は

少なくなります。




という訳で多職種連携の場面では、

面倒がらずに書いて伝えることを意識していきたいものです。


今日も読んでいただきありがとうございました。

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