自分の思いを乗せてみよう | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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今回もブログのテーマは

他職種連携の際の伝え方です。

5回シリーズでお伝えしていて、

今回がラストになります。

今回のテーマは

「自分の思いを乗せてみよう」

ということで書いてみます。


他職種に何かを伝えるときに

自分の思いを乗せて伝える方が

伝わりやすくなります。

例えば、看護師や介護士に対して、

ある患者さんの過ごし方について

「なるべく自分のことは自分でしていただくように

生活上の工夫をしてください。」

こんなことを伝えたいとします。

病棟の看護師や介護士さんは

その人のことを思って、

ついつい手を出し過ぎてしまったり、

過介助が多過ぎてしまう。

そのことによって患者さんが自分でできることも自分でしなくなり、

自立しなくなってしまう。

そんな場面を想定してみてください。


このようなときに、

上記のようなことを他職種に伝えるわけですが、

ここで自分の思いを乗せて

伝えられるようになると

自分のメッセージが伝わりやすくなります。


では、自分の思いを乗せるにはどうするか?

それには少し下準備がいります。

それは自分が伝えようとしていることについて、

「それは何故か?」

「何故それが大切なのか?」

この質問を何度も自分に問いかけるということです。

「患者さんにはなるべく自分のことは自分でしてほしい。」

→「それは何故か?」

と自分に質問します。

そうすると、自分の中から

「それは、患者さんが退院して一人暮らしになっても困らないようにするため。」

など自分なりの答えが出てきます。

そしたら、さらにその答えに

「なぜ、患者さんが一人暮らしになっても困らないことが大切なのか?」

と自問自答します。

すると、

「患者さんが退院して、生き生きと自分らしく生活してほしいから、、、」

などとさらに自分なりの答えが出てきます。

そしたら、さらに自問自答します。

「なぜ、患者さんに生き生きと自分らしく生活してもらうことが大切なのか?」

→「患者さんが生き生き生活できるようになれば、自分も嬉しい。

さらに、自分も治療者として、自信が持てそうな気がするから、、、」

こんな感じで自分なりの思いというか、

自分なりの価値観が出てきます。

これくらいまで、自問自答して、

なぜこのことを他職種に伝えたいのか?

そんな風に考えていくと、

自分の思いを乗せて、他職種に伝えることができるようになります。

例えばこんな風にです。

「なるべく自分のことは自分でしていただくように生活上の工夫をしてください。

もし自分のことが自分できるようになれば、退院後もこの方困らないし、生き生き生活できると思うんですよね。

退院後外来であったときに、元気そうに生活している姿が見れたら私たちも嬉しくなりますよ。」

とか、こんな感じでしょうか。。。


ただ、やってほしいことを伝えるというだけでなく、

自分の思いを伝える。ということです。

それをすることでどんな風になるのか?

どんな未来が描けそうなのか?

そういったことも共有できると

お互い気持ちが良いコミュニケーションになるのではないかと思います。

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